パーティー用にお酒をたくさん買ったものの飲みきれなかったり、お歳暮などでもらったお酒を余らせてしまうこともあるかと思います。

そこで、そんな時に役に立つ、日本酒の裏技的活用法をご紹介します。

いつもの料理に日本酒をちょい足し

まずご紹介するのは、残った日本酒を料理に使うという方法です。ただし、アルコールが完全に飛んでいないこともあるので、未成年や妊娠中の方、車を運転する方などの喫食はお控えください。

日本酒カレー

いつものカレーに、日本酒を加えて煮込むだけ。日本酒好きにはもちろん、お酒が苦手な方にもおすすめしたいメニューです。

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日本酒に含まれるアルコールが蒸発するときに肉の臭みが取りのぞかれ、旨味がグッと深まります。未成年やアルコールに弱い人が食べる場合は、アルコールがしっかり蒸発するよう、じっくりコトコト煮込んでください。

分量の目安は、5~6人分のカレーで日本酒50~100ml程度。もちろん、お好みで加減してください。

使うお酒は、米と米麹だけで造られた純米酒がおすすめです。カレーの美味しさをそのまま引き上げた仕上がりになります。塩や副原料が含まれている料理酒は、たくさん入れると雑味を感じる場合があります。

日本酒を入れて煮込んだカレーは、味わいに深みが増し、まろやかになります。カレーのスパイスに混じってかすかに麹の香りも感じられます。家族から「おかわり!」の声がいつもより多く聞こえてきそうです。

ごはん

nihonshu-tukaitaoshi_1ごはんを炊くときに、日本酒を入れると、日本酒の糖分が米をコーティングしてふっくらつやつやの炊きあがりになります。

分量は、お米2合に対して日本酒大さじ1杯、お米3合なら大さじ1~2杯程度が目安です。

日本酒を加えて炊いたごはんの長所は、炊飯後、時間が経ってから実感していただけるはず。炊飯器で長時間保温していても、おいしさが長持ちするのです。また、冷めてもふっくらして甘みが感じられます。冷めたご飯がこんなにおいしいとは、日本酒の底力たるや!おにぎりやお弁当のごはんにぴったりです。

蕎麦つゆ

大みそかに年越しそばを食べる方も多いと思いますが、いつもの蕎麦つゆに、小さじ1杯程度の日本酒を加えると、角が取れたまるい味わいになります。日本酒を入れすぎてしまうと蕎麦をすするときに、アルコールの香りでむせてしまうのでご注意を。

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日本酒豚しゃぶ鍋と日本酒つけだれ

豚しゃぶ鍋の出汁に、日本酒を加えてみましょう。

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日本酒を大さじ2杯~コップ1杯程度入れると、お湯だけでしゃぶしゃぶをするよりも、リッチな旨味に。野菜の滋味が増すようにも感じられます。日本酒をたっぷり使えるので、「料理で日本酒を使いたい」という方にもおすすめです。

しっかりと沸騰させてアルコールを飛ばしても、日本酒の風味の良さは残ります。

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豚しゃぶ鍋のたれといえば、「ごまだれ派」と「ポン酢派」に分かれるところですが、日本酒、アンチョビ、オリーブオイルでつくった洋風の「日本酒だれ」もなかなかオツなものです。

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豚肉の旨味とアンチョビの塩気が、絶妙にマッチ。もちろん野菜とも好相性で、素材の味をオリーブオイルが引き出してくれます。アンチョビとオリーブオイルのつなぎ役となっている日本酒が、じんわりと身体を温めます。

<洋風の日本酒だれ:材料 1人前>

  • 日本酒 大さじ2
  • オリーブオイル 大さじ2
  • アンチョビ 小さじ1
  • お好みで醤油を少量

日本酒だれでいただく豚しゃぶ鍋とお気に入りの日本酒があれば、箸も杯もぐいぐい進みます。日本酒好きにとって、最高の冬の食卓ですね。

カップうどん「日清のどん兵衛」

定番カップうどんのひとつ「日清のどん兵衛」。お湯を注ぐだけでできあがる手軽さが魅力ですが、そこに日本酒を大さじ1杯ほどを加えてみてください。お猪口の呑み残しでも充分です。

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温かいつゆと日本酒が一緒に胃の中に収まるので、身体がほかほかと温まり、心までほっこり。上品な風味でインスタントカップ麺から得られる満足感が格段にアップします。

美容にも活用

「酒蔵で働く人の手がきれい」とよく聞きますが、日本酒には数々の美肌成分が含まれているそうです。

日本酒の成分を使った化粧品も人気がありますが、日本酒そのものをお肌につけても大丈夫です。ただし、アルコールのアレルギーをお持ちの方や敏感肌の方は十分ご注意ください。

日本酒保湿液

100円ショップで売っているスプレー式の容器を使って、「日本酒スプレー」を準備しましょう。(容器によってはアルコール不可のものもあるので、説明書きに従ってご使用ください)
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手のひらにすっぽり収まる、25ml程度の容量が適量です。大さじ2杯弱の日本酒を、スプレー式容器に入れて冷蔵庫に常備しておき、洗い物のあとなど、シュッシュと手に吹きかけます。肌にすりこむようにすると、すっと浸み入り、すぐにしっとりします。

吹きかけた瞬間、お酒の香りがしますが、手にすりこんだ瞬間からすっと香りが抜けていき、お酒の匂いが残ることはほとんどありません。

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炊事中は、何かと手が水やお湯にさらされる場面が多いもの。その都度ハンドクリームを塗るのはめんどうですが、日本酒をシュッシュとふきかけるだけなら簡単です。薬品ではないので、キッチンで安心して使えますね。

日本酒風呂

栄養素が豊富な日本酒を、手にふきかけるだけだなんてもったいない。全身を日本酒に浸るというのが「日本酒風呂」です。

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やり方は簡単、コップ1杯程度の日本酒をお風呂に入れるだけ。お風呂あがりに何もつけなくてよいほど、お肌がしっとりスベスベになります。また、血行が良くなり、湯冷めしにくいという効果もあります。

暮らしのなかにもっと日本酒を!

日本酒は、料理に使えばコクと旨みを引き出し、お肌につければしっとりつるつるになる優秀なアイテムです。日本酒を使い倒す裏ワザを、ぜひお試しください。

(文/SAKETIMES編集部)

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