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みんなは、自慢の「うつわ」持ってる?〜わが家のぐい呑み・お猪口じまん〜

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こんにちは、台湾在住のSAKETIMESライター、謝ひかりです。
「日本酒どラブ」な視点で、台湾やお酒のあれこれをご紹介しています。

 

注がれたがっている。
そして、口をつけてぐいっと呑んでほしがっている。

襟もとに刺すような木枯らしが吹き込む冬のたそがれ。
そんな日でも、もしおいしい日本酒があれば・・・。

帰りのスーパーで普段よりすこおし値のはる豆腐に手をのばし、お魚コーナーにまわってしめ鯖なんか買ってみるプチ贅沢。

帰って着がえたらまず、お水から昆布をいれた小鍋を沸かしお豆腐をいれてポン酢を用意。もひとつ小鍋に湯を熱し、徳利の口めがけて「とっくん、とくっくん」と神妙にお酒をいれてちょいと温める。ちょっと面倒かなあって日には電子レンジで一分ほどチン。それから、卓上で注がれるのをちょこんと待っているお気にいりのぐい呑みが、おいしい液体で満たされるところを想像してみる・・・。

そうしたらどうでしょう、その日の疲れが煮こごりみたいに溜まった足で猫背気味に歩くいつもの帰り道を、ちょっぴりスキップしてみたくなるかもしれません。

盃、ぐい呑み、猪口、片口、徳利、銚子、ちろり。
酒器にもいろいろあるけれど、お気にいりの一点はお酒好きにとって親友のようなもの。戸棚のなかにお友達がひかえて居れば、こころづよい。

今日はそんな、わが家の友人たちを紹介いたします。

 

1. AMETSUCHIシリーズ ~ぐい呑み

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すきとおってよい薫りのおいしい水を、満々とたたえた湖。
はるかに雪かぶる山の稜線。

注いだだけなのに、卓上に小宇宙が出現するマジカルなうつわ「AMETSUCHIシリーズ」は、京都の作家・芦田尚美さんの手によるもの。

ひんやりした磁器のはだに水の如くすべらかな辛口のお酒を注ぎ、岸辺にすわって湖面に口づけるような気分で。
洗いやすくて欠けにくく、いつでもキラキラ。頼りになるお方です。

酒器以外にも、いっしょに暮らしているうちにふと覗かせる遊びこころがうれしくって、いつのまにやら無くてはならない存在になる、芦田さんのうつわ。関西のみならず、IDEEショップなど東京でも出会えます。
展示会情報はこちらをチェック。
http://www.ametsuchi.info/

 

2. ワンコぐい飲み

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どうでしょ、この表情。注がれたがっていません?
なぜだか、うつわを背負うことになってしまったワンコ。しかもベレー帽だし。なんだかほっこり系?まったり系?
にもかかわらず、ものすごく繊細な「手仕事」をかんじるレリーフや金彩のほどこされた「うつわ」がワンコの意思とは無関係に酒の席に運んでくる、お正月のニッポン晴れみたいな「ハレ感」。

瓶のくびに、インテリ系の好々爺がこのむ紐タイみたいな飾りを巻いているようなゴージャス大吟醸を注いであげたくなります。
広島在住の作家・渡邉陽子さんの作品。
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渡邉さんのHPはこちら→ http://wyouko.exblog.jp/

 

3. 台湾茶器

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青磁風に天目風。
なんだか故宮博物院で見かけたことがあるような・・・わけないのだけれど、愛着のあるうつわはどうしてもひいき目で見てしまって「マイ故宮」級の一点になったりするわけで。

中国茶が盛んな台湾ではいろんなところで茶器が買え、またそれを酒器として使う楽しみがあります。

もともと故宮文物の写しを得意としてきた台湾窯業は技術も高いのに加え最近はセンスもぐんとアップ。値段もピンキリですが100~300元(400~1000円)でグッとくる掘り出しものが買えたときは嬉しいもの。
「わたしがすき」が、そのままモノの価値になる。それがうつわ買いの妙味かも。

台北旅行でうつわを買うスポットとしては、各所お茶屋さんのほか
建国花市・玉市
http://www.taipeinavi.com/shop/69/
鶯歌(インガ―・台北郊外の焼き物の町)
http://www.taipeinavi.com/special/5004498

 

4. 井戸ぐい呑み

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わび茶の神髄、井戸茶碗。
猛き戦国武将たちが競ってわがモノにしようとした時代から、400年以上もやきもの好きをトリコ仕掛けにしつづけている高麗うまれの魔性のうつわ。

それが手のひらサイズになり、しかも注がれたがっています。
差し向かいで顔をちかづけ眼の望遠レンズをエイっと縮めれば、おお!茶碗でもおかしくない風格だわ~と呻りつつ。茶碗サンではちょっと敷居が高くて手が出せないが、ぐい飲みクンだったら友達になれそう、なんて。

熊本の作家、細川護光さんの作品
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不良少年っぽい反面どっかの国の王子様的品のよさも併せもつ、有名人でいえばファレル・ウィリアムスみたいな作品たち。

近々、そんな細川さんのうつわにであえるのはこちら↓

[2014.12. 6 ‐ 2015. 1 .14] 京都やまほん酒の器展
http://www.gallery-yamahon.com/news/archives/68#post-detail
[2014.12. 20 ‐12.23] 神戸MORIS 細川護光四日展
http://moris4.com/
[2014.12. 31 ‐ 2015. 1 .13] 日本橋三越本店特選画廊
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/floor/main_6f/art/schedule.html

 

以上です!
少しでも興味を持ったという方はシェアお願いします♪

 

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栖来 ひかり

道草者。愛日本酒のライター、エッセイスト。山口県出身、京都暮らし10年、2006年より台湾在住。お気に入りの日本酒は、出身地である山口県の「長陽福娘」。著書に、台湾の地形歴史散歩本『台湾、Y字路さがし。』(台湾・玉山社/2017)がある。