※IWC2022「SAKE部門」の受賞結果は以下から。

2020年12月3日に、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2020のSAKE部門におけるトロフィー受賞酒が発表されました。速報でお伝えします。

世界的なワイン品評会「IWC」とは?

世界最大規模のワイン品評会「IWC」は毎年ロンドンで行われ、"世界でもっとも大きな影響力をもつ"といわれるワインのコンテストです。

そんなIWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は国内外で注目され、IWCは日本酒の海外進出における重要なイベントとして、その価値を高めてきました。

IWC2018

2020年のSAKE部門は「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」の9カテゴリーに分けられ、それぞれの部でブラインドテイスティングによる審査が行われました。

審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒のなかで、特に優れたものに対して「トロフィー」の栄誉が与えられ、その「トロフィー」を獲得したなかからたったひとつの銘柄に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。

また、ゴールド・シルバーメダル受賞酒のなかで、日本での小売価格が1,000円以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを発揮した酒に与えられるのが「グレートバリュー」。こちらも、さらにそのなかからひとつの銘柄が「グレートバリュー・アワード」に選出されます。

IWC2020「SAKE部門」トロフィー受賞酒一覧

2020年のSAKE部門は1,401銘柄が出品。そのうち、31点がトロフィーに輝きました。

  • 普通酒 部門
  • 本醸造酒 部門
  • 純米酒 部門
  • 純米吟醸酒 部門
  • 純米大吟醸酒 部門
  • 吟醸酒 部門
  • 大吟醸酒 部門
  • 古酒 部門
  • スパークリング 部門
  • グレートバリューサケ

※「県名トロフィー / 地名トロフィー」:「トロフィー」銘柄にはわずかに及ばなかったものの、高い評価を得た、産地が異なる次席の銘柄に授与されるもの

◎普通酒 部門

  • 普通酒トロフィー:「小町桜 別囲い」有限会社渡辺酒造店(岐阜県)

◎本醸造 部門

  • 本醸造トロフィー:「美山 てんごり」大石酒造株式会社(京都府)

◎純米酒 部門

  • 純米トロフィー:「カネナカ 生もと純米 山田錦」株式会社中島屋酒造場(山口県)
  • 長野・純米トロフィー:「十六代九郎右衛門 特別純米 山田錦」株式会社湯川酒造店(長野県)
  • 石川・純米トロフィー:「竹葉生もと純米奥能登」数馬酒造株式会社(石川県)
  • 愛知・純米トロフィー:「蓬莱泉 七」関谷醸造株式会社(愛知県)
  • 三重・純米トロフィー:「鉾杉 山廃仕込 純米酒」河武醸造株式会社(三重県)

◎純米吟醸酒 部門

  • 純米吟醸トロフィー:「紀土 無量山 純米吟醸」平和酒造株式会社(和歌山県)
  • 福島・純米吟醸トロフィー:「純米吟醸 豊国 原酒」豊国酒造合資会社(福島県)

◎純米大吟醸酒 部門

  • 純米大吟醸トロフィー:「紀土 純米大吟醸 精米歩合四十」平和酒造株式会社(和歌山県)
  • 青森・純米大吟醸トロフィー:「純米大吟醸 じょっぱり 華想い」六花酒造株式会社(青森県)
  • 宮城・純米大吟醸トロフィー:「日輪田 山廃純米大吟醸」萩野酒造株式会社(宮城県)
  • 栃木・純米大吟醸トロフィー:「七水 純米大吟醸40 Y3」株式会社虎屋本店(栃木県)
  • 長野・純米大吟醸トロフィー:「信州亀齢 美山錦 純米大吟醸」岡崎酒造株式会社(長野県)
  • 長野・純米大吟醸トロフィー:「今錦 年輪 純米大吟醸」米澤酒造株式会社(長野県)
  • 長野・純米大吟醸トロフィー:「夜明け前 純米大吟醸」株式会社 小野酒造店(長野県)
  • 山口・純米大吟醸トロフィー:「雁木 純米大吟醸 鶺鴒」八百新酒造株式会社(山口県)

◎吟醸酒 部門

  • 吟醸トロフィー:「蓬莱 吟醸 伝統辛口」有限会社 渡辺酒造店(岐阜県)
  • 山形・吟醸トロフィー:「出羽桜 桜花 山田錦」出羽桜酒造株式会社(山形県)
  • 富山・吟醸トロフィー:「羽根屋 吟醸」富美菊酒造株式会社(富山県)

◎大吟醸酒 部門

  • 大吟醸トロフィー:「初孫 大吟醸」東北銘醸株式会社(山形県)
  • 岩手・大吟醸トロフィー:「国華の薫 大吟醸」上閉伊酒造株式会社(岩手県)
  • 福島・大吟醸トロフィー:「一生青春 別撰 大吟醸」曙酒造合資会社(福島県)
  • 茨城・大吟醸トロフィー:「愛友大吟醸」愛友酒造株式会社(茨城県)
  • 新潟・大吟醸トロフィー:「大吟醸 妙高山 三割五分」妙高酒造株式会社(新潟県)
  • 兵庫・大吟醸トロフィー:「超特撰白雪大吟醸富士山蔵」小西酒造株式会社(兵庫県)

◎古酒 部門

  • 古酒トロフィー:「満寿泉 オーク樽熟成 貴醸酒」株式会社 桝田酒造店(富山県)
  • 広島・古酒トロフィー:「華鳩 貴醸酒8年貯蔵」榎酒造株式会社(広島県)
  • 鳥取・古酒トロフィー:「稲田姫 純米シェリーバレル」株式会社 稲田本店(鳥取県)

◎スパークリング 部門

  • スパークリングトロフィー:「喜多屋 スパークリング クリスタル」株式会社 喜多屋(福岡県)
  • 宮城・スパークリングトロフィー:「一ノ蔵 発泡清酒 すず音」株式会社一ノ蔵(宮城県)

グレートバリューサケ受賞酒一覧

日本での小売価格が1,000円以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを発揮した酒に与えられる賞です。

  • 普通酒:「小町桜 別囲い」有限会社渡辺酒造店
  • 普通酒:「渓流 蔵囲い」株式会社遠藤酒造場
  • 本醸造:「高清水 上撰本醸造」秋田酒類製造株式会社
  • 本醸造:「金勝山」晴雲酒造株式会社

速報は以上です。

受賞蔵のみなさま、本当におめでとうございます!

「チャンピオン・サケ」は12月7日に発表!

SAKE部門の最高栄誉である「チャンピオン・サケ」と、「グレートバリューアワード」は12月7日に発表されます。今年のチャンピオン・サケに選ばれるのはどの銘柄なのか、期待が高まります。

「IWC 2020」SAKE部門のトロフィー受賞酒一覧はこちら
「IWC 2020」SAKE部門のグレートバリューサケはこちら

(文/SAKETIMES編集部)

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