今年で10回目を迎える「探そう!美味しい!佐賀の酒 in 東京」。
第1回の参加者は150人。それが年々増えていき、今では倍の人数が来場しています。

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そこで、5年前から八芳園に会場を移し、多くの参加者に対応しているそうです。紫陽花が美しく咲き、緑豊かな庭園のある八芳園でのきき酒会。毎年楽しみにしている方も多いと聞きました。今年はどんなお酒が並んでいるのでしょうか。蔵元のみなさんにお話を伺いました。

開催のきっかけは「佐賀の地酒を広く知ってほしい」という願い

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佐賀県酒造組合の古賀さんによると「大きな市場は東京にあり、佐賀の酒を広く知ってもらうには東京に売り出していくのが良いのではないか」と考えたことがイベント開催のきっかけだそうです。

九州といえば、どうしても焼酎のイメージが強いのですが、九州における日本酒の歴史は古く、しかも九州の中では佐賀が一番日本酒を呑んでいる県なのです。しかも、消費されるお酒のほとんどが県産のもので、いかに佐賀県民が地酒を愛しているかがわかります。東京で佐賀の地酒を目にする機会も増えてきているので、当初の目的は徐々に達成されているのではないでしょうか。

参加酒蔵は21!その中から5蔵をご紹介

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今回参加した酒蔵は21蔵。すべてを紹介できないのが残念ですが、いくつかピックアップしました。

幸姫酒造

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「SAKE COMPETITION 2016」の純米大吟醸部門にノミネートされ、徐々に認知度が上がっている幸姫。まだ順位はわかっていませんが、入賞だけでもすばらしい栄誉です。
今年から小さいタンクを導入するなど、造りの設計を変えたそうですが、「仕上がりは良い感じです」とのこと。杜氏のおすすめは「笑酒 特別純米 無ろ過生原酒 」

天山酒造

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地元で愛される「天山」を醸している天山酒造ですが、全国では「七田」という銘柄の方が知名度が高いでしょう。飲食店でも入荷しているお店が増え、七田ファンは増え続けています。こちらも「SAKE COMPETITION 2016」の純米吟醸部門に入賞しており、結果が楽しみなところ。

古伊万里酒造

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前田の「前」をとって「さき」と呼びます。古伊万里酒造では、チャレンジタンクと称し、毎年1本、新しい挑戦のためのタンクを用意しています。今年のチャレンジタンクから搾り出されたお酒はこちらの「大吟醸 楽感ラベル」。

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ほとんど地元で消費されますが、評判が良ければ全国展開も考えているそう。「これは美味しい」と地元の方々に太鼓判を押されたようなので、酒販店などに並ぶ機会があるかもしれません。

天吹酒造

花酵母を使っている蔵の代表と言っても過言ではないほど、「天吹といえば花酵母」とイメージしている方は多いでしょう。今回の新作は、壽限無(じゅげむ)という酒米で醸した純米吟醸。酵母はオシロイバナから抽出した花酵母です。

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壽限無は福岡で栽培されている酒米で、農家の方が納得した蔵にしか卸していないとか。現時点で2蔵のみだそうです。当日は参考出品で値段設定もされていませんでしたが、全国販売されるのを切望します。

五町田酒造

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どの蔵も言っていましたが「今年の佐賀県産山田錦は溶けやすい」ということでした。米が溶けやすければ酒造りもやりやすい、というわけでもなく、それにあった処理が必要になってきます。
五町田酒造は毎年変わらず同じお酒を造り続ける蔵です。米の品質が変われば、それを上手く使って同じお酒を造らなければなりません。毎年同じというのは難しい部分も多いでしょうが、今年のお酒も変わらない味わいで美味しく仕上がっていました。

佐賀といえば焼物!有田焼は今年で創業400年!

佐賀県は伊万里や唐津など焼物の名産地でもあります。中でもとりわけ有名な有田焼は、今年創業400年!イベントでは、有田焼と佐賀の蔵元がコラボレーションして新たにつくった器が展示されていました。

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お酒は酒器によって風味や口当たりが大きく変わります。手触りや見た目でもずいぶん違ってくるでしょう。美しく、呑みやすい酒器が並んでおり、作家の個性が光るものばかりでした。

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そして、貝柱の粕漬け、白胡麻豆腐や鯖の生ハムなど、おつまみも充実。佐賀の地酒との相性も確認することができました。

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関係者のきき酒会終了後は、立食形式でお酒と食事を味わえる一般参加者のイベントとなります。毎年人気で、あっという間に予約が埋まるそう。

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佐賀のお酒を愛飲している方々は、ぜひ友人・知人を誘って、佐賀酒を広めていきましょう!

(文/まゆみ)

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