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クラウドファンディングで資金調達。参加者が主役の日本酒イベント「KURA FES NIGHT」

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こんにちは、SAKETIMES編集部、酒匠の山口奈緒子です。

最近では、日本酒業界でもITの活用が増えてきています。
例えば、日本酒の記録アプリであるSakenomyや、SAKETIMESのようなwebメディアなどもありますが、「クラウドファンディング」の活用も広がってきています。

ラウドファンディングとは、新サービス・新店舗の立ち上げや、新商品開発などに必要な資金を小口で個人から募ることの出来る新しい資金調達方法として、行政・民間含めて注目を集めているサービスです。
今回はその資金調達、そして「KURA FES NIGHT」という日本酒イベントについてご紹介したいと思います。

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また、KURA FES NIGHTのプロジェクトを企画した、山本祐也さんにお話をお聞きしてきました。

 

なぜクラウドファンディングで資金調達をする必要があったのか

sake_g_kurafes_3未来蔵人(ミライクラウド)というプラットフォームでプロジェクトを立ち上げた

日本酒関連のクラウドファンディングはこれまでもあります。
たとえば、日本酒関連のクラウドファンディングだと、SAKELIFEという日本酒定期購入サービスの立ち上げや、最近では「二才の醸」といった新銘柄製造などの資金調達に活用されてきました。しかし、イベントという例はありません。

ではなぜ、クラウドファンディングで日本酒イベントを開催する必要があったのでしょうか。

『「主催者が作り手で、お客様がそれに反応する(受け手)」という主催者とお客様の距離を感じていました。
一方、クラウドファンディングでは出資者が良いと思わなければイベント自体が開催されず、「出資者(お客様)=主催者」であると言うことができます。これを鑑み、クラウドファンディングでは企画者の独りよがりではなく、「みんなで作るイベント」が実現できると思い、本企画をクラウドファンディングで立ち上げました。』と山本さん。

おっしゃるとおり、支援という形で、自分も一緒にイベントを作り上げていくイメージが持てるのはとても良いことですね。

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リターン(クラウドファンディングで支援した場合の見返り)設計にもよりますが、日本酒の製造目的のプロジェクトなどは、自分の手元にお酒が届くので、自分に返ってくる実利が見えやすいです。ただ、支援するプロジェクトがイベント開催目的である場合の方が、イベント開催時には自分も足を運ぶことになりますので、リターンも「より」能動的になる印象がありますね。

 

日本酒はカッコイイを知ってもらいたい

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このKURA FES NIGHTですが、開催された場所は六本木ヒルズのヒルズカフェと、いかにも今までの日本酒イベント「らしく」ありません。 また、イベントでは、日本酒の魅せ方や食事との相性、DJアーティストのパフォーマンスなど華やかな演出が特徴的でした。

これらをふまえ、今回のイベント設計をする上でどのような点にこだわりを持ったのか質問してみると、

『「日本酒はカッコ良い」というテーマの中で、酒そのもののチョイスは勿論ですが、それを取り巻く文化、つまり酒器であったりグラスであったりあるいは日本酒を愛するアーティストを含めて日本酒「カルチャー」全体がカッコ良いものだとお客様に知っていただける仕組みにすることを意識した。』とのこと。

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イベントの細部にわたって、新しい日本酒のイメージが感じられました。

 

日本酒とクラウドファンディングの可能性

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日本酒イベントはたくさんありますが、酒蔵(酒造組合)・飲食店・酒屋が自分たちの提供するお酒をより楽しんでもらうためのイベント開催であって、性質上、参加者を主人公として扱われることはありません。

しかし、あえてクラウドファンディングという形式で資金調達をすることによって、参加者が主体的に参加することができます。クラウドファンディングでの資金調達で実現できることは、たしかに自分が叶えたいプロジェクトの資金が手に入るということは1番の目標・メリットであるかとは思います。しかし、大きなメリットはそれだけではありません。「プロジェクトを実行する前から顧客を獲得できる」ということが魅力的です。

日本酒に必要なこととは、もっと身近に感じられるようになることです。
私たちSAKETIMESがwebメディアとして情報発信をしているのも、飲む・買うまでのアクションにいたるまでには、まず飲んでいることが自分事として考えられることが重要だと考えるからです。

webメディアとクラウドファンディング、手法は全く異なります。しかし、飲む前の段階として、日本酒とは違う切り口から日本酒を身近に感じられるような仕組みである点では近いものを感じます。

日本酒に興味があるからクラウドファンディングで支援するというよりは、「知り合いが立ち上げたプロジェクトだから支援する」または「なんだか盛り上がっているようだから支援する」などが支援理由としては多いようです。

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今後日本酒を、20代〜30代前半などの若い層に伝えていくにはIT活用が重要になってくると思いますが、その中でもクラウドファンディングは大きな柱の1つになってくるのではないかと思っています。

そんな流れの中で、今回「クラウドファンディング」を利用した「日本酒イベントの開催」は注目すべき取り組みだなと思いました。

 

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