兵庫県西宮市の「酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)」では、江戸時代から現代までの酒販の歴史を紹介する展示「お酒の商い史」を、2025年12月10日(水)より開催中です。

お酒はどのようにして食卓に届けられてきたのか

白鹿記念酒造博物館「お酒の商い史」

江戸時代の西宮の酒蔵では、主に江戸の人々に向けて酒造りを行っていました。江戸では、新川・茅場町(現在の東京都中央区臨海部)に酒問屋が立ち並び、仲買や小売を通して江戸市中に酒を売り広めていました。

近代以降は、東京の酒問屋だけでなく、全国的に特約店を通して販売していきます。太平洋戦争に突入すると、戦後に至るまで、物資不足からお酒も配給制度や価格統制の影響を受けます。

その後、高度経済成長期の好景気の影響で、昭和48年(1973年)に日本酒の生産量はピークを迎えますが、昭和末期以降はスーパーやコンビニといった新業態の参入で、販売の様相も一変していきます。

今回の展示では、江戸の酒問屋から現代のスーパー・コンビニまで、日本酒販売の歴史に着目します。

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