SAKETIMESライターのドリンクスタイリスト齋藤です。
今回は自身が主宰したイベントのレポートを兼ねて、チョコレートと日本酒の相性について書いてみたいと思います。

ーみなさんはどんなバレンタインデーを過ごしましたか?ー

まず今回開催したイベントですが、近年バレンタインデーでは女性から男性へチョコレートを贈る習慣よりも、女性同士で贈り合う「友チョコ」や普段の仕事の頑張りをたたえる自分チョコ」が増えているそうです。

それなら自分たちの食べたいチョコを持ち寄ってお酒を合わせて楽しんでみよう!と思い立って考えた企画です。
そもそもチョコレートと日本酒を合わせたことがなかったので、友人の唎酒師(ききさけし)の協力を仰いで2種類を試してみました。

実際のところ参加者の方がどんな種類を持ってくるか分からないので、あくまで定番というか、基本的にはずれのないものを選ぶという基準だけ設定しました。

選んだその2種類がこちら・・・

 

1. カワセミの旅

産地:新潟県新潟市
醸造元:越の華酒造株式会社(こしのはなしゅぞうかぶしきがいしゃ)
杜氏(とうじ):池田秀世
原料米:こしいぶき
アルコール度数:14度以上15度未満
日本酒度:−30
酸度:2.5
[詳細はこちら]

甘口タイプでデザートワインのように楽しめるので、日本酒初心者も含め女性にはおすすめしたい1本です。
比較的どのタイプのチョコレートにも合いますが、カカオ含有量が高く苦みを感じるタイプは難しいかもしれません。

イベントで持ち寄っていただいた中で秀逸だったものは、「ゆず風味の生チョコ」でした。
ゆずの爽やかな香りと生チョコの口溶けのいい食感。そこに自然と寄り添う日本酒の甘みと質感。

非常にマリアージュしていました。かの有名なショコラティエであるジャン・ポール=エヴァン氏も、「チョコレートに最も合う日本酒」とうたっているそうです。

2. 出羽桜 桜花(おうか) 吟醸酒 本生

産地:山形県天童市
醸造元:出羽桜酒造株式会社(でわざくらしゅぞうかぶしきがいしゃ)
原料米:出羽燦々(でわさんさん)など
アルコール度数:15.5度
日本酒度:+5
酸度:1.2
[詳細はこちら]

こちらは淡麗辛口ならではのスッキリ感とフルーティーさが特徴。
往年の日本酒ラバーにもおすすめの1本です。

非常にスマートな印象でバランスがいいですね。
こちらに相性がよかったチョコレートは「クランチ」柿の種チョコ」

どちらも香ばしさが日本酒の余韻を伸ばしてくれるんですね。このマリアージュの場合は日本酒に対して「甘み」「余韻」をうまく補っていました。

 

今回は個人的にも非常に勉強になりました。ぜひ他のスイーツでも試してみたいですね。

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