日本盛 鬼ころし
日本盛 鬼ころし

実は1種類だけではなかった!─ 全国各地に存在する酒「鬼ころし」

スーパーやコンビニの売場でよくみかける「鬼ころし」という名前の日本酒。

「鬼ころし」の由来は、平安時代に京都の大江山に住み着いていた「酒呑童子(しゅてんどうじ)」という酒好きの鬼を退治する時に、酒を飲ませ酔っ払わせて退治したという逸話から。そこから「鬼のように屈強な男でも酔い潰れてしまうぐらいうまく、アルコール度数の高い酒」のことを「鬼ころし」と呼ぶようになりました。

そんな荒々しい名前を持つ「鬼ころし」ですが、実は「鬼ころし」の名がつく日本酒は、さまざまな酒蔵から発売されています。この記事では、全国各地で愛されている「鬼ころし」についてご紹介します。

全国各地の「鬼ころし」

「北海 鬼ころし」(国稀酒造/北海道)

北海 鬼ころし

雑味が少なく透明感に満ちた味わいが自慢の日本酒。飲み終えた後、日本酒の豊潤さと超辛口酒ならではの爽快感が口の中いっぱい広がります。辛口を苦手とする女性の方にも根強いファンがいるのだとか。

名前の由来は、「鬼も降参するくらいの超辛口酒」という意味を込めたインパクトのある「鬼ころし」に、北海道の「北海」を付けて、「北海鬼ころし」と命名されました。

商品リンク:「北海 鬼ころし」(国稀酒造/北海道)

「本醸造 みちのく鬼ころし」(内ヶ崎酒造/宮城県)

みちのく 鬼ころし

スッキリして飲み飽きしない旨味のある超辛口の本醸造。常温はもちろん、冷やすとキレが増し、燗にするとまろやかさが増します。もともと同業他社が開発した商品でしたが、その会社が廃業となったため、銘柄を継承して販売されている商品です。

商品リンク:「本醸造 みちのく鬼ころし」(内ヶ崎酒造/宮城県)

「超大辛口 佐渡の鬼ころし」(北雪酒造/新潟県)

佐渡の鬼ころし

日本酒度+15の辛口を極めた大辛口酒です。すっきりとした味わいは決して料理の邪魔をすることなく楽しめます。名前の由来は、通説通り、「鬼のような屈強な人も酔わせてしまう程の大辛口清酒」としてつけられました。

商品リンク:「超大辛口 佐渡の鬼ころし」(北雪酒造/新潟県)

「雪國 鬼ころし」(黒澤酒造/長野県)

雪国 鬼ころし

キレのある味わいで飲み飽きしない、冷やよし燗よしの辛口晩酌酒です。信州らしいやや濃いめの酒肴を引き立てます。超辛口酒を販売するにあたって命名されましたが、なぜ「鬼ころし」としたのか、先々代・先代の時代なので詳細は不明だそうです。

商品リンク:黒澤酒造(長野県)「雪国の鬼ころし」

「加賀の鬼ころし」(東酒造/石川県)

加賀の鬼ころし

地元酒米「五百万石」を使用した、超辛口の純米酒です。30年前の「鬼ころし」ブームの際に販売していたもの復活させ、新商品として2020年6月から販売しています。

30年前の商品は「鬼も黙らすことのできる酒」でしたが、今回の新商品は「鬼を倒すくらい辛いお酒」として、現代のニーズに合わせて酒質を調整。ラベルのデザインは当時のものを踏襲しています。

商品リンク:「加賀の鬼ころし」(東酒造/石川県)

「福徳長 甲斐の国鬼ころし」(福徳長酒類/山梨県)

甲斐の鬼ころし

雄大な南アルプス・八ヶ岳連峰の山々を望む自然豊かな地で、清冽な天然水と当社独自製法「瞬冷造り」で原料米の旨みを引き出し、ていねいに醸した、クリアでキレのある辛口のお酒です。

「鬼ころし」が一般的に辛口のお酒の代名詞として使われていることから、なじみの深いネーミングとして命名されました。

商品リンク:「福徳長 甲斐の国鬼ころし」(福徳長酒類/山梨県)

「清洲城信長 鬼ころし」(清洲桜醸造/愛知県)

清州桜 鬼ころし

コンビニなどでよく見かける「鬼ころし」。"鬼をも酔わす美味し酒"として、やや辛口で飲み飽きず、芳醇な香りとコクのある味わいが人気です。昔ながらの酒造りの技法を守り、「全国燗酒コンテスト」のお値打ち熱燗部門で2年連続金賞受賞している実力派です。

辛口のお酒の代名詞としてよく使われる「鬼ころし」ですが、濃醇辛口の酒質を表現するのによく、郷土の英雄である織田信長公のご気性とも雰囲気があうことから「清洲城信長 鬼ころし」と銘打っています。

商品リンク:「清洲城信長 鬼ころし」(清洲桜醸造/愛知県)

「富翁 伏見の鬼ころし」(北川本家/京都府)

富翁 鬼ころし

辛口でありながら、伏見の酒ならではのさっぱりとした口あたりのよいお酒で、「鬼をころすほど辛い酒」という意味で命名されました。

冷やでも燗酒でもおいしく楽しめ、どんな料理にもあう飲み飽きません。定番酒として毎日の晩酌におすすめです。

商品リンク:「富翁 伏見の鬼ころし」(北川本家/京都府)

「日本盛 鬼ころし」(日本盛/兵庫県)

日本盛 鬼ころし

パッケージにあるユーモラスな赤鬼のイラストが目を引く「日本盛 鬼ころし」は、飲み飽きしないすっきりした味わいの淡麗なやや辛口のお酒です。昔は一升瓶などでも販売をしていましたが、2001年7月から現在のブリックパック(箱型紙容器)へとパッケージが変更されました。

純米大吟醸や純米吟醸、大吟醸などのように、辛口の日本酒の代名詞として鬼をも殺すほど辛い日本酒を「鬼ころし」と呼んでいたことから命名しました。

商品リンク:「日本盛 鬼ころし」(日本盛/兵庫県)

「黒田藩正宗 鬼ころし ゴールド」(鷹政宗/福岡県)

ゴールド鬼ころし

淡麗で透明感のある口あたりが特徴です。ほどよい甘さと軽快な香りがどんな食事にもマッチし、飲めば飲むほどクセになるお酒です。冷やでも燗でも楽め、毎日の晩酌に最適です。

「鬼を酔いしれるほど飲みやすいお酒」として命名されました。

商品リンク:「黒田藩正宗 鬼ころし ゴールド」(鷹政宗/福岡県)

まだまだあります!日本全国の「鬼ころし」

ここで紹介した「鬼ころし」は、まだほんの一部。全国にはさまざま銘柄の「鬼ころし」が販売されています。

旅先のスーパー、コンビニ、酒販店を訪れると、その土地で愛されている「鬼ころし」に出会えるかもしれません。また、もしかしたら、あなたの住んでいる地域にも「鬼ころし」と名のつく日本酒があるかもしれませんね。

(文/SAKETIMES編集部)

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