日本酒×観光の最前線として、年間5万人もの観光客が集まる千葉県酒々井町の酒蔵・飯沼本家。SAKETIMESではこれまで、飯沼本家へのショートトリップ・レポートや、次期蔵元・飯沼一喜さんへのインタビューを通して、“グローバル×ローカル”を掲げるその魅力に迫ってきました。

今回は、SAKETIMESライターのゆりえが、飯沼本家のゴールデンウィーク特別行事「まがり家フェスタ」(2016年4月23日〜5月5日開催)で、田植えとバーベキューに参加してきました! まがり家フェスタは地元を楽しんでもらうためのイベント。グローバルを見据えつつ地域を大切にする飯沼本家らしい催しです。

参加費は大人3,000円・小学生以下は1,500円。このお値段で、どこまで楽しめるのでしょうか。飯沼本家「まがり家フェスタ」をレポートします!

酒蔵で初・田植え体験

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5月3日(火)午前10時、飯沼本家に到着しました。門をくぐると、本日の田植え体験参加者が30名ほどが集合しているほか、「酒々井まがり家」(以下、まがり家)でも多くの方がレストランや買い物を楽しんでいる様子。イベント期間中、まがり家ではお酒のアウトレット販売をしていて、飯沼本家の各銘柄が一挙大売り出し! なかには通常の半額のお値段で買える銘柄も! この日の飯沼本家は、地元の方々や観光客で大にぎわいでした。

田植え体験は、ご家族からお若いご夫婦まで、幅広い年齢の方が参加していました。飯沼本家・取締役の飯沼ー喜さんの掛け声のもと、ラジオ体操からスタート。照れながらもしっかりと体操する参加者のみなさん。

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わたしもしっかり参加!ラジオ体操なんて何年ぶりだろう・・・

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ラジオ体操が終わり着替えをすませたら、さっそく「きのえね農園」が運営する田んぼへ向かいます。

「きのえね農園」は飯沼本家が経営する法人で、酒米のほかにもブルーベリー、梅、柚子、キウイフルーツなどを栽培しています。ブルーベリー農園は観光スポットとしても人気なんですよ!

今回の田植え体験は、きのえね農園の保有する酒米の水田でおこないます。まがり家から徒歩10分ほどの距離にある水田ですが、この道のりも自然が豊かでたくさんの花や虫が生息しており、季節によってはホタルも見られるとか。都心ではできない体験がすでに始まっています。

早速、きれいな花と見たことのない虫を発見しました!

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そして田んぼに到着!

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田んぼの大きさは3ヘクタールほど。この広さで、毎年210俵(お茶碗約8万杯分)のお米が収穫されます。

毎日お米を食べていますが、恥ずかしながら人生で初めて稲の苗を手に取りました。この苗を植えていきます。

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田植えは共同作業。参加者で1列になって植えていきます。みなさん、勢いよく田んぼの中に入っていきます。

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私も続いて田んぼに足を入れてみました。

「あれ!う、動かない! 助けて!(叫)」

足が埋もれてしまい、身動きが取れません。長靴は田んぼの泥にはまってしまうので、初心者は素足の方が動きやすいらしいです。まさに体験しないとわからない知識ですね。

ということで、長靴を脱ぎ、再度チャレンジ!

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不安なので、木の棒を杖にそーーーーっと入ります。

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「・・・・・・!!!!!!なんだこの感覚!!?!!!やわらかいぞ!!!!!」

今まで生きてきたなかで、確実に一番やわらかい感触が足に絡みつきます。足で地面をすくうと、ずっしりと泥が乗ってかなり重い!

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列を揃えて、田植え作業スタート!

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苗束を片手に取り、ひとつひとつ、ていねいに植えていきます。

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人生初の田植え!

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やわらかい泥の上に少し押し込むだけで、しっかりと稲が立ちます。せっせと植えていき、30分ほどで田んぼの半分を植え終わりました。

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田んぼの中をよく見ると、生き物がたくさん発見できます。じっくり探すのも田植えの楽しみのひとつ。愛らしいカエルに、私も子どもたちも夢中です。

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初めはおそるおそる稲を植えていた男の子も、最後は泥だらけ!

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開始から約1時間ほどで、田んぼの一角の田植えを完成させました!

作業後、冷たい井戸水をいただきます。天気も良く炎天下の作業だったので、水が美味しくてたまらない!

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「まがり家フェスタ」開催中の飯沼本家を散策

田植え体験でお腹も空いたところで、お待ちかねバーベキュー!

ですが、開始まで少し時間があったので飯沼本家を散策しましょう。

「まがり家フェスタ」開催中、酒蔵のイベントスペースでは墨絵画家のジム・ハサウェイの作品展が開催されてました。

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イベントスペースのとなりでは、地元の方が出店するフリーマーケットも開催されていて、手作り品や地元の物産品が販売されていました。地元に根付く飯沼本家らしい取り組みですね。

酒々井に暮らすおじいさんは、地元伝統の手作りのおもちゃを売っていました。

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こちらがその作品。手作りの笛や竹とんぼなどが並びます。

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おもちゃで遊んだ後は、あいつに会いにいきます。そう、はじめて飯沼本家を訪れたときに出会ったヤギ!

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飯沼本家にお邪魔するたびに挨拶するこのヤギ。名前はずっと「ヤギ」なのだそう。

「ヤギよ、しっかり草をお食べ」「メェェェェー」

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バーベキューと日本酒は最高の組み合わせ

ヤギと遊んでいるうちに、バーベキューの準備が整いました。みなさん、もうお腹ぺこぺこです。

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乾杯の飲み物はもちろんこれ、飯沼本家の「甲子正宗」!

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全員の手に渡ったところで、カンパイです!

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うおおおおーーーーーー!美味しすぎる!!

「甲子正宗」はスッキリ飲みやすいタイプの銘柄、ビールのようにするすると日本酒が進みます。

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バーベキューと日本酒はとても合います。これからのアウトドアシーズンにおすすめですね。

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田植えをいっしょに頑張ったメンバーたち。バーべキューを囲ってさらに仲良くなるのも、この体験の醍醐味です。

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こうしてバーベキューが終わったのは午後3時。この後は、近くの温泉で汗を流す方もいれば、アウトレットモールでショッピングを楽しむ方も。余裕を持ったスケジュールなのもうれしいですね。

日本酒の酒蔵で田植え体験ができるなんて思いもよりませんでしたが、「まがり家フェスタ」での田植え体験とバーベキュー、満足度は間違いなく星5つでした! 「まがり家フェスタ」は、また来年のゴールデンウィークに開催予定です。みなさま、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

(取材・文/石根ゆりえ)

◎酒々井まがり家

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