こんにちは、SAKETIMESライターのnorikohidaです。

散策や食べ歩きなどで人気の観光スポット、谷中・根津・千駄木エリア、通称"谷根千"ですが、実は数多くの美術館やギャラリーが存在する町でもあります。

東京大学や東京藝術大学が徒歩圏内にあり、近くの上野公園には10を超える美術館や博物館などの施設があるため、文化と芸術のバックボーンがあるのです。

なぜ、こんなことを書いているかといいますと、なんと、谷根千には素敵なギャラリーの中で日本酒をいただける空間があるのです。

昼はギャラリー、夜はバー

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今回ご紹介させていただくのは、根津神社からほど近くにお店を構える酒壺しずくさんです。昼間はアートギャラリー「LIBRE」として、作家さんの作品が展示されたり個展が開かれたりしています。

大きなガラス窓から自然光が差し込み、一歩足を踏み入れると凛とした美しい空間が広がります。夜はギャラリー内の美しい作品を眺めながらカウンターで日本酒をいただくことができます。

日本酒を片手に語らう方々の集まるギャラリー

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店主の菅原さんは広告代理店でお勤めされた後、現在はフリーでイベントの企画やプロデュースをされる傍ら、たいとう歴史都市研究会というNPO法人の理事をされています。

同NPO法人では古民家の座敷空間で日本酒と日本文化を楽しむ会なども行っており、その経験から昨年こちらのアートギャラリーにバーをオープンされました。お酒を通してサロンの場を提供しているとのことで、よなよな日本酒を片手に語らう人々が集まっています。

好みの酒器を選んで全国各地の銘酒を

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静岡県、君盃酒造(くんばいしゅぞう)の夏酒「君盃 特別純米 生原酒 冷撰夏酒」をいただきました。濃厚で甘い旨味を感じる、ぐっとくる夏酒です。日本酒は1杯が七勺程度(約126ml)、価格は550円~750円くらいまでで提供されています。

ちなみにこちらの酒器ですが、20種類以上ある作家さんの作品から自由に好みのものを選ぶことができます。

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続いて広島県、藤井酒造の「オールド龍勢 1999年醸造 長期熟成辛口古酒」をいただきました。こちらのお酒は平成11年度醸造の超辛口純米酒を3年間冷蔵庫で、その後は常温で熟成された長期熟成古酒です。

長期熟成ですが飲み口のキレが良いので飲みやすく、酒の旨みも感じる印象に残るお酒でした。酒壺しずくで提供されている日本酒の種類は日替わりで約30種類ほど、その時点での旬な日本酒を小さな蔵も含めて選んでいるそうです。

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最後に高知県、酔鯨酒造の「酔鯨 純米吟醸 吟麗秋あがり」をいただきました。こちらの秋限定のひやおろしは氷温にてじっくり熟成されており、しっかりとした深みのある旨味を感じることができます。

あと味も綺麗でおいしくいただきました。酒盗とクリームチーズをつまみながらちびりちびりとひやおろしをいただけば、秋の訪れを全身で感じることができます。

芸術の秋×日本酒を楽しめる

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筆者が酒壺しずくにお伺いしたとき、ちょうどアートギャラリーで作品を展示中の新進気鋭の作家、新妻篤さんがいらっしゃいました。新妻さんは東京藝術大学大学院のご出身で、石を素材に人体や生物などをモチーフとして作品を制作されているそうです。

今回は「海の部屋、空の部屋」というテーマで作品を展示されていて、薄明るい穏やかな空間が広がっていました。酒壺しずくの昼の顔「LIBRE」での展示は終了してしまいましたが、次回は10/9~10/13に千葉県柏市のアートラインかしわというアートイベントで個展を開かれるそうです。

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このようなアート作品に囲まれながらいただく日本酒はとても贅沢で至福の時間を過ごすことができます。お近くにいらっしゃった際にはお立ち寄りになられてみてはいかがでしょうか。私も個人的にとても好きなお店です。
以上ですが、いかがでしたでしょうか?今回も谷根千在住歴12年の筆者がお届けしました。谷根千をはじめとした下町にはまだ媒体などで取り上げられてないおいしい日本酒処がたくさんあります。今後も実際に飲み歩いたからこそお伝えできる情報を発信していきますね!

◎酒壺しずく
アクセス:千代田線根津駅から徒歩4分
千代田線千駄木駅から徒歩7分
所在地:東京都文京区根津2-29-4
TEL:090-8872-9472
営業時間:19:00~24:00
定休日:日曜日・月曜日

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