SAKETIMESライター、佐藤Gです。みなさんは立ち飲み屋さんにどんな印象をお持ちでしょうか? 仕事帰りのサラリーマンが肩を寄せ合い安酒をすする…

なんて過去の話。女性“おひとりさま”でも気軽に入れるような小奇麗で、おしゃれなお店が急増中!安くてうまいはあたりまえ、魅力溢れる立ち飲み屋の世界をご紹介します。

今回訪れた先は、東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩3分ほど。レトロで趣きがある飲食店がひしめく“三角地帯”の中にある「日本酒専門店 采」です。

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店内には、オープンキッチンを取り囲んだコの字型のカウンターとテーブルがいくつか。清潔感もあり、女性1人でも抵抗なく入れます。

奥に設置された大型の冷蔵庫の中には全国各地の日本酒が勢ぞろい!見ているだけでワクワクします。さぁ、では始めましょうか~。

■おすすめポイント~安心価格

立ち飲み屋の魅力の1つは何と言っても“良心価格”で楽しめること。ここ「采」の日本酒は1杯(90m)500円均一でいただけます。大酒呑みには物足りない分量かもしれませんが(笑)、いろいろと試してみたい方にはちょうどいいかもしれません。

何よりここまでの種類を楽しめるのは有難い限りです。お料理もさっと頼める肴からお刺身・煮込み物・ご飯物と、300円から取り揃えています。

1番のおススメは、おひとりさま限定おつまみ盛り合わせ (800円)

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お造り(鰤・鯛)、卯の花、鮭のポテサラ、鴨のロースト、梅水晶、大根のハリハリ漬けの6品で、内容は日替わりだそうですが、どれもクオリティーが高い!そう最近の立ち飲み屋は、スゴいんです。

それでは肝心のお酒をいただくことにしましょうか。

本日最初の1杯は‘茨城・来福の純米生原酒 さくら’をチョイス。

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春限定のうすにごり酒で、お米の旨みとスッキリした酸味が絶妙なお酒です。続いていただいたのは’会津・中将無濾過初しぼり生純米原酒’ほのかな甘酸っぱさがあり、原酒とは思えないほどの軽やかさも感じさせてくれる、飲み口のよい1杯です。

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案の定、あっという間にくぴくぴ進み…立て続けにいただいたのは’千葉・白玉香 特別純米無濾過生原酒’。無濾過、好きなんです(笑)。幅広いコクも感じながら、なんともいえない芳醇な風味を醸し出す贅沢な純米生原酒。

先ほどの盛り合わせの、鴨のローストなんかにぴったり。はぁ~、うまい!の一言です。どうです? いいでしょ、立ち飲み屋。でもそれだけではないですよ~。続いてのポイントは…。

■おすすめポイント~ほどよい距離感

立ち飲み屋は、人と人との距離感がちょうどいいんです。お店のスタッフさん達も話しやすい雰囲気を作り出してくれるので、お客さん側も好みのお酒の種類なんかも聞きやすい。つかず離れずの空気感がうれしいですね。

そう、このお店の特筆のひとつがお通し(300円)のお粥なのですが、

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スタッフさんにお伺いしたところなんでも店主のこだわりだそうで。日本酒を取り扱うお店としてお米を使用した物で、さらに他店ではあまりみないお通しを用意したかった、とのこと。

また、2軒目・3軒目として“飲み”目的のお客さんが多いため、おなかに優しいものを出したい、という意図もあるのだとか。ありがたい配慮ですよね。もちろんスタッフさんだけではありません。

隣や近くのお客さん同士も何故か違和感なく会話ができるのも特徴のひとつ。実際に、おすすめのお酒やお店、一般者参加の試飲会の話なんかも情報交換したりしまして…。

まさに“大人の社交場”といえますね。いい気分になってきたところで、今日は退散。

そう、ほろ酔い加減で帰れるのも、立ち飲み屋のいいところなんです。ほかにもおススメポイントはあるのですが……ここからはあなたの実地調査です。

さあ、気軽に扉を開けてみませんか?  いろんな“出会いが”待ちうけていますよ~。

日本酒専門店 采

18:00~翌3:00(L.O.2:00)

定休日:日曜日

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