海外の日本酒市場の拡大に伴い、世界のさまざまな国や地域で、日本酒の品質を評価するコンテストが次々と誕生しています。

日本酒の輸出額の約61%を占めるアジアにおいて、中心的な役割を担う香港。ここで2022年から開催されている「Oriental Sake Awards(OSA)」も、そのひとつです。

このコンテストは、酒サムライでもあるワイン・日本酒エデュケーターのミッキー・チャンさんが、日本酒における香港市場の重要性を伝えるために立ち上げたものです。

2万本のグラス、5℃環境の出品作業─アジア最大の日本酒コンテスト「Oriental Sake Awards」の舞台裏

その評価がアジア市場での大きな信頼となる─受賞蔵が語る「Oriental Sake Awards」の効果と影響力

ミッキーさんが「15年間の審査経験から得た気付きの集大成」と語る「OSA」では、出品酒の品質管理と公平な審査を、特に重要視しています。

出品されたお酒を冷蔵で輸送・保管するのはもちろんのこと、出品番号の割り振りやラベル貼りといったブラインドテイスティングの準備もすべて、5℃の冷蔵環境で行われます。

出品酒と酒蔵名を紐づけたリストの管理は外部団体に委託され、主宰者のミッキーさんも審査が終わるまでは目にすることができません。精米歩合が25%未満の出品酒は具体的な数値を伏せたり、使用米を非公開にしたりと、酒蔵や銘柄を推測できてしまうケースを防ぐ工夫を徹底しています。

また、アジアの10地域から集まった約40名の専門家が、香りや味わいのスタイル別に審査するという形式は、品質の高いお酒を評価するだけでなく、アジアの消費者の嗜好を可視化する役割も果たしています。

受賞したみなさま、おめでとうございます!

令和7酒造年度(2025酒造年度)全国新酒鑑評会の審査結果が発表されました!

全国新酒鑑評会の金賞受賞酒

2026年5月20日(水)に、「令和7酒造年度 全国新酒鑑評会」の審査結果が発表されました。

全国新酒鑑評会は、1911年(明治44年)から続く、日本でもっとも歴史の長い日本酒の鑑評会。全国の酒蔵の製造技術と酒質の現状を調査・研究することで、業界全体の品質向上を目指しています。

出品酒の規格は吟醸酒(原酒)とされ、製造・管理の技術が香りや味わいにどのように反映されているかを審査します。そのため、各蔵の技術を結集した大吟醸酒や純米大吟醸酒が多く出品されています。

酒類の研究機関である酒類総合研究所と日本酒造組合中央会が毎年5月に共催し、国税庁の酒類鑑定官などが、きき酒による審査を行います。審査は「予審」と「決審」の2回で、予審で優秀と認められたものが「入賞」、さらにその中から特に優秀なものに「金賞」が与えられます。

今回は793点が出品され、そのうち411点が入賞。さらにそのなかで217点が金賞となりました。

「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2026」SAKE部門のトロフィー受賞酒が発表されました!

「IWC 2026」受賞酒発表会の様子

2026年5月22日(金)に、「International Wine Challenge(IWC/インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門における、トロフィー受賞酒が発表されました。

世界最大級のワインコンテスト「IWC」は毎年ロンドンで行われ、“世界でもっとも大きな影響力をもつワインコンテスト”ともいわれています。IWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は国内外で注目され、IWCは日本酒の海外進出における重要なコンテストとして、その価値を高めてきました。

2026年のSAKE部門のカテゴリーは、従来の「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」「熟成」に加え、「フレイバー・サケ」が新設されました。計11カテゴリーとなり、それぞれの部門でブラインドテイスティングによる審査が行われました。

審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒の中で特に優れたものに「トロフィー」が与えられ、その中の1点に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。

2026年のSAKE部門には、1,738点が出品され、59点がトロフィーに輝きました。

「Kura Master 2026」のプラチナ賞と金賞が発表されました!─フランス人によるフランス人のための日本酒コンクール

Kura Master 2026

日本時間の2026年5月11日(月)、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」のプラチナ賞と金賞が発表されました。

「Kura Master」は、フランス人によるフランス人のためのフランスの地で開催される日本酒コンクールです。フランス人を中心に、五ツ星ホテルのトップソムリエ、ミシュランで星を獲得しているレストランの関係者、ホテル・料理学校の関係者、ワインジャーナリストなど、現地のプロフェッショナルたちが審査員を務めています。

2026年の日本酒部門は、「純米酒(51-65%)部門」「純米酒(66-100%)部門」「純米大吟醸酒(1-35%)部門」「純米大吟醸酒(36-50%)部門」「大吟醸酒部門」「サケ スパークリング部門」「クラシック酛部門」「古酒部門」「熟成酒部門」の計9部門。

各部門の第1次審査はブラインドテイスティングで行われ、100点満点のうち、80~92点が金賞、93~100点がプラチナ賞となります。

日本酒のコンクールと同時に開催された、ワイン、本格焼酎・泡盛、リキュールのコンクールを含め、本年度の総出品数は1,252点でした(2025年の日本酒コンクールは1,083点)。

新スポットをピックアップ!

白州の地で「七賢」に浸る滞在体験を。山梨県・山梨銘醸の一棟貸し宿泊施設「宿場 esoto」が、6/1(月)にオープン

宿場 esoto

写真クレジット:砺波周平

日本酒「七賢」醸造元の山梨銘醸株式会社(山梨県北杜市)は、明治40年(1907年)頃の創建と伝わる蔵元の分家屋敷を再生した、1日1組限定の一棟貸し宿泊施設「宿場 esoto(しゅくば えそと)」を、2026年6月1日(月)に開業します。

「宿場 esoto」は、寛延3年(1750年)の創業以来、300年近くにわたって日本酒「七賢」を醸し続ける山梨銘醸が、地域経済の活性化と日本の食文化・醸造文化の発信を目的に開業する、特別な宿泊施設です。江戸時代に甲州街道の宿場町として栄えた台ヶ原宿の地で、国内外からの訪問客と地域をつなぐ、新たなビジネスモデルを推進します。

建物は、明治40年(1907年)頃の創建と伝わる文化邸宅。歴史の面影を残しながらも現代の快適さと調和した形で再生された空間で、美しい庭園や風情ある蔵風呂などを楽しみ、穏やかなひとときを過ごせます。

また、酒蔵見学をはじめ、日本酒と地元の食材を組み合わせたペアリングディナー、「七賢」の輪郭を形作る白州の水源地探訪など、土地の恵みを五感で味わえる体験コンテンツも充実しています。

新商品情報をピックアップ!

「Oriental Sake Awards 2025」部門最高賞を受賞!栃木県・外池酒造店「燦爛 純米大吟醸 夢ささら」が、5/10(日)より販売中

燦爛 純米大吟醸 夢ささら

株式会社外池酒造店(栃木県益子町)は、アジア最大級の日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2025」の吟醸酒部門(Light & Aromatic)にて、部門最高賞「チャンピオン酒」を受賞した日本酒「燦爛(さんらん)純米大吟醸 夢ささら」を、2026年5月10日(日)より150本限定で販売中です。

「燦爛 純米大吟醸 夢ささら」は、栃木県が開発した酒米「夢ささら」を使用した純米大吟醸酒。2025年5月に香港で開催されたアジア最大級の日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2025」の吟醸酒部門(Light & Aromatic)にて、部門最高賞「チャンピオン酒」を受賞したお酒です。

特徴は、蜜リンゴのような華やかで瑞々しい香りと、「夢ささら」らしい透明感のあるふくよかな旨み。後味のほのかな酸味が全体をやさしく引き締め、最後の一滴まで楽しめる一本に仕上がっています。

クラフトサケの原点となるレシピを継承!「WAKAZE×LINNÉ 周年記念酒」が、4/16(木)より販売開始

WAKAZE×LINNE 周年記念酒

酒造りを起点に世界の食文化を広げることを目指す株式会社Linne(京都府京都市/以下、LINNÉ)は、株式会社WAKAZEとともに、WAKAZE創業10周年とLINNÉ創業2周年を記念した限定醸造酒「WAKAZE×LINNE 周年記念酒」を、2026年4月16日(木)より販売開始しました。

「WAKAZE×LINNÉ 周年記念酒」は、2017年にWAKAZEが開発した史上初のクラフトサケ「FONIA」シリーズの系譜から生まれたレシピを、LINNÉが2026年に復刻したもの。WAKAZEの共同創業者・製造責任者として醸造を担った今井翔也さんが、クラフトサケというカテゴリーの原点ともいえるレシピを受け継ぎ、WAKAZEの挑戦とLINNÉの今を込めて醸造した一本です。

「FONIA tea ~ORIENTAL~」のスパークリングバージョンを山形より取り寄せ、ジャスミン茶、ハイビスカス、コリアンダーシードなど、5種類のボタニカルとともに大阪・長龍酒造 八尾蔵にて再仕込み。掛け合わせる米には、LINNÉ契約農家「心拍」(株式会社マガザン心拍事業部)のキヌヒカリを採用しています。

口に含むと、やわらかな甘みをベースに、フレッシュな酸味、ハーブの心地よい苦み、スパイスの複雑味がバランスよく重なり合い、最後はすっきりとした余韻が喉を通り抜けます。

※この記事における「クラフトサケ」は、クラフトサケブリュワリー協会の定義をもとにした、「日本酒の製造技術をベースにしながら、従来の日本酒にはない味や香りが楽しめる醸造酒」という意味です。フルーツやハーブなどの副原料を発酵過程で取り入れた「ボタニカルSAKE」や、もろみを搾る工程を経ない「どぶろく」の一部などが、それにあたります。酒税法上では「清酒」ではなく、「その他の醸造酒」や「雑酒」などに区分されます。

(編集:SAKETIMES)

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