SAKETIMESライターの菊森久美です。
みなさん、九州の日本酒を飲んでいらっしゃいますか?
九州=焼酎というイメージが定着していますが、もともと九州の北部は米どころ。福岡・佐賀・長崎にはたくさんの酒蔵さんがあるんです。(佐賀のお酒は、「鍋島」の台頭で有名になりましたよね。)
九州の甘い醤油に合うような、米の甘みを感じるジューシーのお酒が多いのが特徴です。
でも、福岡に出張で行ってもほとんどのお店のメインは、焼酎。日本酒党としてはさみしいところでした。
でも、ご安心ください・・・・!
ついに、福岡の日本酒を堪能できるお店が登場!
羽田発の最終の飛行機に間に合う好立地。
しかも、福岡の日本酒にくわしい女店主から、お酒の楽しみ方を聞きながら飲めるうれしいお店。
それが、中州川端にほど近い春吉に2015年4月4日にオープンした「福蔵(ふっくら)」です。
同じく春吉にある佐賀の日本酒専門店「さが蔵」の姉妹店です。
まだほとんど宣伝していないため、ネットを検索しても情報がほとんどありません!私たちも「さが蔵」のマスターにショップカードをいただいて向かいました。
「さが蔵」から徒歩3分くらいです。お店は2階までありますが、現在は女性の店主がひとりで切り盛りされているため、カウンターのみ。
冷蔵庫には、東京ではほとんど出会うことができない福岡の日本酒がずらり!
さっそくいただいたのは、福岡ならではの酒米「寿限無」を使ったお酒。山田錦と福岡の「夢一献」を交配させた、福岡独自の酒米です。
左側の「庭のうぐいすJUGEM」はモダンなつくり。右側の「国の寿」はクラッシックなつくり。
おなじ酒米でも、ここまで雰囲気が変わるのかと驚かされます。
続いて、店主自ら蔵開きで購入してきたという、菊美人酒造の「裏菊美人」を。
なんと華やかな!さんざんお酒を飲んで鈍くなっているはずなのに、くっきりとフルーティーな味わいが広がります。
口の中に天女が舞い降りたような心地に、恍惚としました。冷蔵庫の中には10本くらい見えましたが、半分開けたら残りは寝かせる予定とのこと。
熟成によってどんな味になるのか、大変楽しみですが、今年のフレッシュな「裏菊美人」を飲みたい方は急いだ方が良さそうです。大切なことを書き忘れていました。
こちらのお店は、基本的にワイングラスで提供してくれます。
店主に自分の味の好みをお伝えすれば、おすすめの日本酒を選んで、そのお酒の特徴を引き出す形のグラスで提供してくれるのです。
私たちは、形が違う2つのグラスで飲み比べをさせていただき、お酒の香りと味わいの違いを楽しみました。
「このお酒は、ちょっと燗するとまた別の味わいが・・・」ということで、途中からお燗にしていただいたお酒も。
日本酒好きの女性と一緒に行けば、喜んでくれること間違いなし。
出張帰りのお楽しみだけでなく、デートにも良いかもしれませんね。
店主の気さくなトークも楽しいお店です。
いかがでしたか?
福岡に行く機会があれば、ぜひ足を運んでみてください!
◎ SAKE Bar福蔵 福岡県福岡市中央区西中州11-1 092-732-3010
関連カテゴリ
日本酒の魅力を、すべての人へ – SAKETIMES