大人気のアニメやゲームと次々にコラボし、ネット上で大きな話題となっている佐賀県。今度は30周年を迎えた大人気格闘ゲーム「ストリートファイターII」とのコラボプロジェクト「ストリートファイター佐賀」が注目を集めています。
ラウンド1、Fight!"俺よりがばい奴に会いに行く"
プロジェクトのキャッチコピーは"俺よりがばい奴に会いに行く"。
初代「ストリートファイター」で最終ボスとして登場した、スキンヘッドと眼帯がトレードマークのムエタイの使い手「サガット」が、なんと佐賀県観光大使に就任しました。
サガットと佐賀県のつながりは名前だけではありません。サガットの出身国・タイは佐賀県と密接な関係にあります。
日本三大稲荷のひとつ・祐徳稲荷神社を含め、佐賀県で撮影されたタイ映画が現地で大ヒット。2016年には、佐賀県へのタイ人観光客増加率が26%の高水準を記録し、タイの人気俳優が佐賀県タイ文化交流大使に任命されました。
今回、観光大使を務めることになったサガットに対して、佐賀県知事の山口祥義氏は次のように語っています。
「サガットが佐賀県の観光大使となり、他のキャラクターと協力しながら佐賀県をPRしてくれるとのことで、この上なくうれしく思っています。佐賀県の大地で育まれた良質な素材と『ストリートファイター』シリーズの奥深い魅力、またサガットや他のキャラクターが繰り出す得意技をご堪能ください」
ラウンド2、Fight!オリジナル日本酒「波動拳」と「昇龍拳」
↓↘→+パンチ、→↓↘+パンチ。経験者ならよく知るコマンドでしょう。「ストII」でもっとも有名な技「波動拳」と「昇龍拳」が打てます。
"格闘ゲームの登竜門"として知られる技ですが、今回は日本酒として登場しました。
キャッチコピーはそれぞれ以下の通り。遊び心が溢れていますね。
- 呑めばあなたも、波動拳。「佐賀酒 波動拳 純米吟醸酒」(宗政酒造)
- 香りをかげば、昇龍拳。「佐賀酒 昇龍拳 純米吟醸酒」(宗政酒造)
ラベルに描かれたドット絵のケンとリュウに懐かしさを覚えます。
中身は同じ日本酒とのことで、今回は「波動拳」をテイスティングしました。
「波動拳」テイスティングレビュー
グラスから立つのは、まるで青リンゴを思わせる爽やかな香り。口に含むと、ソフトな口当たりとシンプルな味わいに加え、やわらかい甘味が印象的です。蜜を含んだリンゴを思わせる吟醸香もあり、シャープでしまった酸味が最後にきてキレが良いです。コンポートしたリンゴや、アップルパイを思わせる味わいでした。
おやつの時間に、甘いお菓子といっしょに食べたいようなお酒でした。ようかんなどの和菓子でも、クッキーみたいな洋菓子でも相性が良さそうです。しかし、今回はせっかくなので「ストリートファイター佐賀」の企画商品である、佐賀県名物「有明海の海苔」と合わせましょう。
ゲームパッケージを彷彿とさせる箱から取り出し実食。
口の中いっぱいに広がる磯の香り、くちどけが良く、適度な塩気は日本酒にとても良く合います。気が付いたら、日本酒を飲み干し、佐賀のりを食べつくしてしまいました。すっかり佐賀の魅力にハマってしまったようです。
ボーナスステージ、Start!購入は「佐賀ット商店」で
日本酒以外にも、Continue画面に表示される"負け顔"がデザインされた絆創膏「負け顔カットバン」など、「ストII」の主要8キャラクターが参戦した全14種のコラボ名産品が、佐賀市の佐賀バルーンミュージアム内の期間限定ショップ「佐賀ット商店」にて販売中です。
また佐賀県は九州一の日本酒消費量を誇り、コンペティションの上位に名を連ねる日本酒王国でもあります。3月24日(土)・25日(日)には昨年、8万人が訪れた大人気イベント「鹿島酒蔵ツーリズム2018」が開催されます。この機会にがばい奴とがばい酒に会いに行ってみてはいかがでしょうか。
※佐賀弁の「がばい」は、文法上は副詞にあたり「とても」という意味です。公式サイトには「『がばい奴』は、あくまでもキャッチコピー上の表現です。」との但し書きがありました。
(文/SAKETIMES編集部)
◎「佐賀ット商店」概要
- 期間:2月13日(火)~3月31日(土)
- 場所:佐賀バルーンミュージアム内 佐賀工房
- 営業時間:10:00~19:00