こんにちは、SAKETIMES編集部、最年少酒匠の山口奈緒子です。
みなさん、新潟県といえば「日本酒ゲーセン」も有名ですが、「発酵テーマパーク」と化した街が新潟県にあることをご存知ですか?
今回は話題の「発酵テーマパーク」についてご紹介しようと思います!
1. 日本酒ゲーセンの次は発酵テーマパーク!?
新潟県には日本酒がワンコインから楽しめる「日本酒ゲーセン」こと「ぽんしゅ館」が越後湯沢、新潟駅にあることはみなさんご存知の方も多いのではないでしょうか?
その日本酒ゲーセンの次はなんと発酵をテーマにした「醸す地区」というものが新潟市内中央区、沼垂という地区にできたそうです。さながら発酵テーマパークですね。
麹を発酵させてお酒や味噌を造ることを「醸す(かもす)」と言うのですが、この「沼垂 醸す地区」にはみそ蔵「峰村商店」や、酒蔵「今代司(いまよつかさ)酒造」、またこうじ関連商品を販売している「古町糀(こうじ)製作所」などが軒を連ねています。そしてこれらの伝統食を買ったり、酒蔵の見学ができるというのです。
もともと今代司酒造には蔵見学や日本酒の直売で多くの観光客が来ておりましたが、今回この一帯を発酵というテーマで魅せていくということですね。
2. 日本の伝統的な発酵
日本には伝統的な発酵食があります。
それは日本酒、麹、みそ、、、など日本の歴史のなかで育まれた伝統食です。これらは、私たちの生活とは切っても切り離せないものですよね。しかし身近である一方で、かつてその土地の発酵文化に根ざして発展してきた会社に変わり、今では地域性を反映しない大手の会社か台頭してきました。それゆえに古来より伝わる伝統を伝えていくのが難しくなってきたという一面もあります。
この「沼垂 醸す地区」にも以前は、酒蔵・みそ蔵が40軒以上もあったそうですが、今は7件に減少しているそうです。これはこの地域だけに言えることではありません。酒蔵だけでみても、全国的な範囲でどんどん減少していることはみなさんもご存知なのではないでしょうか。
伝統をこれからの世代に伝えていくために、街全体で伝えていこうという活動はとても意味のあることだと思います。
3. 観光の新しい切り口
地域一帯を「発酵」という1つのテーマで売り出していくというのは伝統を伝えていくという点でも、重要なことだと思います。そしてそれは、これからの新しい観光の切り口にもなることにさらなる可能性を感じます。
発酵というキーワードで私たち日本人が訪れることに加えて、訪日旅行客も見込めるのではないかと思います。地域がもともと持つその土地の魅力によって、地域を活性化させることにつながるのですね。
また、料理教室や漬け込み体験なども開く考えのようです。この地域に来たからこそ得られる体験であることはとても魅力的です。そして来たからこそ得られる体験に加えて、訪れる前に期待を喚起させるような情報発信をしてくれたら、より魅力が増すのではないかと思いました。
以上です!
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