※IWC2022「SAKE部門」の受賞結果は以下から。
2019年5月8日に、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2019のSAKE部門におけるメダル受賞酒が発表されました。速報でお伝えします。
世界的なワイン品評会「IWC」とは?
世界最大規模のワイン品評会「IWC」は毎年ロンドンで行われ、"世界でもっとも大きな影響力をもつ"といわれるワインのコンテストです。
そんなIWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は国内外で注目され、IWCは日本酒の海外進出における重要なイベントとして、その価値を高めてきました。
2019年のSAKE部門は「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」の9カテゴリーに分けられ、それぞれの部でブラインドテイスティングによる審査が行われました。
審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒のなかで、特に優れたものに対して「トロフィー」の栄誉が与えられ、その「トロフィー」を獲得したなかからたったひとつの銘柄に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。
また、ゴールド・シルバーメダル受賞酒のなかで、日本での小売価格が1,000円以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを発揮した酒に与えられるのが「グレートバリュー」。こちらも、さらにそのなかからひとつの銘柄が「グレートバリュー・アワード」に選出されます。
IWC2019「SAKE部門」ゴールドメダル受賞酒一覧
2019年のSAKE部門は、海外生産を含む432社から1,500銘柄が出品。そのうち、95点がゴールドメダルに輝きました。
◎普通酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:4)
<ゴールドメダル>
◎本醸造酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:2)
<ゴールドメダル>
- 「あさ開 蔵埠頭COLOR 本醸造」株式会社あさ開(岩手県)
- 「かたふね 特別本醸造」合資会社竹田酒造店(新潟県)
◎純米酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:12)
<ゴールドメダル>
- 「AKABU 純米酒」赤武酒造株式会社(岩手県)
- 「黒麹仕込 純米原酒 天の戸 天黒」浅舞酒造株式会社(秋田県)
- 「栄光冨士 純米 純月」冨士酒造株式会社(山形県)
- 「松の寿 純米 とちぎ酒14」株式会社松井酒造店(栃木県)
- 「来福 特別純米」来福酒造株式会社(茨城県)
- 「七賢 風凛美山」山梨銘醸株式会社(山梨県)
- 「高砂 山廃純米辛口」富士高砂酒造株式会社(静岡県)
- 「越の誉 淡麗純米 彩」原酒造株式会社(新潟県)
- 「三笑楽 山廃純米」三笑楽酒造株式会社(富山県)
- 「宮の雪 山廃仕込 特別純米酒」株式会社宮﨑本店(三重県)
- 「作 玄乃智」清水清三郎商店株式会社(三重県)
- 「カネナカ 生もと純米」株式会社中島屋酒造場(山口県)
◎純米吟醸酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:19)
<ゴールドメダル>
- 「純米吟醸 六根 サファイア」株式会社松緑酒造(青森県)
- 「AKABU 純米吟醸」赤武酒造株式会社(岩手県)
- 「平井六右衛門 心星」菊の司酒造株式会社(岩手県)
- 「純米吟醸 まんさくの花 亀の尾 55」日の丸醸造株式会社(秋田県)
- 「太平山 純米吟醸 澄月」小玉醸造株式会社(秋田県)
- 「勝山 純米吟醸 献」仙台伊澤勝山酒造株式会社(宮城県)
- 「出羽桜 つや姫」出羽桜酒造株式会社(山形県)
- 「フモトヰ純米吟醸出羽燦々」麓井酒造株式会社(山形県)
- 「つや姫 純米吟醸 あら玉」和田酒造合資会社(山形県)
- 「澤姫 純米吟醸 真・地酒宣言 プレミアム 夢ささら」株式会社井上清吉商店(栃木県)
- 「大観 雄町純米吟醸」森島酒造株式会社(茨城県)
- 「亀齢 山恵錦 純米吟醸」岡崎酒造株式会社(長野県)
- 「越後鶴亀 越弌 純米吟醸」株式会社越後鶴亀(新潟県)
- 「福寿 純米吟醸」株式会社神戸酒心館(兵庫県)
- 「山廃 吟醸純米 香住鶴」香住鶴株式会社(兵庫県)
- 「石鎚 別誂え 純米吟醸」石鎚酒造株式会社(愛媛県)
- 「石鎚 純米吟醸 山田錦50」石鎚酒造株式会社(愛媛県)
- 「古伊万里前 純米吟醸」古伊万里酒造有限会社(佐賀県)
- 「六十餘洲 純米吟醸 山田錦」今里酒造株式会社(長崎県)
◎純米大吟醸酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:35)
<ゴールドメダル>
- 「陸奥八仙 華想い40」八戸酒造株式会社(青森県)
- 「しみずの舞」秋田酒類製造株式会社(秋田県)
- 「刈穂 純米大吟醸 種月」秋田清酒株式会社(秋田県)
- 「秀よし 純米大吟醸」合名会社鈴木酒造店(秋田県)
- 「栄冠菊勇 雪女神」菊勇株式会社(山形県)
- 「秀鳳 純米大吟醸 雪女神」秀鳳酒造場(山形県)
- 「SAKE100 百光」楯の川酒造株式会社(山形県)
- 「初孫 純米大吟醸 祥瑞」東北銘醸株式会社(山形県)
- 「飛露喜 純米大吟醸」合資会社廣木酒造本店(福島県)
- 「御慶事 純米大吟醸」青木酒造株式会社(茨城県)
- 「大観 純米大吟醸」森島酒造株式会社(茨城県)
- 「不動 純米大吟醸 一度火入」鍋店株式会社(千葉県)
- 「七賢 絹の味」山梨銘醸株式会社(山梨県)
- 「開運 純米大吟醸」株式会社土井酒造場(静岡県)
- 「井筒長 純米大吟醸 黒澤」黒澤酒造株式会社(長野県)
- 「夜明け前 純米大吟醸」株式会社小野酒造店(長野県)
- 「西之門 純米大吟醸 35%精白」株式会社よしのや(長野県)
- 「真野鶴 純米大吟醸 佐渡山田錦」尾畑酒造株式会社(新潟県)
- 「若鶴 純米大吟醸 瑤雫 40」若鶴酒造株式会社(富山県)
- 「蓬莱泉 摩訶 純米大吟醸」関谷醸造株式会社(愛知県)
- 「純米大吟醸 宮の雪 酒魂」株式会社宮﨑本店(三重県)
- 「作 槐山一滴水」清水清三郎商店株式会社(三重県)
- 「純米大吟醸 瀧自慢」瀧自慢酒造株式会社(三重県)
- 「蓬莱 純米大吟醸 超ドS」有限会社 渡辺酒造店(岐阜県)
- 「英勲 一吟 純米大吟醸」齊藤酒造株式会社(京都府)
- 「英勲 井筒屋伊兵衛 祝米 三割五分磨き 純米大吟醸 中採り原酒」齊藤酒造株式会社(京都府)
- 「紀土 純米大吟醸 精米歩合四十」平和酒造株式会社(和歌山県)
- 「紀土 無量山 純米大吟醸」平和酒造株式会社(和歌山県)
- 「白鶴 天空 純米大吟醸 山田錦」白鶴酒造株式会社(兵庫県)
- 「極聖 雄町米 純米大吟醸」宮下酒造株式会社(岡山県)
- 「赤磐雄町ゴールド」利守酒造株式会社(岡山県)
- 「獺祭 純米大吟醸 磨き 二割三分」旭酒造株式会社(山口県)
- 「獺祭 磨き 二割三分 遠心分離」旭酒造株式会社(山口県)
- 「防長鶴 純米大吟醸 35%山田錦」株式会社山縣本店(山口県)
- 「桂月 CEL24 純米大吟醸50」土佐酒造株式会社(高知県)
◎吟醸酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:3)
<ゴールドメダル>
◎大吟醸酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:12)
<ゴールドメダル>
- 「大吟醸 月の輪」有限会社月の輪酒造店(岩手県)
- 「蒼天伝 大吟醸」株式会社男山本店(宮城県)
- 「辯天 山田錦 極上 大吟醸原酒」合資会社後藤酒造店(山形県)
- 「しずく採り原酒 大吟醸 名刀 月山丸」和田酒造合資会社(山形県)
- 「力士 大吟醸」株式会社釜屋(埼玉県)
- 「文楽 大吟醸 袋吊無濾過原酒 中汲み」北西酒造株式会社(埼玉県)
- 「渓流 大吟醸」株式会社遠藤酒造場(長野県)
- 「吟の慶 大吟醸」市島酒造株式会社(新潟県)
- 「大吟醸 立山」立山酒造株式会社(富山県)
- 「紀土 大吟醸」平和酒造株式会社(和歌山県)
- 「福寿 大吟醸」株式会社神戸酒心館(兵庫県)
- 「大吟醸 極聖」宮下酒造株式会社(岡山県)
◎古酒 部門 (ゴールドメダル受賞数:6)
<ゴールドメダル>
- 「山廃純米 熟露枯」株式会社島崎酒造(栃木県)
- 「特別本醸造 釜屋 古酒」株式会社釜屋(埼玉県)
- 「相生 古幻」相生ユニビオ株式会社(愛知県)
- 「談山 貴醸酒」西内酒造(奈良県)
- 「華鳩 貴醸酒 8年貯蔵」榎酒造株式会社(広島県)
- 「三井の寿 山廃 純米 古酒」株式会社みいの寿(福岡県)
◎スパークリング 部門 (ゴールドメダル受賞数:2)
<ゴールドメダル>
速報は以上です。
受賞蔵のみなさま、本当におめでとうございます!
橘ケンチさんもロンドンでの審査会に参加
日本酒部門の審査には世界14ヶ国から59名の審査員が集結し、4月5日~8日の4日間に及ぶ厳正なジャッジを行いました。9つのカテゴリー別に4~5名ごとのグループにわかれ、毎日100~150銘柄を担当したのだそう。
昨年、酒サムライを叙任されたEXILEの橘ケンチさんも審査員(アソシエイトジャッジ)として初めて参加しました。
「歴史あるIWCの活動は以前から認識がありましたが、酒サムライの称号を叙任していただいたことがきっかけとなり、今回の審査会に参加させていただきました。世界各国の日本酒普及の第一人者が集まり、妥協することなくディスカッションを重ねて、全員で日本酒の高みを目指していくモチベーションに感銘を受けました。
国籍や文化を超えて日本酒を愛する心でつながっているチームの雰囲気は大変心地が良く、改めて日本酒が人と人をつなげる可能性を備えている芸術作品だと再認識することができました」(橘ケンチさん)
「チャンピオン・サケ」は7月にロンドンで発表!
SAKE部門の最高栄誉である「チャンピオン・サケ」と、「グレートバリューアワード」は7月9日にロンドンで開催されるアワードディナーで発表されます。今年のチャンピオン・サケに選ばれるのはどの銘柄なのか、期待が高まります。
「IWC 2019」SAKE部門のメダル受賞酒一覧はこちら
(文/SAKETIMES編集部)
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