皆様こんにちは(^.^)
SAKETIMES専属ライター、日本酒学講師のsake_shinです。「日本酒の魅力をデザインする」をモットーに普段は飲食店のプロデュース企画、コンサルティングを行っております。
はじめに
本日のテーマは【感動する日本酒のプレゼント方法】
この時期は送別、退職のシーズンです。上司や年配の方の贈り物でよく使われる日本酒なんですが、「なんとなく高級なもの」で選んでいませんか?
「自分は日本酒のことはそんなに詳しくない…でも贈りたい相手は日本酒が好き」
「…んーどうすれば(´∇`)」
そんな疑問にお答えしながら、目上の相手に喜ばれる日本酒を選ぶコツを伝授します。大きな軸は「日本酒を通して時間をデザインすること」。それでは、いってみましょう!
①「若かりし頃」に流行した酒をチョイスする方法
「贈る相手の方が今何歳なのか・・・」
これは重要です。
この機会に日本酒ブームの変遷を振り返ってみましょう!
● 1970~80年代前半・・・淡麗辛口ブーム
● 80年代後半~1990年代・・・バブル吟醸酒ブーム
● 2000年代以降・・・低アルコール・生原酒など豊富なバリエーションブーム
例えば、現在還暦を迎える60歳前後の男性ならば、働き盛りの30歳~40才前後のタイミングでブームを牽引していたのは淡麗辛口のお酒や吟醸酒。淡麗辛口に代表とされる「久保田」や「越野寒梅」などはその代表格です。
人生の一つの節目となる退職や、送別シーズンには「若かりしあの頃」の時代、当時の最先端と言われたお酒をプレゼントにすることで、一層思い出に残る演出ができそうですね☆
②「定年退職の相手にはコレ!」長期熟成酒を選ぶ方法。
定年退職や、長く同じ場所で働いてきた方に対しては「熟成酒」というプレゼントも効果的です。
人生の大半を過ごしてきた場所から旅立つ。嬉しいことも、悲しいことも、悔しい思いも一緒に。
そんな、本人しかわからない濃密な人生を表現するのにぴったりな日本酒は、「長期熟成酒」と呼ばれます。例えば岐阜県の達磨正宗という蔵元さんは、そんな深みのある長期熟成酒をラインナップして毎年仕込んでいます。
私も父親の退職祝いにはこちらの長期熟成酒をプレゼントしました。父親が37年間同じ職場で勤めあげたということもあり、「父親が入社した昭和53年に醸造され、熟成し続けている37年長期熟成古酒」です。
裏ラベルには昭和53年の大きな出来事が年表になっており、当時の記憶を思い返せます。年がたつにつれ、忘れていった数々の思い出が呼び起こされる、そんなラベルとなっています。
ちなみに私は簡単な手紙を添えて送りましたが、父親はとても喜んでくれましたよ。
③ゆかりのある土地・銘柄でエピソードをリマインド!
あなた、もしくはあなた方と相手には、数々のエピソードがあるはず。
相手の方とのエピソードがある場所の日本酒をチョイスすることも非常に効果的です。例えば、仕事で一緒に行った出張の場所が思い出の場所かもしれませんし、居酒屋で相談にのってもらったのが印象深いエピソードかもしれません。
日本酒の酒蔵は全国各地に存在します。今なら、ネットショッピングでいろいろなお酒が選べますし、ゆかりのあるエピソードを添えてプレゼントをしてみてはいかがでしょうか?
④必ず「手紙」や「一言」を添える!
今回は日本酒を使って、普段の感謝の気持ちを表現し、相手に喜んでもらうことが目的です。ですので、上記3つの方法を選んだあとは、「なぜこの日本酒を贈ったのか」を明確に表現することが大切だと思います。
「贈る側のストーリー」を知ったとき、「こんなに考えてくれたんだな」「自分のことを良く知ってくれているな」と、きっと大きく感動してくれるのではないでしょうか?
こちらは私が父に贈った文面の一部です。
日本人は照れ屋なので、面と向かって伝えることは苦手な人も多いですが、こんなときしかハッキリと気持ちを伝えられることはありません!しっかりと自分らしく表現してくださいね(^^)/
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