SAKETIMESライターの津川苑葉です!「飲み屋に日本酒がないとテンション3割減」……それが津川。日本酒の世界がぐっと広がるような情報をお届けします!!

さて、3月3日はひな祭りですね。

「子供のときはひな人形、飾ったなあ……」なんて日本酒女子も多いのではないでしょうか。今回はそんな日本酒女子必見、「ひな祭り」と酒の関係について探っていきます!

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そもそも「ひな祭り」って、なに?

平安期、「ひな遊び」と呼ばれる貴族の子女の人形遊びが存在しました。同時に、平安期には本人の身代わりとして「穢れ(けがれ)」を背負わせた紙の人形を川へ流す「流し雛(ながしびな)」という儀式が行われていたそうです。それらが江戸時代に入ると「五節句(ごせっく)」とよばれる重要な年中行事のひとつ、3月3日の「上巳(じょうし、じょうみ)」の儀式と結びつきました。

ちなみに、5月5日「端午(たんご)」や7月7日「七夕(たなばた)」も五節句です。その後、武家や商家の間で旧暦3月3日に雛人形を飾ることが流行し、「ひな祭り」となりました。「桃の節句」と呼ばれるのも、旧暦3月3日は現在の4月頃にあたり、桃の花の咲く頃だったためとか。

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 「白酒」とは?

♪少し白酒

と、歌にもある通り「ひな祭り」に「白酒」はつきもの。でも「白酒」って、飲んだことありますか?「甘酒」と混同している人も多いようです。

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「白酒」とはみりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造ったお酒。
一方、「甘酒」はご飯やおかゆに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたものです。(農林水産省webサイトより参照)

甘酒にはアルコールがほとんど含まれていないので、「白酒」と「甘酒」の違いは明確ですね。「右大臣」のお顔が赤くなったのも、アルコールを含む「白酒」だからこそなんです!

 

「白酒」を注ぐ「三人官女」はバリキャリ⁉

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ひな人形では「白酒」を注ぐお役目を持つ「三人官女」。この三人、姫の「お手伝いさん」程度に思ってませんか?日本の儀式において、酒は神や高貴な存在に捧げる飲み物とされており、重大な儀式において欠かせぬものでした。そんな白酒をお内裏様に注ぐ重大なお役目を担っている「三人官女」。実は現代でいう「バリキャリ(バリバリのキャリアウーマン)」なんです!

特に、真ん中の「三人官女」に注目。彼女ひとりだけ眉をそり、お歯黒をつけていますね。「元ヤンのイカ墨パスタ食後」……ちがいます!眉そりとお歯黒は既婚女性、もしくは年長の女性の証。つまり真ん中の官女は、三人のうち一番の先輩にあたるのです。

「三人官女」が持つ道具は、向かって右から長柄銚子(ながえのちょうし)、三方(さんぽう)に載った盃(さかずき)、提子(ひさげ)。順序としては提子(金属製の小鍋形の銚子)に入った白酒を長柄銚子(長い柄のついた道具)に入れ、真ん中の官女が捧げ持つ盃(または三方に載った盃)に注ぎます。

盃を捧げられるのはもちろん、お内裏様ですね。「今日は憧れのお内裏様の前。緊張して手が震えちゃう……白酒こぼして、センパイにまた怒られないようにしなきゃ!」なんて、二人の若い官女は思っているのかもしれません。

 

「白酒」は、現代では「桃酒」に?

白酒に代わり「ひな祭り」にぴったりの日本酒を発見しました。その名も、桃色にごり酒「開華 ひなまつり」(第一酒造株式会社)。

sake_g_hinamaturi6(出典: 第一酒造)

無着色の純米酒ながら美しい桃色は、アデニン要求性酵母(通称:桃色酵母 ※発酵過程で赤色の色素をつくる酵母)によるもの。アルコール度数は5~6%に抑えられ、とても飲みやすいお酒です。

芳醇な甘みと心地よい酸味、そして華やかな桃色の酒色は、「ひな祭り」の華やいだ気分を盛りあげてくれますよ!

 

3月3日は「開華 ひなまつり」と共に、ちょっと大人の「ひな祭り」はいかがでしょうか?

 

【協力】  第一酒造株式会社


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