こんにちは。SAKETIMESライターの梅山紗季です。このSAKETIMESという媒体は、日本酒がお好きな方はもちろん、酒肴のレシピや酒造りに興味がある方など、幅広い層の方にお読みいただいていると思います。今回は、日本酒が苦手な方にこそオススメしたい、「飲む」以外の楽しみ方を、これからの季節においしい柑橘の果物と合わせたデザートにして、ご紹介したいと思います!

まろやかな甘さ―日本酒を使ったオレンジのゼリー

今回使う日本酒は「八海山」です。「八海山」は吟醸・純米吟醸・大吟醸・純米大吟醸から原酒までさまざまな味わいがあるのですが、今回はコンビニなどでも手に入るカップタイプ普通酒の八海山を使います。普通酒ながら精米率が60%であり、丁寧に作られたこちらは、淡麗な飲み口のため、比較的どんな素材とも合いやすいのも特徴です。

まずは、オレンジを使ってゼリーを作ります。ゼリーのレシピは以下の通り。

◎ 材料

・オレンジ……1個

・八海山……100ml

・水……70ml(50ml は日本酒と混ぜ、20mlはゼラチンを溶かす用)

・お好みの柑橘系飲料……100ml

・お砂糖……10g

・ゼラチン……5g

・レモン(飾り用)

レシピ

1, オレンジは全て果肉を取り、1口大に切っておきます。

2, 八海山と水50mlを混ぜたものを火にかけます。中火で2~3分ほど、アルコールを完全に飛ばします。

 

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3, ②とお好きな柑橘系飲料(できたら果汁100%のもの)を、ボウルでまぜます。先ほどの鍋に残りの水を入れ火にかけ、ゼラチンと4, 砂糖を加えて完全に溶かします。
5, 3に4を加え容器に流し込み、①で切っておいたオレンジを入れて、冷蔵庫で固めます。

今回、私は香りやとろみを残したかったため、2分で火からあげてしまいましたが、日本酒が苦手な方はもう少し火にかけることをお勧めします。柑橘の飲料はDoleのオレンジジュースを使用しました。他のフルーツと一緒にお皿に飾ったら完成です!

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食べると少し、お酒の香りが広がります。ジュースのみで作るよりすこしとろっとした食感のゼリーに仕上がりました。こくのある甘みが感じられます。

爽やかな酸味に香りがマッチする―ピンクグレープフルーツのシャーベット

次にご紹介するのは、日本酒を使ったシャーベットです。ピンクグレープフルーツをまるごと使ったこのレシピは、これからの季節にぴったりの味わいになっています!

材料

・ピンクグレープフルーツ……1個

・八海山……100ml

・水……100ml

・お砂糖……10g

・レモン(飾り用)

レシピ
1,  ピンクグレープフルーツの皮をむき、果肉を切る。この時、包丁でしっかり切るよりは、手でほぐすように果肉を小さくすると、他の材料に触れる表面積が大きく、果汁が染みやすいです。
2,  先ほどのゼリーと同じ要領で、日本酒のアルコール分を水と一緒に火にかけることで飛ばす。火から上げる直前に、砂糖を入れる。

3,  ①と②を混ぜあわせ、容器に流し込む。

4,  30~1時間おきを目安にし、容器の中を完全に固まる前に混ぜ、シャーベット状にする。

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最後にレモンを飾って器に盛ったら、ちょっとオシャレなデザートになりました!

グレープフルーツは普通のものでもよいのですが、色合いが綺麗なので今回はピンクグレープフルーツで作りました。果物の甘みが強かったため、日本酒の苦みとの相性が抜群で、ひんやりとしたシャーベットをほのかな日本酒の苦みが引き立てていました。まるごと果肉を使ったため、食感が楽しいのもポイントです。

日本酒は「飲む」以外にもたくさんの味わい方が

以上2つの、日本酒を使ったデザートを紹介してまいりました。日本酒は、カクテルにしてもよし、煮物などに使ってもよしの万能さを持っていますが、たまにはこういったデザートとして味わってみるのはいかがでしょうか。

最後にひとつご注意いただきたいのですが、アルコールを飛ばしているとはいっても、念のため、これらのデザートを食べてすぐの運転などは控えていただければと思います。

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