100%山形県産の大吟醸を造りたいという思いから、10数年かけて研究されていた酒造好適米「山形酒104号」が、2015年に誕生しました。
山形県の「出羽の里」を父、宮城県の「蔵の華」を母に持ったこのお米。大粒の割には心白が小さく、たくさん削っても割れにくい、まさに大吟醸にふさわしい品種だそうです。
2017年からは「雪女神」という名前になります。現在11蔵のみが使用しているそうですが、今後は使用できる蔵も増えていくでしょう。これから、この酒米に合わせた醸造方法が確立され、「雪女神で醸された大吟醸」が山形の名物日本酒になっていくかもしれません。
本日のお酒は「Beppin 純米大吟醸」
その山形酒104号で醸された、山形・鯉川酒造の「Beppin」という名前のお酒を選びました。
まずは15度くらいで呑んでみましょう。穏やかな甘い香りで、口当たりはすっきり。軽い甘味と控えめなコク。透明感があり、その中に上品な旨みを感じ、後味は軽快にキレていきました。
次に、常温に置いて、20度くらいで呑んでみます。主張しすぎない華やかで甘い香りがあり、口当たりはなめらか。しっかりした旨みを感じるようになりました。ちょうど良い酸が出てきて、後味はすっきりとしています。
「Beppin」という名にふさわしいお酒でした。べっぴんといえば白い肌というイメージのもと、白くてべっぴんなパスタを合わせましょう。
べっぴんパスタ
<材料> 2人分
- スパゲティ 200グラム
- 鶏挽き肉 200グラム
- 絹ごし豆腐 300グラム
- 白味噌 50グラム
- 塩 ふたつかみ
- 白胡椒 適量
<作り方>
- 1. 大きな鍋にお湯をたっぷりと沸かす。
- 2. 豆腐を湯通しし、ザルに上げて水切りする。
- 3. 塩を入れてパスタを茹でる。
- 4. 茹で上がる1分前にひき肉を入れてほぐし、いっしょに茹で上げる。
- 5. 豆腐と白味噌をよく混ぜ合わせる。
- 6. 茹で上がったパスタとひき肉を豆腐と和え、白胡椒を多めに挽く。
大きな鍋でお湯を沸かし、鍋ひとつですべて調理できる簡単パスタ。見た目はクリームソースですが、豆腐なので口当たりと後味は軽め。淡白なソースに鶏挽き肉で多少のボリュームとコクをプラスしました。重すぎないパスタに「Beppin」のきれいな酸と旨みがよく合います。
さぁ、女性のみなさん、この組み合わせでべっぴんさんになりましょう!
(文/まゆみ)