2026年5月22日(金)に、「International Wine Challenge(IWC/インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門における、トロフィー受賞酒が発表されました。
世界的なワイン品評会「IWC」とは?
世界最大級のワインコンテスト「IWC」は毎年ロンドンで行われ、“世界でもっとも大きな影響力をもつワインコンテスト”ともいわれています。
IWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は国内外で注目され、IWCは日本酒の海外進出における重要なコンテストとして、その価値を高めてきました。

2026年のSAKE部門のカテゴリーは、従来の「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」「熟成」に加え、「フレイバー・サケ」が新設されました。計11カテゴリーとなり、それぞれの部門でブラインドテイスティングによる審査が行われました。
2023年から、古酒は「Amber Style(古酒)」と「Aged Style(熟成酒)」に分けて審査されていましたが、2024年から、「Aged Style(熟成酒)」からもトロフィーが選出されることになりました。IWCが定めるそれぞれのエントリー条件は、以下となっています。
- Amber Style(古酒):黄色から琥珀色に着色している。貯蔵期間(上槽から出荷まで)は3年以上。貯蔵方法(容器、温度)は問わない。自然な熟成タイプ。
- Aged Style(熟成酒):酸化熟成が進みにくいように貯蔵温度や貯蔵方法を工夫し、蔵内で1年以上熟成させてから出荷。色合いも変化していないクリアに近いタイプ。
新設された「フレイバー・サケ」のエントリー条件は、以下となっています。
- ベースとなるアルコールは全量日本酒(清酒)であること。
- 日本酒に果汁を加えたり、フルーツなどを浸漬したもの(紅茶や抹茶なども可)。
- 日本の酒税法上リキュールに分類されるもの(国内生産の場合)。
審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒の中で特に優れたものに「トロフィー」が与えられ、その中の1点に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。
また、日本での小売価格が四合瓶換算で1,200円(税抜)以下、かつ年間生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを持った出品酒に与えられる賞が「Great Value(グレートバリュー)」。その中の1点が「Great Value Champion Sake(グレートバリュー・チャンピオン・サケ)」に選出されます。
加えて、エントリーした複数の出品酒すべてが高い評価を得た酒蔵は「Sake Brewer of the year(サケ・ブリュワー・オブ・ザ・イヤー)」として表彰されます。
さらに、エントリーした複数の酒蔵が優れた総合成績を収めた都道府県に対して「Sake Region of the year(サケ・リージョン・オブ・ザ・イヤー)」が授与されます。
「IWC 2026」SAKE部門 トロフィー受賞酒
2026年のSAKE部門には、1,738点が出品され、59点がトロフィーに輝きました。
※県名トロフィー/地名トロフィー:トロフィー受賞にはわずかに及ばなかったものの、トロフィー受賞酒と産地が異なる次席の出品酒に授与される賞
※樽酒トロフィー:樽酒の素晴らしさを表現した出品酒に授与される賞
※生トロフィー/にごりトロフィー/柚トロフィー:審査員の声によって、それぞれ「生」「にごり」「柚」という特徴が際立って優れているため、トロフィー名に表記を残しました。
◎普通酒部門
- 普通酒トロフィー:「大雪渓 上撰」大雪渓酒造株式会社(長野県)
- 兵庫・普通酒トロフィー:「白雪樽酒カップ」小西酒造株式会社(兵庫県)
- 京都・普通酒トロフィー:「松竹梅『昴』」宝酒造株式会社(京都府)
- 新潟・普通酒トロフィー:「SAKE HUNDRED 弐光|NIKO」白瀧酒造株式会社(新潟県)
- 佐賀・普通酒トロフィー:「きまぐれドラゴン 貴醸酒」合資会社光武酒造場(佐賀県)
◎本醸造酒部門
- 本醸造酒トロフィー:「木曽路 本醸造 金紋錦」株式会社湯川酒造店(長野県)
- 千葉・本醸造酒トロフィー:「甲子 BYAKUYA」株式会社飯沼本家(千葉県)
- 神奈川・本醸造酒トロフィー:「酒田錦」株式会社瀬戸酒造店(神奈川県)
- 長野・本醸造酒トロフィー:「喜久水 本醸造 白貴天龍」喜久水酒造株式会社(長野県)
◎吟醸酒部門
- 吟醸酒トロフィー:「渓流 吟醸」株式会社遠藤酒造場(長野県)
- 福島・吟醸酒トロフィー:「飛露喜 吟醸 山田錦」株式会社廣木酒造本店(福島県)
◎大吟醸酒部門
- 大吟醸酒トロフィー:「宮の雪 大吟醸 山田錦」株式会社宮﨑本店(三重県)
- 福島・大吟醸酒トロフィー:「大吟醸 弥右衛門」合資会社大和川酒造店(福島県)
- 兵庫・大吟醸酒トロフィー:「龍力 大吟醸 米のささやき YK-35」株式会社本田商店(兵庫県)
- 茨城・大吟醸酒トロフィー:「来福 大吟醸 雫」来福酒造株式会社(茨城県)
- 長野・大吟醸酒トロフィー:「夜明け前 大吟醸」株式会社小野酒造店(長野県)
- 木曽・大吟醸酒トロフィー:「七笑 大吟醸」七笑酒造株式会社(長野県)
- 須坂・大吟醸酒トロフィー:「渓流 大吟醸」株式会社遠藤酒造場(長野県)
◎純米酒部門
- 純米トロフィー:「ちえびじん 純米酒」有限会社中野酒造(大分県)
- 青森・純米トロフィー:「六根 特別純米」株式会社松緑酒造(青森県)
- 福岡・純米トロフィー/にごりトロフィー:「博多練酒」株式会社若竹屋酒造場(福岡県)
- 群馬・純米トロフィー:「群馬泉 山廃 純米」島岡酒造株式会社(群馬県)
- 京都・純米トロフィー:「純米 神蔵KAGURA 無濾過・無加水 ルリ」松井酒造株式会社(京都府)
- 長野・純米トロフィー:「十六代九郎右衛門 生酛 純米 山田錦」株式会社湯川酒造店(長野県)
- 和歌山・純米トロフィー:「紀土 純米酒」平和酒造株式会社(和歌山県)
- 滋賀・純米トロフィー:「松の司 オーガニック純米酒 渡船」松瀬酒造株式会社(滋賀県)
- 東京・純米トロフィー:「屋守 純米中取」豊島屋酒造株式会社(東京都)
◎純米吟醸酒部門
- 純米吟醸酒トロフィー:「天美 純米吟醸 蛍天」長州酒造株式会社(山口県)
- 高知・純米吟醸酒トロフィー:「美丈夫 純米吟醸 CEL-24」有限会社濵川商店(高知県)
- 長野・純米吟醸酒トロフィー:「大信州 手の内 生詰」大信州酒造株式会社(長野県)
- 新潟・純米吟醸酒トロフィー:「國酒 伊彌彦 純米吟醸」弥彦酒造株式会社(新潟県)
- 島根・純米吟醸酒トロフィー:「理八 純米吟醸 酵母1801号」株式会社田部竹下酒造(島根県)
- 栃木・純米吟醸酒トロフィー:「燦爛 純米吟醸 夢ささら」株式会社外池酒造店(栃木県)
- 山口・純米吟醸酒トロフィー:「中島屋 純米吟醸」株式会社中島屋酒造場(山口県)
◎純米大吟醸酒部門
- 純米大吟醸酒トロフィー:「来福 純米大吟醸 愛山」来福酒造株式会社(茨城県)
- 愛知・純米大吟醸酒トロフィー:「純米大吟醸 我山」鶴見酒造株式会社(愛知県)
- 青森・純米大吟醸酒トロフィー:「陸奥八仙 レイメイ40」八戸酒造株式会社(青森県)
- 茨城・純米大吟醸酒トロフィー:「霧筑波 純米大吟醸 40周年記念酒」合資会社浦里酒造店(茨城県)
- 京都・純米大吟醸酒トロフィー:「純米大吟醸 白吟のしずく」ハクレイ酒造株式会社(京都府)
- 三重・純米大吟醸酒トロフィー:「作 槐山一滴水」清水清三郎商店株式会社(三重県)
- 宮城・純米大吟醸酒トロフィー:「零響 2023 -absolute 0-」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 長野・純米大吟醸酒トロフィー:「大信州 手いっぱい」大信州酒造株式会社(長野県)
- 佐賀・純米大吟醸酒トロフィー:「肥前蔵心 純米大吟醸 権右衛門」矢野酒造株式会社(佐賀県)
- 島根・純米大吟醸酒トロフィー:「隠岐誉 純米大吟醸 斗瓶囲い」隠岐酒造株式会社(島根県)
- 栃木・純米大吟醸酒トロフィー:「四季桜 純米大吟醸 夢ささら」宇都宮酒造株式会社(栃木県)
- 純米大吟醸酒生トロフィー:「羽根屋 ダイヤモンド雄町」富美菊酒造株式会社(富山県)
- 和歌山・純米大吟醸酒トロフィー:「紀土 純米大吟醸 精米歩合40」平和酒造株式会社(和歌山県)
- 山形・純米大吟醸酒トロフィー:「SAKE HUNDRED 百光 別誂|BYAKKO BESPOKE」楯の川酒造株式会社(山形県)
◎古酒部門
- 古酒トロフィー:「梵・天使のめざめ」合資会社加藤吉平商店(福井県)
- 山形・古酒トロフィー:「初孫 蔵探訪熟成酒」東北銘醸株式会社(山形県)
- 広島・古酒トロフィー:「花モ酔ウ 長期熟成純米酒[1988年醸造]」林酒造株式会社(広島県)
◎熟成部門
- 熟成酒トロフィー:「渓流 大古酒」株式会社遠藤酒造場(長野県)
- 宮城・熟成酒トロフィー:「超特撰 純米大吟醸 残響2019」株式会社新澤醸造店(宮城県)
- 長野・熟成酒トロフィー:「浅間嶽 無濾過生原酒」大塚酒造株式会社(長野県)
◎スパークリング部門
- スパークリングトロフィー:「梵・プレミアムスパークリング」合資会社加藤吉平商店(福井県)
- 栃木・スパークリングトロフィー:「開華 AWA SAKE」第一酒造株式会社(栃木県)
- 高知・にごりスパークリングトロフィー:「桂月 にごり 純米大吟醸50」土佐酒造株式会社(高知県)
◎フレイバー・サケ部門
- フレイバー・サケトロフィー:「三谷春 梅酒 潤」林酒造株式会社(広島県)
- 静岡・柚トロフィー:「ワタシの柚子酒」富士正酒造株式会社(静岡県)
「Great Value Sake」受賞酒
- 「大雪渓 上撰」大雪渓酒造株式会社(長野県)
- 「渓流 吟醸」株式会社遠藤酒造場(長野県)
「チャンピオン・サケ」は、9月8日に発表!
「グレートバリュー・チャンピオン・サケ」、そしてSAKE部門の最高栄誉である「チャンピオン・サケ」は、ロンドン現地時間の9月8日(火)に発表されます。今年のチャンピオン・サケに選ばれるのはどの銘柄なのか、期待が高まります。
「IWC 2026」SAKE部門のトロフィー受賞酒の一覧はこちら。
「IWC 2026」SAKE部門のメダル受賞酒の一覧はこちら。
(文:SAKETIMES編集部)

