日本酒のラベルには、お酒の製造方法について説明しているさまざまな言葉が書かれています。その言葉の意味を知れば、好みの日本酒に出会いやすくなるかもしれません。

この記事では、「原酒」の味わいや飲み方について紹介します。

搾ったあとに加水しない「原酒」

ほとんどの日本酒は、搾ったあとに水を加えてアルコール度数を15%前後に調整しています。この工程を「加水」といい、水を加えることで日本酒の味わいや香りを調整しているのです。加える水の割合は、酒蔵の方針やお酒のコンセプトによって異なります。

この加水処理を行わないものを「原酒」と呼びます。水を加えないため、味わいが濃厚なのが特徴です。

加水していない「原酒」は、アルコール度数が20%近いものも多く、そのまま飲むにはアルコールが強いと感じるかもしれません。そういう場合には、氷を入れてロックで飲むのがおすすめです。もともとアルコール度数が高くしっかりとした味わいなので、氷が少し溶けても味が薄まらず飲みやすくなります。

最近では、さまざまな酵母の開発や製造段階での工夫の結果、アルコール度数が15%以下の原酒も造られるようになりました。アルコール度数が控えめな分、飲みやすく、原酒の良さがそのまま残っています。

(文/SAKETIMES編集部)

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