コンビニやスーパーに並ぶ、鮮やかな金色が目を引く日本酒「菊水ふなぐち(※)」。日本初のしぼりたて生原酒缶として多くの方々に親しまれているこの「菊水ふなぐち」が、2022年11月27日に発売50周年を迎えました。

※2022年10月に「ふなぐち菊水一番しぼり」から「菊水ふなぐち」に名称を変更

菊水ふなぐち

画像提供:菊水酒造

「菊水ふなぐち」を造っている菊水酒造(新潟県)は、感謝の気持ちを込めて、ポイントキャンペーンの第3弾を実施中。賞品として、ファンの方々が笑顔になるようなオリジナルアイテムが用意されています。

また、発売50周年を機に、ファンの方々から「菊水ふなぐち」にまつわるエピソードを募集しました。

前回の記事に続いて、これまでに集まった約300件の中から、印象的なエピソードを寄せてくださったファンの方々に話を伺います。みなさんはどんなふうに「菊水ふなぐち」と付き合っているのでしょうか。

「菊水ふなぐち」から生まれた、寡黙な父との会話

最初に話を聞いたのは、5年ほど前、父の日のプレゼントとして「菊水ふなぐち」を贈ったという丸山さん。お父さんからの意外な反応に驚いたそうです。

丸山さん(36歳 女性 愛知県在住) ※応募していただいた文章をそのまま掲載しています。

初めて飲んだのは父と。父の日のプレゼントに、とショッピングサイトで口コミが良かったふなぐちを贈りました。

「お酒が届きました。ありがとう」だけのそっけないメールが来ておしまい。と思っていたら後日電話がかかってきて「あの酒、旨いなぁ!缶はどうかと思っていたけど驚いた!」と何とも嬉しそうな声が聞こえてきました。

寡黙でいつも不機嫌そうにしている父なのでこれには私もびっくり。「そんな美味しいんだ、良かったよ」と言うと「今父さん、塩辛作りに凝ってるんだ。今度お前が帰ってきたらふなぐちと用意しておくから、待ってるよ」と電話が終わりました。

週末、さっそく実家に帰ったのは言うまでもありません。父の手作りの塩辛とふなぐち。最高の美味しさでした。

画像提供:菊水酒造

— 父の日のプレゼントとして「菊水ふなぐち」を選んだ理由は何ですか。

昔はビール好きだった父が、最近は日本酒を飲むようになったと聞いたので、美味しい日本酒がないかと調べていたら、通販サイトで偶然見つけました。飲んだことはなかったと思いますが、なんとなく、缶を見た記憶があったんです。口コミ評価が良かったことも決め手になって、贈ることにしました。

— お父さんの反応はいかがでしたか。

まずは、プレゼントが届いてすぐに電話がかかってきたことにびっくりしました。電話で話したことなんてほとんどなかったのに、「こんなに会話が続くんだ!」とそわそわしてしまって。普段はあまりしゃべらない人なので、こんなにうれしがることがあるんだと、新しい父を見た気がしました。そんなに美味しいなら私も飲んでみたいと思って、その週末に帰省することにしました。

— お父さんといっしょに飲んだ「菊水ふなぐち」の味はいかがでしたか。

日本酒を美味しいと思ったのは初めての経験でした。父の手作りの塩辛を食べて、ふなぐちを飲んで……とやみつきになってしまって、お酒は強くないのですが、ついつい飲んでしまいました。父の塩辛はワタがたくさん入っていて、さらに熟成させていたようで、その濃厚な味がふなぐちによく合うんですよ。

ふなぐちを飲みながら、「昔はビール党だったよね」「歳を取ると日本酒のほうが美味くなるんだよ」なんて他愛のないことを話しました。父は自分のことを話す人ではなかったので、この機会にと思い、父が漁師だったころのことをいろいろと聞いてみました。若い頃にどこでどんな仕事をしていたのか。普段だったら、そんなことは絶対に話してくれないんですよ。美味しいお酒の力は偉大だと思いました。

父が「おまえとこうして飲むとは思わなかった」と言っていて、それを聞いた時に、ふなぐちを贈って良かったと思いました。帰りに塩辛を分けてもらって、ふなぐちもすぐに買いに行きました。

—「菊水ふなぐち」が発売50周年を迎えました。これから、どんなことを期待していますか。

私が好きなのは、本当にこだわっているお酒を、缶で気軽に飲ませてくれるところなんです。父も「缶の日本酒がこんなに美味しいなんて」と驚いていましたよ。うれしそうな父を見て、飲兵衛にこんなに寄り添ってくれるお酒があるんだと思いました。

そんな素敵なお酒が50年も前から売られていると聞いて驚きました。こだわって造られたお酒を、こんなに気軽に飲めるなんて贅沢ですよね。世の中がどんどん変わっていく中で「変わらない」ことは大変だと思いますが、今の味が好きなので、変わらないでいてほしいです。これからもずっと私たちに寄り添っていてください。

「菊水ふなぐち」に出会って、人生が変わった

続いては、「菊水ふなぐち」との付き合いが約30年になるという長谷川さん。「菊水ふなぐち」に出会って人生が変わったと話してくれました。

長谷川さん(59歳 男性 新潟県在住) ※応募していただいた文章をそのまま掲載しています。

29年前、日本酒をまったく呑まなかった私が、偶然入った酒屋さんで「ふなぐち」を発見。子供の頃、父がよく呑んでいたのでパッケージの記憶があった。父はどんな気持ちで呑んでいたのだろうかと知りたくて、冷蔵庫で冷やしてあったふなぐちを思い切って買った。

期待と不安が入り交じる中、蓋を開けて恐る恐る一口呑んでみると、私がイメージしていた日本酒ではなかった。口の中に広がるフルーティな香りと濃厚な味。あまりの旨さにあっという間に一缶空けてしまいました。

言うまでもなく、翌日も、翌々日もふなぐちを呑んだ。あまりの旨さに、当時の社長さんに手紙を書いた。「こんなに旨い酒を呑んだことがない」と。1週間後、社長さんから手紙とふなぐちが送られてきた。私の手紙を蔵で回覧した旨が書かれていた。

それ以来、ふなぐちだけでなく日本酒が好きになり、日本酒一筋の人生に。そのきっかけになったのは、間違いなくふなぐちだ。ここ5年は毎晩、ふなぐちを一本呑むのが日課。「そのうち菊水さんから表彰されるよ」なんて冗談を言いながら今晩もふなぐちを呑む。

もし、ふなぐちと出会わなかったら…。違った酒人生があっただろうが、これっぽっちの後悔もない。

画像提供:菊水酒造

— 初めて「菊水ふなぐち」を飲んだ時のことを聞かせてください。

近所の酒屋さんで、興味本位で買ったのがきっかけです。父がよく飲んでいたことを思い出し、「そんなに美味しいのかな」と、ふと手に取ってみました。実は、当時は日本酒が苦手だったんです。ただ、飲んでみると想像とはまったく違っていて、衝撃でした。「どんどん飲めるじゃないか!」とあっという間に飲み切ってしまって、それからは毎日買うように。今では、お酒は日本酒一筋です。

— 感動のあまり、菊水酒造に手紙を書いたとお聞きしました。

本当に美味しかったんですよ。すると、髙澤英介さん(当時の代表取締役社長)からお返事をいただいて、ますます感激しました。当時、髙澤さんが新潟日報に連載記事を書いていたのですが、それを読んでまた手紙を出して、失礼だと思いながら講演会を依頼したんです。

なんとご快諾いただいて、地元の商工会議所で講演会を開いていただくことになりました。ふなぐちの商品開発は、どん底だった会社を立て直すための前例のない挑戦だったこと。無謀だと言われながらも何年もかけて試行錯誤をくり返したこと。本当にすごいストーリーでした。

実は当時、会社から独立しようか迷っていたところだったんです。ふなぐちの話を聞いて、励まされるように独立を決めました。現在は新潟県内で会社を経営しています。ふなぐちがなければ、まったく違う人生だったと思います。

—「菊水ふなぐち」のどんなところが好きですか。

ふなぐちだけで充分に美味しいところが気に入っています。おつまみといっしょに飲むこともありますが、ふなぐち単体でも美味しい。それから、コンビニで買えるのが助かりますね。地方へ出張に行く時に、ふなぐちを持っていくようにしているのですが、うっかり忘れてしまうこともあります。そんな時に、ホテルの近くのコンビニで気軽に手に入るのがありがたいです。

—「菊水ふなぐち」が発売50周年を迎えました。これから、どんなことを期待していますか。

たまに、今日は濃厚なふなぐちを飲みたいという日があるんです。そういう時は「菊水熟成ふなぐち」を飲んでいるのですが、さらに飲み応えがあるタイプがあればうれしいです。ふなぐちのおかげで日本酒党になったばかりか、独立という大きな決断をすることもできました。さまざまな刺激をいただいて本当にありがたいです。これからも応援しています。

画像提供:菊水酒造

ポイントキャンペーンの第3弾が、4/27(木)にスタート!

たくさんのファンに愛されてきた「菊水ふなぐち」の発売50周年を記念して、菊水酒造はさまざまな取り組みを行なっています。

まず、2022年11月27日が「菊水ふなぐち」の発売50周年の記念日として、日本記念日協会に登録されました。

画像提供:菊水酒造

そして、YouTubeの公式アカウントでは、特別対談の動画が公開されています。代表取締役社長の髙澤大介さんと生産取締役の若月仁さんが「菊水ふなぐち」の歴史を振り返り、ターニングポイントとなった出来事や、今だから話せる失敗談、お客様とのエピソードについて語っています。

また、「菊水ふなぐち」のファンに向けたポイントキャンペーンの第3弾が、4/27(木)にスタートする予定です。

「菊水ふなぐち」の缶(200mL)に貼られたシールでポイントを集めることで、特別なプレゼントの抽選に応募することができます。第3弾の賞品には、アロハシャツや缶ホルダー、おつまみナッツなど、「菊水ふなぐち」のファンが笑顔になるようなオリジナルアイテムが登場。「菊水ふなぐち」を飲んで、応募してみてください。

発売50周年の節目を迎えた「菊水ふなぐち」。お客様との交流を大切にしている菊水酒造は、次はどんな企画でファンの方々を楽しませてくれるのでしょうか。「菊水ふなぐち」の次の展開にも、期待しましょう。

(文:藪内久美子/編集:SAKETIMES)

◎ポイントキャンペーン 第3弾

  • 受付期間:4月27日~7月31日
  • 対象商品:菊水ふなぐち(200mL)
  • 賞品:公式サイトにて近日公開予定
  • 応募方法:
    ①菊水ふなぐちに貼られている応募シールの二次元コードを読み取り、特設サイトにアクセス
    ②応募要項を確認の上、菊水マイページに会員登録
    ③マイページからシリアルコードを入力
    ④加算されたポイントを使って、好きな賞に応募
  • 応募条件:日本在住の20歳以上の方
  • キャンペーンの詳細や注意事項などは、菊水酒造の公式サイトをご確認ください。

sponsored by 菊水酒造株式会社

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