日本酒造組合中央会の発表によると、2018年の日本酒の輸出量は2,574万6,831リットルで前年比10%増、金額は222億3,150万7000円で19%増となりました。2010年から9年連続で過去最高を更新し、輸出金額が200億を越えるのは初めてのことです。
9年連続で過去最高を更新!
9年前と比較すると、輸出金額は3倍、輸出量は2倍になりました。昨年は輸出金額・輸出量ともに同じ増加率でしたが、今年は輸出金額が顕著な伸びを見せています。より高価格帯の日本酒が海外で求められているといえるでしょう。
各国で日本酒への関心が高まる
輸出先の金額・数量ともに第1位はアメリカ。現地で酒造業を営むメーカーも多く、もっとも日本酒への関心が高い国のひとつといえます。続いて、香港・中国・韓国・台湾のアジア諸国がランクイン。中国は2年前の輸出量(1,910キロリットル)と比較すると、2018年は4,146キロリットルと2倍以上の伸びを見せ、現地での関心が高まっていることを裏付けています。
1リットルあたりの日本酒輸出金額では、香港が1位となっています。香港は伸びを続けて1,800円と、中国の2倍以上の金額です。続いて、アメリカ・中国・台湾・韓国が並びますが、昨年と比較して台湾は急激な伸びを見せています。
輸出金額と輸出量の前年比率を比較すると、どの国においても輸出金額のほうが高いことがわかります。これは高価格帯の日本酒の需要が高まっていることを示し、高単価市場のさらなる拡大が期待されます。
(文/SAKETIMES編集部)