日本酒の資格・検定にはどのようなものがあるか、ご存じですか?唎酒師などはよく聞く資格かも知れませんが、それ以外にもたくさんあるのです。今回は日本酒に関わる資格・検定を9つをまとめてみました!
「日本酒の資格を取りたいけど、どんな資格から取ったら良いかわからない」という方はぜひご参考にしてみてくださいね!
1. 日本酒検定
日本酒検定は3級から順に1級まであり、「日本酒を広く知って、もっと楽しんでもらう」ことを目的としていてテイスティングの試験はありません。また、20歳以上であれば職業・学歴・性別問わず受けられることができます。日本酒をちょっと勉強してみたい、という方は日本酒検定を受けることから始めてみるといいかもしれませんね。
2. 唎酒師(ききさけし)
日本酒の資格というと、この資格が一番有名なのではないでしょうか。唎酒師とは日本酒とその楽しみ方を提供できるプロです。酒販店や飲食店に務めている方が取得することが多いようです。また、最近ではこの資格を取得する有名人も増えており、たとえば須藤元気さんやSHELLYさんなどが唎酒師の資格を持っています。
3. 国際唎酒師
内容は唎酒師とあまり変わらないのですが、認定試験はすべて日本語以外の外国語で行われます。また、諸外国における日本酒市場の実態や日本とは異なる異文化や風習などを踏まえて国際的な視点が問われます。特に韓国での人気が高いようです。
4. 酒匠(さかしょう)
酒匠は唎酒師の上位資格です。日本酒だけではなく、焼酎の知識も必要になります。よりテイスティングを極めた方が取得できます。酒販店や飲食店の商品担当者や種類卸売業のバイヤーなどの方々が取得する場合が多いようです。また、酒匠試験の事前講習会では200種類以上のテイスティングをするという、鬼(?)のようなカリキュラムも用意されています。
5. 日本酒学講師
日本酒学講師は唎酒師の上位資格です。こちらも酒匠同様、日本酒だけではなく焼酎の知識が必要です。より消費者に魅力を伝えるノウハウを身につけ、消費者を対象としたセミナーなどでその能力を発揮することが出来ます。酒類業に関わる職業で販売促進企画などを担当する方や酒類セミナーなどで講師を務める方などが取得することが多いようです。
6. 専属テイスター
酒匠のなかでもさらに、カリキュラムを経てテイスティング能力を身につけた方が専属テイスターです。日本酒・焼酎のテイスティングのプロ中のプロということですね。専属テイスターになるとこの資格を認定している「SSI」という協会が監修しているテキスト等の開発や執筆などに関わることができます。
7. 新潟清酒達人検定
県独自の検定を持っているなんて、さすが酒処新潟ですね。「なぜ新潟の酒はおいしいのか?なぜ品質が高いのか?どんな蔵があるのか?どんな味なのか?」など新潟のお酒事情に詳しくなるという資格です。また、きちんとこの資格用に日本語版・英語版それぞれのテキストもあります。日本酒を通して新潟に慣れ親しんで欲しいというのが狙いだそうです。
8. 日本酒ナビゲーター
唎酒師などの資格認定を行っている協会「SSI」が公認する、日本酒学講師のセミナーに参加することで「日本酒ナビゲーター」が取得できるのだそうです。ちなみに以前は「日本酒アドバイザー」と呼ばれていたそう。気軽に日本酒を知りたい方におすすめの資格です。
9. 酒造技能士
酒造技能士は日本酒を飲む側ではなく「造り手」のプロの資格です。ちなみにこの資格だけ「国家資格」です。将来お酒造りの最前線で働きたいと思っている方は取得されてみては?といっても、実務経験が必要なので一筋縄でいくような資格ではありませんが、、、。
【追記】清酒専門評価者
石川県の菊姫合資会社という酒造メーカーで、酒質管理主任(製造酒の酒質設計、出荷酒のブレンド検討等の担当者)をしている山上弘茂人さまから教えていただきました!(2014年10月6日追記)
「清酒専門評価者」という資格もあるそうです。こちらの資格は、酒類総合研究所という組織が行っている清酒官能評価セミナーを修了した人のなかから5つの厳しい官能・記述試験を通った人だけが認定されるのです。
以上です!
日本酒関連の資格でこんなにもたくさんあるのです。資格取得を悩んでいる方は、自分の将来像やどの程度日本酒を知りたいかで、どの資格を取るのか検討してみるといいと思います!資格取得のための勉強は、無駄になることはありません。むしろ、もっと日本酒が楽しめるようになることでしょう。