テロワージュふくしま実行委員会は、福島の日本酒や食の魅力を発信する方法を探るため、1、2月に福島県内4つの蔵元と日本人オーナー・シェフが運営するパリのレストラン2軒とのオンライン意見交換会を実施しました。
和のエッセンスを有して現地でも評価されているレストランとのコラボレーションで、全国新酒鑑評会などで随一の評価を得ている福島の日本酒の販路開拓を目指しています。
コロナ禍においても福島の日本酒を世界へ広める活動
テロワージュふくしまは、国外での活動にも重きを置いていますが、コロナ禍の影響で活動の内容も制約を受けています。しかしながら、できることをやろうと、パリ日本文化会館内のユーロ・ジャパン・クロッシング社の店舗「タクミ・フレーバーズ」とパリ市内の鮮魚店「Le Petit Chalutier(ル・プティ・シャルーティア)」で、魚介類と日本酒のペアリング試食販売などを、感染対策をした上で行っています。
さらに、1月と2月には、福島の蔵元とパリのシェフやソムリエをオンラインで繋ぎ、フランスで日本酒を広めるための意見交換会を実施しました。
意見交換会でのシェフやソムリエの反応は?
ミシュラン一つ星の「Le Automne(ル・オートンヌ)」(フランス・パリ)と曙酒造合資会社(会津坂下町)と鶴乃江酒造株式会社(会津若松市)、會津アクティベートアソシエーション株式会社(会津若松市)とのオンライン意見交換会では、新酒の苦味が好印象であることや、フランスでの日本酒の広め方などに話が及びました。
「Le Automne」の秋重シェフは、「現地では和食のお店でもワインを飲んでいる。日本酒の良さを伝えるソムリエがほとんどいないので、ソムリエに知ってもらうことが大事」と述べます。
パリのフレンチレストラン「Aux Plumes(オ・プリュム)」と有限会社仁井田本家(郡山市)、合資会社大和川酒造店(喜多方市)とのオンライン意見交換会では、それぞれの蔵の日本酒がどのような料理と相性がよいか、フランスにおける可能性などを議論。
「Aux Plumes」の藤枝シェフは日本酒の製法などについて、「フランスでは日本酒のことを知りはじめた段階。背景も含めてお客さんに伝えていけば、時間はかかるとは思うがフランスでも出していけると思う」と話します。
究極の美味しさは、産地にあり。
海外で福島県産品の普及に励むテロワージュふくしまですが、最終的には国内外の方が実際に福島を訪れて、当地の料理と地酒のマリアージュを味わってほしいと考えています。
公式サイトには、地元の食材を吟味して料理を創作している飲食店や宿が紹介されており、記念日などのご褒美に訪れて欲しい“プレミアム”、気軽に訪れて欲しい“カジュアル”にシーン分けをして「テロワージュふくしま」の料理店や宿が紹介されています。
テロワージュふくしまの北村代表は、「地方の食の素晴らしさは、料理人と生産者の距離が近いこと。浜通り、中通り、会津地方と気候も風土も異なる地域を有した『ふくしま』において、そこでしか味わえないような料理とお酒のマリアージュをより多くの人に知っていただき、楽しんでもらいたい」と話しています。
◎お問い合わせ先
- テロワージュふくしま実行委員会
- E-mail:office@f-wine.org
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