ビタミンB群に食物繊維、オリゴ糖やアミノ酸、さらには葉酸まで・・・豊富な栄養素が含まれ、“飲む点滴”とまで言われている「甘酒」。

一般的には冬に飲む印象が強いかもしれませんが、実のところ甘酒は“夏の季語”として数えられています。古くは江戸時代、甘酒は真夏の栄養補給源として重宝されてきました。

最近では新聞やファッション誌などで「夏バテ防止」「ダイエットに効果的」などというテーマで甘酒が紹介される機会が目立つようになりました。そんな甘酒ブームともいえる中で、生産が追いつかなくなるほど人気を博している甘酒があります。それが、誰もが知る銘酒「八海山」を製造する八海醸造の「麹だけでつくったあまさけ」です。

SAKETIMESが八海醸造の真髄に迫る特別連載、第4回は、酒造りの技術を活かして造りあげた「麹だけでつくったあまさけ」(以下「あまさけ」)にスポットライトを当てていきます。暑い季節にオススメしたい逸品ですよ!

八海醸造だからこそできる、技ありの「あまさけ」

甘酒には2つの種類があります。1つは、日本酒の製造過程で生まれる「酒粕」に砂糖などを加えてつくるタイプ。冬に飲まれているものはこちらが主流で、アルコール分が含まれています。もう1つは、日本酒の造りと同様に麹を糖化させて仕込むタイプです。八海醸造の「あまさけ」は、後者に当たります。

麹から造られる甘酒の材料は、一般的に「米」と「水」のみです。シンプルなだけに、味にごまかしがききません。麹の出来栄えが、味の質に直結します。八海醸造では「うちは麹の仕込みの技術力には自信がある。その技術で甘酒を造ったらおいしいのでは?」との着想から、甘酒の開発をスタート。水と混ぜた時の麹の溶け方、最終的な甘みの強さなど、試作を繰り返しながら「あまさけ」を造り上げていきました。

amasake-2

八海醸造が「あまさけ」の製造販売を始めたのは、2007年。当時は系列会社で少量を生産していましたが、口コミでリピーターが増え、注文は年々うなぎのぼりに。ビン詰めから現在の軽くて割れにくいポリエチレン容器に変えたり、専用のあまさけ製造場を建設したりと、徐々に量産体制を整えつつあるものの、ここ数年ずっと生産が追いつかない状況が続いています。

現在の「あまさけ」の年間製造量は、およそ100万本。この人気っぷりには八海醸造の方々も驚いていて、ニーズにしっかりと対応できるよう検討しているとのことです。

自然食で健康食で、なおかつ美容食!老若男女に「あまさけ」が愛されるワケ

なぜ八海醸造の「あまさけ」は、これほどまでに人気を博したのでしょうか。「あまさけ」の製造に携わる商品開発・営業企画室の勝又沙智子さんは「予想以上の反響です」と前置きしつつ、次のように話してくれました。

「ヒットの理由は、2つ考えられるかなと思っています。1つ目は、品質に妥協をしなかったこと。継続的に飲んでいただけているお客様からは『スッキリしていておいしいから、飲み続けられる』との感想が多く寄せられています。2つ目は、時流に乗ったこと。近年ますます関心が高まっている “自然食”や“健康食”、“美容食”などのくくりで、『あまさけ』を取り上げていただける機会が増えています。この点については、弊社代表の南雲に先見の明があったのかなと感じております」

購買層は、美容や健康への意識が高い女性が多い・・・のかと思いきや、意外にも男女半々くらいなのだとか。加えて、子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層に飲まれているとのデータも出ています。

amasake-4

砂糖を加えずに米麹の自然な甘みを引き出しているので、後味もすっきりしています。この飲み口の麗しさが、「甘酒」ではなく「あまさけ」と名付けた由縁となっているそうです。また、アルコール分は含まれておらず、保存料や着色料などは一切入っていません。「安心」と「おいしさ」が守られているからこそ、たくさんの人に受け入れられているのでしょう。

暑さの厳しい夏にこそ、栄養補給に「あまさけ」を飲んでほしいと語る勝又さん。これからの季節、どんな飲み方がオススメか聞いてみました。

「ストレートかロックでゴクゴクと飲んでいただくのが王道です。少し味を変えるならば、『あまさけ』と豆乳を1:1で割ってみてください。そのままより飲みやすく、栄養価もさらに高くなります。ぜひみなさん、いろいろな飲み方を試してみて、『これはおいしい!』という組み合わせを見つけたら、教えていただけるとうれしいです!」

amasake-3

老若男女に愛されている、八海醸造の「麹だけでつくったあまさけ」。ぜひこの夏に一度はご賞味いただきたい逸品です。きっとあなたの“甘酒観”が、180度ガラッと、限りなくいい方向に変わるはずです。

(取材・文/西山武志)

※ 現在、「麹だけでつくったあまさけ」は各取り扱い店舗での品薄状態が続いておりますが、八海醸造のアンテナショップ「千年こうじや」のオンラインショップなどでご購入いただくことができます。また、お客様相談室にてお近くの取り扱い店をお調べすることも可能です。

◎お問い合わせ先
八海醸造株式会社 お客様相談室
TEL : 025-775-3866 (平日のみ 9:00~17:00)

sponsored by 八海醸造株式会社

[次の記事はこちら]

これまでの連載記事

八海醸造株式会社 / HAKKAISAN BREWERY CO.,LTD 連載記事一覧