SAKETIMESライターで日本酒学講師、酒匠の濱多雄太です。
富山県魚津市で『日本酒と料理のマリアージュがもたらす幸せな時間』をテーマに料理屋を経営し、日々研鑽しています。
富山の地酒、食材を使用し、楽しいマリアージュをお伝えさせていただきます。
日本酒はおいしく味わえるものであると同時に、みなさんの幸せな時間を醸すもの。そんな『日本酒×料理×時間』をコンセプトにみなさんの日本酒ライフをより豊かにするハッピー情報を提供できればと思ってます。富山の食文化の1つとしてあげられる『かまぼこ』があります。
富山を代表するかまぼこ専門店『河内屋(かわちや)』の女将である『河内美穂』氏におすすめかまぼこについて聞いてきました。
河内屋のかまぼこの特徴
河内屋は、『北陸を代表する、かまぼこ専門店』です。
そんな河内屋の特徴をご紹介いたします。
河内屋の商品は大きく分けて4つのカテゴリーがあります。
・贈答用の細工かまぼこ: 食に関心のある方が富山のかまぼこと聞いて思い浮かべる鯛や花などを表現した贈答用のかまぼこ。
・季節の創作かまぼこ: 地元目線で考案した、味の変化、形の変化を楽しむかまぼこです。
例)夏 カレーかまぼこ 2月 ハートの形のヴァレンタインかまぼこなど
・鮨蒲 : かまぼこに鮨ネタをのせた河内屋のいちおし商品。
・旅のお供に形やパッケージを工夫した創作かまぼこ
バリエーション豊かで見ているだけで楽しくなってきますね。
日本酒のアテにするならこのかまぼこ 鮨蒲と日本酒の相性は抜群
ズバリ『鮨蒲』です。
こちらは、女将の父がかまぼこ業界で初めて試みたアイテム。
鮨蒲の材料には、富山を代表する食材『天然ぶり』『ばい貝』がネタとして使用されています、ここ最近NEWアイテムとして『のどぐろ』がネタとして加わりました。
シャリの変わりにかまぼこにする。先代も食文化の発展にかなり敏感な方だったんですね。
現在、沢山の食文化が舌で感じられるようになり、人間の『舌の進化』とともに伝統的なかまぼこも進化してきています。
そんな今回のレシピは『進化を楽しむ』マリアージュです!
進化したかまぼこアボカドディップ
【材料】
〈アボカドディップソース〉
・アボカド 半分 細かく切る
・無糖ヨーグルト 大さじ3
・香草塩 適量
*お好みで、粉チーズ、わさび、マヨネーズ、など入れるとバリエーションが広がります。
【レシピ】
1, アボカドはペースト状になるまでボールにいれつぶしましょう。
2, 湯煎にかけながらアボカドをまぜましょう。(青臭さがあるので味見をしながら混ぜましょう)
3, 湯煎から外し、冷ましましょう。
4, 無糖ヨーグルト、香草塩をまぜましょう。(好みの粉チーズなどはこの段階で加えましょう)
5, 器にもりつけましょう。
日本酒と一緒に
河内屋本店の地元である魚津市の本江酒造(ほんごうしゅぞう)が醸す『魚津発』との地元から愛される酒と食のマリアージュ。
こちらの日本酒は魚津の酒販店『エスポアおおさき』の完全別注酒!
香り系酵母を使用しておりますが、あえて香りは少しおさえている。地元の根付く『食』を意識しているのでしょう。
上立ちふくよか。角がなく、とにかく丸い。米の旨みを存分に感じられます。
かまぼこの味わいをやさしく包んでくれます。鮨ネタは、色んな味が楽しめてオススメです。
棒Sは、中にチーズが挟んであります。形もかわいいですね。女性の方におすすめしたいかまぼこ。
進化するかまぼこ、そしてほっこりする味わいの『魚津発』
夏が名残惜しいこの時期に、夏の思い出を語りながら、ほっこり気分でハッピーなひと時を演出できるマリアージュです。
まとめ
今回の記事で伝えたいこと。
日本酒、かまぼこ、共に『伝統』そして『進化』の共通点があること。
『伝統』を守るということは、今の時代に合った形に『進化』させることで、たくさんの人に、まずは伝統と『ふれあっていただく』必要があると思います。
近代化する部分の狭間に残る、先人から受け継いだ『道具』、血のにじむ努力からなる『職人技』
突き詰めることで見えてくる『先人の知恵』や『造形の美』が伝統には数多く凝縮されております。
造り手を思うことで更に美味なる時間に深みがでると思います。
紹介しましたかまぼこ 河内屋
紹介しました日本酒 エスポアおおさき
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