イギリスのワインコンテスト「International Wine Challenge(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2024」の「SAKE部門」における地域賞「Prefecture of the Year」が、2024年11月2日(土)に発表されました。速報でお伝えします。
世界的なワイン品評会「IWC」とは?
世界最大級のワインコンテスト「International Wine Challenge(IWC)」は毎年ロンドンで開催され、"世界でもっとも大きな影響力をもつワインコンテスト"ともいわれています。
IWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、IWCは日本酒の海外進出における重要なコンテストとして、その価値を高めてきました。
審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、各カテゴリーでゴールドメダルを獲得した出品酒の中で特に優れたものに「トロフィー」が与えられ、その中の1点に、SAKE部門の最高賞「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。
2024年のSAKE部門は「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「古酒」「熟成酒」「普通酒」「スパークリング」の10カテゴリーに分けられ、それぞれの部門でブラインドテイスティングによる審査が行われました。
昨年から、古酒は「Amber Style(古酒)」と「Aged Style(熟成酒)」に分けて審査されていましたが、2024年から、熟成酒からもトロフィーが選出されることになりました。IWCが定めるそれぞれのエントリー条件は、以下となっています。
- Amber Style(古酒):黄色から琥珀色に着色している。貯蔵期間(上槽から出荷まで)は3年以上。貯蔵方法(容器、温度)は問わない。自然な熟成タイプ。
- Aged Style(熟成酒):酸化熟成が進みにくいように貯蔵温度や貯蔵方法を工夫し、蔵内で1年以上熟成させてから出荷。色合いも変化していないクリアに近いタイプ。
また、日本での小売価格が四合瓶換算で1,000円(税抜)以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを持った出品酒に与えられる賞が「Great Value(グレートバリュー)」。その中の1点が「Great Value Champion Sake(グレートバリュー・チャンピオン・サケ)」に選出されます。
加えて、エントリーした複数の出品酒すべてが高い評価を得た酒蔵は「Sake Brewer of the year(サケ・ブリュワー・オブ・ザ・イヤー)」として表彰されます。
さらに、2024年から、エントリーした複数の酒蔵が優れた総合成績を収めた都道府県に対して、地域賞「Prefecture of the Year」が授与されます。
「Prefecture of the Year 2024」受賞地域
- 長野県
今回、受賞候補として発表されていた5県(山形県、宮城県、長野県、新潟県、兵庫県)の中から、長野県が「Prefecture of the Year」に選ばれました。
先日発表された「IWC 2024」SAKE部門の受賞結果は、以下の記事をご覧ください。
(文:SAKETIMES編集部)
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