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一本義 純米酒(一本義久保本店/福井県勝山市)

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福井県最大の清酒メーカー

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福井・石川・富山・岐阜にまたがる白山国立公園の麓にある、奥越前勝山。一本義久保本店は福井県最大の清酒メーカーで約1万石を生産しています。本来は林業や生糸業で営んでいましたが、明治35年(1903年)に酒造業を起こしました。当初の銘柄は「澤乃井」でしたが、東京にすでに同銘柄があるため長らくは使えず、勝山藩主小笠原家の御用酒銘柄「一本義」を譲り受け現在に至っています。

福井県は酒造好適米「五百万石」の全国有数の産地です。年間約10万俵を生産し、そのうち奥越前地方が9割を占めている一大産地です。五百万石は昭和31年(1956年)新潟県農業試験場で誕生しました。寒冷地での栽培適性があるため、北陸地方での栽培が盛んとなり、福井県は同酒米を昭和35年に奨励品種に指定しました。

農家・農協と協力し酒米研究

久保本店も地元農家、農協と三位一体となり、酒米研究会を結成し、新種の酒米の試験醸造や栽培に取り組んでいます。その努力もあり、奥越前では平成9年以降、「山田錦」の栽培も開始、さらにまた、「兵庫北錦」を母、「美山錦」を父に交配させた新品種「越の雫」を平成15年(2003年)に誕生させました。

南部流の香味のきれいさと切れ味が特徴

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一本義は食事と合わせたときに、お互いを引き立たせるための「キレ味の良さ」と「香味のきれいさ」を感じられる美酒を目指しています。そのため、昭和30年代から雑味のない酒造りに特徴のある、南部杜氏を蔵に招き、現在まで南部流の酒造りを行っています。

この純米酒は全量奥越前産五百万石を使用し65%まで精米、福井県オリジナル酵母で醸されています。五百万石らしい芯の強さがありながら、米の旨みを引き出したやわらかな味わい。

確かな酸味も感じ、後口はスッキリと切れていきます。2014年「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」金賞、同年「スローフードジャパン燗酒コンテスト」金賞を受賞しています。常温から熱燗の温度帯で越前ガニなどと合わせると、至福のひと時を過ごせるでしょう。

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