兵庫県西宮市に本社を置く日本盛株式会社(以下、日本盛)は、全国トップクラスの製造量を誇る、業界大手の酒蔵です。

「日本盛」といえば、パック酒をはじめとしたリーズナブルな商品のイメージが強いかもしれませんが、実は日本酒業界で初めての商品を数多くリリースしてきた、新しい市場に対する“チャレンジ精神”にあふれた酒蔵なのです。

業界初の日本酒を次々に発売!

日本盛は、2019年に創業130周年を迎えました。日本を代表する老舗企業のひとつですが、創業数百年という企業が当たり前に存在する日本酒業界においては、比較的若い酒蔵といえるかもしれません。

日本盛株式会社の外観

創業は1889年(明治22年)。当時、西宮市を盛り上げていこうと、地元の若手有志6人が「西宮企業会社」を設立しました。その事業のひとつが、日本酒の製造だったのです。1896年には、社名を「西宮酒造株式会社」に変更し、酒造業一本になりました。

代表銘柄は、1913年に詰元となり、現在も愛され続けている「惣花」。宮内庁御用酒にも選ばれた銘酒です。

1961年には、日本酒業界で初めてとなる、コマーシャルソングを使用したテレビCMを放映。「日本盛は良いお酒〜♪」のメロディーや歌詞が記憶に残っているという人もいるかもしれません。

そして、1980年ごろから現在に至るまで、日本盛は日本酒業界初の商品を次々と発売していきます。

  • 1987年:業界初の化粧品「米ぬか美人」を発売
  • 1995年:業界初の「健康」をコンセプトにした日本酒「健醸」を発売
  • 2003年:業界初の糖質50%オフ日本酒「グリーンパック」を発売
  • 2009年:業界初の300mLカップの日本酒「超盛 300mlカップ」を発売
  • 2015年:業界初のアルミボトル缶に詰めた生原酒「生原酒ボトル缶」を発売
  • 2015年:業界初の糖質ゼロ・プリン体ゼロの日本酒を発売
  • 2017年:業界初の阪神甲子園球場での生原酒のサーバー販売を開始
  • 2017年:業界初の14日間連続加温が可能な日本酒「燗酒ボトル缶」を販売

これまでの実績を振り返ってみると、新しい美味しさの提案だけでなく、飲み手の健康や利便性を考えた日本酒、そして醸造技術を活用した化粧品の開発も目立ちます。

特に、2017年に発売された「燗酒ボトル缶」は、コンビニのホットドリンクのコーナーで販売されている日本酒として、大きな話題になりました。商品化にあたっては、連続加温環境でも品質が劣化しない製法の開発が必要でしたが、それをクリアすることができたのは、日本盛の高い研究力があってこそでした。

また、日本酒の保管中に発生することがある劣化臭「老香(ひねか)」を抑える酵母を応用した日本盛オリジナル酵母の開発など、日本酒の品質を維持・向上させるためのさまざまな研究に取り組んでいます。

「燗酒ボトル缶」

骨太な旨味を感じる「惣花 純米吟醸」

日本盛の「惣花 純米吟醸」を、SAKETIMES編集部が味わってみました。発売当時から、製法もラベルデザインも変わっていない、まさに代表商品の一本です。

グラスに注いでみると、炊きあがったばかりの白米のような、ふくよかな旨味のある香りを感じました。ふかした栗や麹を思わせる、ほっこりとする優しい甘味も感じますが、アルコールの爽やかな印象もあります。

口に含んでみると、香りと同じように、しっかりとした旨味を感じます。旨味の印象は最初から最後まではっきりと続きますが、余韻にアルコールの心地良い苦味があり、ドライな後口でした。

純米吟醸の日本酒には、華やかでフルーティーな香りのものが多いですが、対して「惣花」の香りは穏やかでした。骨太な旨味を感じる味なので、常温か燗で楽しむのが良いでしょう。温めることで、旨味の印象がさらに強くなります。

合わせたい料理は和食全般。特に旨味を活かして、具だくさんのおでんや魚の煮付、根菜の入った煮物、焼き鳥(タレ)などとの相性が良いと思いました。

2023年3月には、アルコール度数7%の微発泡の日本酒「JAPAN SODA」を発売しました。この新しい商品は、日本酒をよりカジュアルに楽しんでもらうことを目指した、日本盛の“チャレンジ精神”を体現したような日本酒です。

代表取締役社長の森本太郎さんが「当社はまだまだ駆け出し」と語るように、日本盛の“チャレンジ精神”から、どんな新しい日本酒が生まれていくのか、期待しましょう。

(取材・執筆:SAKETIMES編集部)

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