日本酒イベント「CRAFT SAKE WEEK」をプロデュースする中田英寿さんと、人気チョコレート菓子「キットカット」のコラボした新商品「キットカット 梅酒 鶴梅」が、9月18日(火)に発売されました。

リリースに合わせて、キットカットの新商品と日本酒が楽しめる「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」が、9月13日(木)~9月24日(月・振休)まで、期間限定でオープンしています。

新フレーバーのベースは平和酒造の梅酒

細長いウエハースを重ねて、チョコレートでコーティングした「キットカット」は、世界中で愛されている菓子。なかでも、累計350種類を超えるフレーバーが展開されてきた"メイドインジャパンキットカット"は、訪日外国人の定番土産として、好評を得ています。

キットカットの新商品「キットカット 梅酒 鶴梅」

そこに注目した発売元のネスレは、中田英寿さんと共同で日本酒風味のキットカットを開発。今回の新商品「キットカット 梅酒 鶴梅」は、富山県の銘酒「満寿泉」を使った第1弾に続く、第2弾のコラボ商品です。

紀州南高梅のなかでも特に濃厚な味わいをもつ完熟梅を厳選して造られた、平和酒造(和歌山県)の「梅酒 鶴梅 すっぱい」をベースにした粉末酒を使用しています。サクッとした食感はそのままに、梅の奥深い味わいとホワイトチョコレートのほのかな甘さを味わうことができます。平和酒造は、首都圏を中心に人気の日本酒「紀土」を醸すことでも有名ですね。

まずは利き酒セットから

「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」の枡を使って作られた照明とテーブル

期間限定バー「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」の会場は、東京都・東日本橋にあるホステル「CITAN」のバーダイニング。地下とは思えない開放的な店内で、升を組み合わせて作られたテーブルと照明が柔らかい空間を演出しています。

「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」のメニューボード

メニューは12種類の日本酒と4種類の梅酒に加えて、「西日本豪雨 応援利き酒セット」や「キットカット 梅酒 鶴梅」に合わせて作られたペアリングカクテルも用意されています。

「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」の飲み比べセット

「西日本豪雨 応援利き酒セット」は、「CRAFT SAKE WEEK」でも人気の高い「十四代」「新政」「東洋美人」のいずれかと、西日本から選ばれた2銘柄を合わせた、3種類をいただくことができます。

銘柄の組み合わせは日替わりで、取材日の「東洋美人」セットは、「白鴻」(盛川酒造/広島県)と「富久長」(今田酒造/広島県)でした。

まろやかな口当たりでボリュームのある「白鴻」、アルコールの甘味と苦味を感じさせ、コクがありつつキレの良い「富久長」、そして華やかな香りの「東洋美人」と、それぞれの違いがよくわかる呑み飽きないセットです。

「満寿泉 貴醸酒」と「キットカット 日本酒 満寿泉」

もちろん、日本酒は1種類からの注文も可能。とろみのある口当たりと丸みのある甘味が印象的な「満寿泉 貴醸酒」と「キットカット 日本酒 満寿泉」の味わいも格別です。

ここでしか味わえないドリンクやフードにも注目

「キットカット 梅酒 鶴梅」に合わせたオリジナルのペアリングカクテルは「紀州トニック」と「Suppai Colada」の2種類。口当たりの良い、軽くて美しいフォルムのグラスで提供されます。

キットカットのオリジナルペアリングカクテル「紀州トニック」

「紀州トニック」はバジルの香り、きゅうりの爽やかさ、ビネガーの酸味など、カクテルにはあまり感じることのない風味が際立ち、インパクト大。それらが程よいバランスで成り立っていて、キットカットといっしょに口へ入れると、驚くほど相性が良いです。

キットカットのオリジナルペアリングカクテル「Suppai Colada」

「Suppai Colada」は、柚子の香りがふわり。甘酸っぱさのなかに華やかなローズのアロマが感じられ、高級感のあるカクテルです。

シェリー樽熟成とウイスキー樽熟成、2種類の梅酒

こちらは、フレーバーのベースとして使われた「梅酒 鶴梅 すっぱい」を樫樽で熟成させた「古鶴梅」。通常は、熟成されている梅酒をブレンドし、酒質をそろえて販売されますが、なんと今回提供されるのはブレンド前のもの。シェリー樽熟成とウイスキー樽熟成の2種類をいただくことができました。

シェリー樽熟成の梅酒

シェリー樽熟成の梅酒は、熟成感がはっきりとわかる濃醇な味わい。ウイスキー樽熟成は、シェリー樽に比べるとすっきりとしています。梅酒本来の味わいに近い印象です。

「〆鯖と豆腐サワークリームの小さなタルティーヌ」

「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」のために考案されたオリジナルフードは「〆鯖と豆腐サワークリームの小さなタルティーヌ」

抜群の塩梅で締められた鯖、優しいサワークリーム、上質なオイルがまとまり、さらに鯖の上へのせた生姜がアクセントに。まるで寿司のように手でつまめるサイズも、日本酒バーならではの粋な計らいです。

蔵元との交流も楽しみのひとつ

会期中は、蔵元が日替わりでお酒をサーブしながら、日本酒の楽しみ方を話してくれます。

日本酒をサーブする平和酒造当主の山本典正さん

取材日に来ていたのは、キットカットにも使われている「梅酒 鶴梅すっぱい」を造る平和酒造の当主・山本典正さん。平和酒造の梅酒がキットカットの新商品に使われることが決まって、蔵人のモチベーションもアップしたのだとか。「このプロジェクトをきっかけに、梅酒に興味をもつビギナーのファンが増えて、さらには日本酒についてより深く楽しんでほしい」と、話してくれました。

昨年度の造りは、蒸米の状態が良かったという平和酒造。今年は蒸米の技術にさらに磨きをかけ、良い麹を造っていきたいとのことでした。もうすぐ仕込みが始まる時期でしょうか。今シーズンのお酒が待ち遠しいですね。

「CRAFT SAKE WEEK@KITKAT BAR」は、日本酒に触れてまだ間もない人はもちろん、飲み慣れているファンも、いつもとは少し違う楽しみ方ができる場所。ぜひ、日本酒の新しい楽しみ方を体験してみてください。

(文/まゆみ)

◎イベント概要

  • CRAFT SAKE WEEK @ KIKAT BAR
  • 期間:9月13日(木)~24日(月・振休)
  • 会場:CITAN B1F バーダイニングスペース
    (東京都中央区日本橋大伝馬町15-2)
  • 営業時間:
    月~木・日/18:00~24:00(L.O. 23:30)
    金・土/18:00~25:00(L.O. 24:30)
  • 電話:03-6661-7559
  

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