東京からも近く、アクセスもよい長野県佐久市。佐久には13の酒蔵があります。どの蔵も良い酒を醸していますが、今回は芙蓉酒造からの1本です。

本日のお酒は「姫奏 純米吟醸」

開けてすぐは、可憐な花を思わせる上品で華やかな香り。口当たりは、まろやかでとろみがあります。りんごのようなフルーティーさと爽やかな酸味。後半は、柔らかな甘味とわずかな酸味、華やかな含み香が長めに残ります。

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少し冷やすと酸がしっかり出てくるので、アタックが強めが好きな方は良いかもしれませんが、角があるのでお好みの温度でどうぞ。私は15~20度くらいが一番美味しく感じました。

まだ旨みが弱めで多少のざらつき感があるものの、口に含んでしばらく経つと米の甘味が出てくるので、これが熟成されると全体的にまとまってさらに美味しいお酒になるのは間違いないでしょう。今後、パッケージデザインが変わるらしいので、それも含めて秋にもう一度呑むのが楽しみでなりません。

あわせる肴は、お肉だけど重くない、初夏にピッタリな料理にします。

蒸し鶏の茗荷浸し

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<材料> 2人分
・鶏むね肉 200グラム
・茗荷 2個
・レタス 2枚
・だし汁 1カップ
・酒 大さじ1
・薄口醤油 大さじ1

<作り方>
1.鶏むね肉は酒を少々をふって、強火で10~15分ほど蒸す。中まで火が通ったら、スライスして、軽く塩をふる。
2.だし汁、酒、薄口を火にかけ、煮立ったら茗荷と小さめにちぎったレタスを加え、火を止める。
3.鶏肉を浸し、食べるまで置いておく。

温かいままでも、冷めても美味しい。おすすめはあら熱が取れたころで、常温の姫奏とよくあいます。むね肉はしっとりなめらかで、だしの風味がきき、茗荷とレタスの食感を残しているのがアクセント。これに姫奏の華やかさが加わって、さらに美味しく味わえるでしょう。

(文/まゆみ)

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