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【あたしンち晩酌】子育て世代の昼飲み事情

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こんにちは。栃木県宇都宮市在住のイラストレーターひらたともみ、目下、締め切りと子育てでギリギリガールズでございます。(ガールじゃないけど!)

フリーランスになって早8年。

うれしいことに同業者や同じフリーランス仲間も増え、「あ❤ひらたさん~?次の定例会なんだけど…」(※定例会=呑み会)とか、「今頃なんだけど、新年会さー」(※すでに3月です)とか、要するに呑みのお誘いを悲鳴が出るほどいただけるようになった。

呑んべえには呑んべえが集まってくる。

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東京には同業者(女性)がとても多く、しかも揃いも揃って、みんな酒呑みばかり。「こっちで一緒に呑もうよ~♪じゃ、ランチも兼ねて11時に新宿ね~!」とメールをいただき、

宇都宮から電車に揺られ、いそいそと売れっ子たちと昼呑みをすることもしばしば。

私に声をかけてくださる方々は、たいていアラフォーの子持ちなので、子どもの就学時間に呑もうということになるのだが、本当にこの業界の人たち、よく呑む。

たまに「ごめんなさい。今、授乳中でお酒控えているの…」と寂しそうな表情でウーロン茶をヤケ飲みしているライターさんとかもいるが、授乳期間が過ぎれば、「八海山っ!!八海山っ!!」と叫んでいる。

日ごろ、原稿と育児に1日の大半を奪われ、家族が寝静まった頃に、また原稿に追われるという、売れっ子たちは、地方のトカイナカでニヤニヤしながら名刺配りで営業している私とはなにもかも違うわけだが、旦那のグチも仕事のグチもどういうわけか、すべて共感できる。

フリーランスというのは、今、絶好調でも来年はどうかな?…という不安はつきものだし、営業から経理までの一切合財をひとりでこなさなければならない。(秘書がいる方もいますが…)

そこに家事育児がプラスされ、なおかつコツコツと自分のスキルを磨かなければならないのだから、そりゃ~もう~、ストレスもたまるのだ!

「空いた時間は飲酒です」とか、「休日は寝てるか呑んでるか」とか、プロフィールに書いているフリーランスたち。

たまに「独身です」という、餌食ともいうべき編集者なんぞが同席すると、一本化しない話が飛び交うのだが、そこはしなくてもいいんじゃないかという、お世辞とねじ込むダメ出し。ホント、笑える…!

東京のいいところはまっ昼間から呑めること

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マスコミや出版社が軒を揃えている、ザ・東京。私もたまに打ち合わせなどで上京する機会があるが、本当に東京というところは活気に溢れていて、こんなところで迷子になったら、のろしでもあげないと見つからないんじゃないかと思うほど、人間の欲求のすべてがここにある。

東京のいいところは、とにかく昼間から営業している居酒屋が多いことだ!

トカイナカ宇都宮では、昼間から呑もうと思っても、飲食店くらいしかない。

子どもがお子様ランチを食べている隣の席で、メニューを眺めながら、「え~と、ナポリタンとお酒…ありますか?」ってことになる。

それに、いまいち電車やバスが不便なので、どこにいくのもたいていは車を運転することになる。

取材の帰りにふらりと寄ったお店に、おいしそうなおばんざいメニューがあっても、帰りの運転の心配で「よし!1杯ひっかけていくか!」ってことにはなかなかならない。

だからというわけではないが、わざわざ宇都宮から電車に揺られ、活躍する売れっ子フリーランスたちと昼呑みするのは、根底にある悩みや葛藤がたいして売れてもいない、トカイナカ在住の私と似たり寄ったりだということに尽きる。

結婚し、子どもができても、タイムカードのないフリーランスならばなんとかなるだろうと、清水の舞台から飛び降りた女たち。

ところが親の思い通りに子どもが育つわけでもなく、期待の星だった夫は残念な夫になる一方で、どこもかしこも、てんでダメ夫に見えてくる。

日々、クライアント無茶ぶりに怯え、昼夜問わずひとりで仕事をしている自分に、コーヒー1杯入れてくれる者など当然いるわけもなく、大きな独り言が常。

忙しいときは風呂にも入れず、暇となれば揉み手をしながら「一生懸命がんばりまっす!」などと、くすんだ愛想笑いとフレッシュ感ゼロで営業活動に勤しむ。

嗚呼…フリーランス!

同業だからこその、なるほどな!とわかちあえることを噛みしめ、「あ~…東京ってすごい人たちが集まる場所なんだなぁ~」としみじみ感じ、昼間からおいしいお酒を楽しんだことを、明日からの糧して帰路につく。

昼酒は酔う。

青空を背にしての、女フリーランスの嘆き節は実に朗らかで、帰り際のホームで高らかにあげた手が、ゴツンと隣を歩くオジサンに当たった。

乗り込んだ車両はJKでいっぱいだったが、酒臭いのは抑えられず、毎度毎度、寝たふりを決め込んでいる。

周囲の冷たい視線に気づかないフリをして…(笑)

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