今回は山形県酒田市にある、楯の川酒造から「楯野川」を選びました。
本日のお酒は「楯野川 純米大吟醸 主流」
楯野川の中心的なアイテムになってほしいとの願いから「主流」と名付けられたお酒だそうです。さて、どんな味わいでしょうか。
香りは、すっきりと爽やか。フルーティーさが中心です。口当たりはとろみがあり、まろやか。クリーミーで柔らかな酸が感じられた後、ボリュームのある米の旨みが広がります。後味はすっきりとキレますが、華やかな香りの余韻が長く残ります。
いも煮
山形のお酒ですから、山形の名物料理を作ります。
山形の「いも煮会」は、広く知られているのではないでしょうか。大きな鍋で大量に作り、大きなクレーンでかき混ぜる、そんなシーンを見たことがある方もいるかもしれません。
山形ではいも煮のタイプもさまざまあり、家庭によって使用する肉や味付けも違います。しかし、秋に必ずいも煮を作るのはどこも同じ。スーパーには、いも煮用の大きな鍋がうず高く積まれ、なんとレンタルも可能。「いも煮会セット」なる販売も始まるなど、いも煮はまさに郷土料理。地元にびっちりと密着した食べ物なのです。
秋のイベントだけでなく、お客さんへのおもてなしとしてもよく作られるいも煮は、多めに作った方が絶対に美味しい。今回は、米沢出身である私の母から教わったいも煮を紹介します。
<材料>
- 里芋 600グラム
- 牛肉(切り落としなど) 300グラム
- 舞茸・椎茸・本しめじ 300グラム
- 長ねぎ 2本
- だし汁 1リットル
- みりん 1カップ
- 醤油 1カップ
<作り方>
- 1. 里芋は皮をむいて一口大に切り、下茹でし、水気を切る。
- 2. きのこ類は食べやすい大きさに、ねぎも一口サイズに切る。
- 3. 鍋にだし汁と煮立て、牛肉を入れる。アクを取る。
- 4. 調味料と里芋、きのこ類、ねぎを加えて煮る。
好みで、最後にねぎを加えてもOK。緑が加わると、見た目もきれいですからね。辛味が欲しい方は七味をどうぞ。
牛肉のタンパク質の旨みと里芋のねっとりした食感、きのこの香り。いろいろな味が凝縮したいも煮。甘辛い味付けと、すっきりとした楯野川が相性抜群。
肌寒くなってきたこの季節に、いも煮で温まってくださいね。
(文/まゆみ)