こんにちは!SAKETIMESライターの永木三月です。

普段は「美食」をテーマにした活動をしています。
現在はGalapadishというグルメサイトを基点にお店や製品のレビューを紹介している他、定期的に「おいしいもの味覚鑑賞会」という名前で、食べ比べをテーマにした会の開催も行っています。

前々回は使えるテイスティング用語の紹介を、前回は「美酒鍋」という、日本酒で煮込むおいしい鍋を紹介させていただきました。
こちらでは、日本酒と絡めて、さまざまな美味しい情報を発信していけたらと思っています。よろしくお願いします!

 

・はじめに

みなさんはIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)という大会を知っていますか?

この大会では、400名近いワインのエキスパートが参加し、毎年、ワインに限らず、その年のおいしいお酒を選びます。ワインコンテストとしては、世界でもっとも大きな影響力を持つ大会なんだそうです。

さて、そのIWC 2014年大会にて、見事入賞したお酒30種をテイスティングできるという『IWC2014受賞プレミアム日本酒試飲会』が日本橋のYUITOで先日開催されました!

この記事では、そのプレミアム試飲会に運よく参加できた私が
「これは!」
と感じた日本酒を3つピックアップして、紹介いたします。

sake_g_iwc1

 

・日本酒の紹介

①広島 盛川酒造「白鴻 四段仕込み純米 赤」

sake_g_iwc4(出典 http://morikawashuzo.cart.fc2.com/userpage?id=62824
sake_g_iwc2

広島は盛川酒造の「白鴻 四段仕込み純米 赤」
IWC2014 Sake部門、純米の部にて、見事ゴールドメダルを獲得した一本です。

「四段仕込み」というと、いかにも凄そうな印象を受けますが、多ければ良いというものでもなく、これ自体が新しい手法というわけではありません。
通常の工程は「三段仕込み」なのですが、こちらのお酒では、甘酒を追加するという四段目の仕込みを行い、甘口のお酒に仕上げているとのことでした。

その味わいは、確かに、普段飲みなれた日本酒とは一味違います。
甘酒を使っているせいなのだと思いますが、フルーツで言えば梨のような、まったりとして、ややぼんやりとした甘い香りがありながら、少し爽やかに抜ける香りも感じられます。
味わいにもとろんとした食感と、コクのある甘さが舌に感じられ、布にくるまれたような、一枚隔てた味わいが特徴的。

酒蔵の方には、肉じゃがに合うよ、と盛んにおすすめしていただきました(記憶違いでしたらすみません)が、確かにそうした田舎風の味付けのものと相性が良いかもしれません。きちんとした全体のまとまりと、個性的な味わいが好印象な一本でした。

②福島 廣木酒造本店「飛露喜 純米大吟醸」

sake_g_iwc5(出典 http://item.rakuten.co.jp/chigiri/hiroki_jundai720/

福島の廣木酒造本店の「飛露喜 純米大吟醸」
IWC2014 Sake部門、純米吟醸の部にて、見事ゴールドメダルを獲得した一本です。

「飛露喜」は、2000年代の日本酒ブームをけん引したお酒の一つとも言われ、現在でも入手困難な日本酒の一つとも言われるほどの人気を誇っています。

以前、飛露喜の代名詞である「飛露喜 無濾過生原酒」を飲んだことがあり、その時も衝撃を受けたのですが、この純米大吟醸も非常においしかった。試飲会で頂いたお酒の中でも、一番良かったものの一つではないかと思います。
ぶどうやミントのような吟醸香には、複雑なきらめきが感じられ、味わいにもふっくらとした上品さがあります。全体的にたおやかな印象を受ける味わいで、非常においしい吟醸酒です。

酒造の取材記事こちら)を読むと、ストップウォッチを使うことで仕込みの段階を秒単位で管理しているなど、非常に繊細に仕事をしているのには、感銘を受けます。一時のブームでなく、今なお人気を維持し続けているのには、そうした細部までこだわった仕事があるのだと思います。

 

③岐阜 平田酒造場「酔翁 飛騨の華 熟成古酒」(19年熟成)

sake_g_iwc7
sake_g_iwc3

岐阜は平田酒造場の「酔翁 飛騨の華 熟成古酒」(19年熟成)
IWC2014 Sake部門で、すべての部を含めトップに輝いたお酒です!
SAKETIMESで以前紹介された記事もよろしければご覧ください)

1995年に仕込んだという古酒だそうで、もちろん数には限りのある一品。価格も180mlで1900円という高級なお酒です。

日本酒で古酒というのは今まであまり飲んだことがなかったので、その香りの深みにはなかなか驚きました。ウイスキーのようでもありながら、真夏のプールサイドのように強烈なかぐわしさがあり、ややスパイシーさも感じられます。味わい自体も香り甘さともに、太い芯の入ったような強いものです。

日本ではあまりメジャーではない古酒が、ワインの専門家に高い評価を受けたというのはなかなか面白いことだと思います。長い期間寝かせて熟成を楽しむような文化が、ワインほどには広まっていない日本酒ですが、もしかしたらブームが来るのも近いかもしれません。

sake_g_iwc6

 

・最後に

いかがでしたでしょうか? 知っているお酒、美味しそうなお酒には出会えましたか?
世界的評価を受けたお酒というのもあり、今の時期は特に入手が難しいものもあるかもしれませんが、出会いがあった折にはぜひ飲んでみてください!

みなさんの美味しい体験に出会う助けになれば幸いです!

「面白そう」「飲んでみたい」、そう思ったら、シェアしてもらえると嬉しいです!