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【必見】にごり生酒を噴きこぼれないように開ける方法!

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こんにちは、日本酒指導師範&酒伝道師の空太郎です。

新酒が続々と酒屋さんに出荷されています。フレッシュなしぼりたての生酒は本当においしいですよね。
酒蔵さんもこの時期は、しぼりたての生酒だけでなく、醪 (もろみ)の一部を混ぜた「にごり生酒」を販売します。

これらのお酒は酵母が元気よく生きており、瓶の中でも発酵が続いていて(瓶内2次発酵といいます)、瓶の栓を無造作に開けるとお酒が勢いよく噴き出して床はお酒でびしょびしょになり半分近くが瓶のなかから消失してしまうような事態にもなります
今季はこうした開栓の失敗が多く発生しているみたいです。

酒蔵さんも「噴き出し注意」といったタグをつけていますし、酒販店さんも販売する際には注意喚起をしていますが、なかなかトラブルはなくなりません。

というのも噴き出し注意を書いてあっても全然噴かないこともあるので、ついつい油断しちゃうのです。
酒蔵さんに聞くと「どれぐらい噴くかは出荷段階では予測できない。瓶ごとに事情は異なる」ということらしいです。

さて、そうなると、にごり系の生酒を開ける時には常に慎重であることに越したことはありません。
空太郎も何回か噴き出しの経験をしており、その教訓をもとに、安全に開栓するノウハウをちょっぴり蓄積していますので、ここにご紹介します。

まずは、比較的、簡単な四合瓶(720ml)です。
四合瓶は大半がスクリューキャップになっていますので、キャップを少しずつ回していって、様子をみてください。
静かだった中のお酒の下の方からフツフツと泡が発生しだしたら、元に強く戻します。

上昇した泡混じりの液面が完全に栓を締めなおすと、ゆっくりと下がってきます。
そうしたら、また回して少し開けて、液面が上がってきたらまた締める
、を繰り返せばやがて、安全に開けることができます。

ただし、場合によってはこれを20回も30回も繰り返さないと大人しくならないにごり酒もあります。
時間がかかりますので、呑みたい時間よりも早めにこの作業をすることをお勧めします。

  

続いて一升瓶(1.8 l)です。
噴き出し事故は一升瓶が圧倒的です。

というのも、王冠を覆っているアルミの冠頭を剥がすと、次の瞬間に王冠が「ポン!」という音と共に天井に向かって発射し、噴き出してくるお酒を押さえるものがなくなるからです。

親指を突っ込むわけにもいかず、手のひらで押さえたぐらいでは、噴出の勢いを止めることはできません。
このことを承知のうえで、一部の居酒屋は大きな鍋の中央に一升瓶を置いて開栓し、お酒が噴水のように噴き出す様をお客に見てもらうというパフォーマンスをするところもあります。

こぼれたお酒は鍋の中ですから、それを後からお客にふるまうわけです。自宅でもそれだけの準備をすれば可能ですが、それは熟達者向きですので、ここでは誰もが間違いのない開け方を説明します。

瓶の中のガス圧を抜くのがポイントです。
画鋲やアイスピック、錐などを使って、冠頭の上からブスリと穴を開けてください。

刺した画鋲を引き抜くと、小さく「プシュッ」と音がしてガスが抜けてきます。
その後、密封時には静かだった中のお酒の下の方からフツフツと泡が湧きあがってきますが、液面が上昇するほどにはなりません。

この状態で念のため1日以上置いてから、いざ、開栓すれば難なく開けることができるはずです。
ただし、これだけやっても多少の噴き出しの恐れはありますので、開栓前にはお酒を十分に冷やして、ゆっくり開けてください。
お酒の中で生きている酵母が「寒くて発酵などしていられない」と動きを緩慢になるようにしておくことが大切なことなのです。

最近では王冠の中央に穴が開いており、ガスが抜けるような仕組みの一升瓶もありますが、このタイプは噴き出しはないですが、横に寝かせるとお酒がこぼれてしまうので注意が必要です。

にごり酒は味わいがしっかりしていることもあり、和食だけでなく、洋食や中華と一緒に飲んでも相性がいいかと思います。
是非、扱い方を覚えて、楽しく飲まれますように。

冠頭に穴をあけることで長期保存には不向きになる場合もございますので、予めご留意ください。

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空太郎

日本酒指導師範(菊正宗認定)&酒伝道師です。1年365日、日本酒を飲んでいます。10人未満で丁寧にお酒を醸す銘酒小蔵がたくさん存在することが、日本酒の多様性と魅力を維持するのには欠かせないと思っています。そんな酒蔵の活動や、それを応援する酒販店や居酒屋の動きをお伝えしていきます。