特に若い女性に人気の甘口で低アルコールの日本酒。口当たりが柔らかく、日本酒が苦手な人でも飲みやすいと好評で、多くの蔵元から発売されています。
そこで、家飲みにぴったりな低アルコールの日本酒のさまざまな飲み方やペアリングの楽しみ方をご紹介します。
今回ピックアップしたのは、香川県・川鶴酒造の「川鶴 讃岐くらうでぃ」。ポップなラベルがかわいらしい銘柄です。
この「讃岐くらうでぃ」が誕生したきっかけは、丸亀市から「香川県丸亀のご当地グルメ『骨付鳥』をラベルにしたお酒をつくってほしい」という依頼があったことから。それならラベルだけでなく、本格的に骨付鳥に合う日本酒も開発しようということになりました。
こうしてできあがったのが、麹の量を通常の3倍に増やし、白麹を使ったアルコール度数6%のにごり酒です。
「骨付鳥」は、鶏肉をにんにくとスパイスで味付けし、オーブンでじっくり焼いたもの。とても香ばしくしっかりした味わいのある料理ですが、これに「讃岐くらうでぃ」のすっきりとした酸味がよくあうのです。
ロックでもソーダ割りでも楽しめる「川鶴 讃岐くらうでぃ」
白く濁ったお酒「讃岐くらうでぃ」の特徴は、すっきりとした甘酸っぱさ。口に含むと、まるでカルピスやヤクルトなどの乳酸飲料を飲んでるような感覚です。アルコール感はあまり感じられず、続いて、柔らかい甘味と麹のコクが広がります。
白麹によって生成されたクエン酸のおかげで、甘さは十分にありますが全体の味わいはバランスよく、フィニッシュもすっきり。このようなお酒はロックにして楽しむのもオススメです。
氷をたっぷり入れたグラスに注ぐとキリリと冷え、口当たりもくっきりとします。甘みが抑えられて酸が際立つため、ゴクゴクと飲めます。「骨付鳥とあわせて飲むならコレ!」というのも納得です。
ちょっと変化球でソーダ割りはいかがでしょう。
炭酸の刺激でアタック感が強まり、低アルコールながら飲みごたえも十分。後半はクリーミーさも感じられ、前半と後半の差が楽しい飲み方になっています。炭酸を加えるとマッコリに似た味わいにもなり、脂っこいお肉料理にも合いそうです。
このようにさまざまな楽しみができる「讃岐くらうでぃ」ですが、これと相性の良いレシピを紹介します。
ピリリと辛味の効いた「夏野菜のカレーマリネ」とあわせて
【材料】 4人分(調理時間 15分)
- 牛ひき肉……250グラム
- なす……4本
- 万願寺とうがらし(ピーマンでも可)……2本
- にんにく(みじん切り)……1かけ
- しょうが(みじん切り)……2かけ
- 青唐辛子(輪切り)……2本
- オリーブオイル……大さじ1
(野菜つけだれ)
- ウスターソース……大さじ1
- ケチャップ……小さじ1
- しょうゆ……大さじ1.5
- 米酢……大さじ3
(調味料)
- カレー粉……大さじ2
- 塩……少々
- こしょう……少々
【作り方】
1. なす、万願寺とうがらしを一口大に切って素揚げし、野菜つけだれに浸しておく。
2. フライパンにオリーブオイルを熱し、牛ひき肉、にんにく、しょうが、青唐辛子を炒め、調味料で味付けする。
3. 1と2を汁ごと全部混ぜ合わせる。
牛ひき肉入りでボリュームもあり、スパイスで食欲増進、お酢で後味さっぱりという1品です。ちょっと辛めの味付けですが、「讃岐くらうでぃ」がまろやかに包んでくれます。料理の酸とお酒の酸の相性もよく、すっきりとしたキレがあり、全体がまとまる組み合わせ。
冷蔵庫で3~4日は日持ちするので、多めに作っていろいろな低アルコール日本酒とあわせてみてはいかがでしょうか。
(文/まゆみ)