自宅や居酒屋で飲むのもおいしいけど、たまには違った気分で日本酒を楽しみたい!そんな日本酒ファンのみなさんにぜひおすすめしたいのが、"アウトドア×日本酒"という楽しみ方。青空の下、開放的な気分でいただく日本酒は、いつもとはまた違ったおいしさに感じられるはずです。

アウトドアには興味があるけどいろいろ準備が大変そう……という人もご心配なく。アウトドア初心者でも気軽にチャレンジできる「ピクニックキャンプ」なる楽しみ方があるのだそうです。その極意を学ぶべく、携帯に便利なボトル缶入りの日本酒を持って、キャンプと日本酒を愛する専門家のもとへ伺いました。

キャンプコーディネーター・こいしゆうかさんにキャンプの基本を学ぼう

都内某所、バーベキューエリアもある広々とした公園へやってきました。そこで待っていたのが、今回「日本酒ピクニックキャンプ」の楽しみ方を教えてくれる先生。イラストレーター、キャンプコーディネーターとして活躍中の、こいしゆうかさんです。

今回お話を伺うこいしゆうかさん。手に持っているのは著書『日本酒語辞典』。

こいしさんは、男性やファミリーが楽しむイメージが長らく定着していたキャンプに対し、女性だけの「女子キャンプ」、お一人様向けの「ひとりキャンプ」など、より幅広い楽しみ方を発信してきたパイオニア的存在。最近では日本酒愛好家としても知られ、SAKETIMES編集部が監修を務めた『日本酒語辞典』(誠文堂新社刊)の著者でもあります。

「私がキャンプにハマり始めた10年ほど前と違い、最近ではおしゃれなキャンプグッズがぐっと増えましたし、アウトドアの専門誌を見なくても情報が手に入りやすくなりました。もっとたくさんの人にキャンプを楽しんでもらいたくて、テレビや雑誌などのメディアや講習会で、キャンプの魅力をお話ししています」

そう話すほどキャンプ愛溢れるこいしさんに、今日はたっぷりと、キャンプのいろはを教えていただきましょう!

「ピクニックキャンプ」って何ですか?

今回のテーマは「日本酒ピクニックキャンプ」ですが、そもそもピクニックとキャンプはどう違うのでしょうか。そのポイントは"装備"にあると、こいしさんは話します。

「私のイメージでお話しすると、シートを敷いて、お弁当などを持って"外ごはん"を楽しむのが『ピクニック』。トートバッグ1つとクーラーボックス1つほどの手軽な装備で行けます。そこにテーブルや椅子が加わり、さらに火器や調理器具などを持って行って、その場で食材の調理もするのが『キャンプ』です。テント泊をする本格的なキャンプもありますが、日帰りのデイキャンプを楽しむ方も多いですね。

ピクニックキャンプは、その中間ぐらいの位置づけです。ピクニックぐらいの気軽さで、キャンプ気分も味わえるレジャー。とにかく持ち物を少なくすることがポイントなので、荷物になるテントはあってもなくてもOK。木陰がないような場所で日差しが気になるなら、タープを1つ持って行くと安心です」

こいしゆうかさん。イラストレーター、キャンプコーディネーターとして活躍中で、AKETIMES編集部が監修を務めた『日本酒語辞典』(誠文堂新社刊)の著者でもある。

"キャンプ=テント"というイメージでしたが、ピクニックキャンプは最小限の道具があればいいんですね。他には、どんなものを用意するとよいのでしょうか。

「ぜひ持って行ってほしいのは折り畳みのテーブルと椅子。ピクニックシート1枚では風で飛ばされたりシートの上を物が転がったり、意外とリラックスできないんです。よりリラックスできる状態に近づけるために、テーブルが一つあれば安定感が出ます。椅子ひとつ持って行って、外で食事しながらお酒を飲むだけでも楽しいですし、ちょっとした道具があるだけで"キャンプ感"がアップしますよ」

こいしさんのお話の通り、たしかに道具を揃えるとキャンプ気分が上がりそう!都心でも代々木公園や多摩川周辺など、ピクニックキャンプができる場所は意外とたくさんあるそうです。大掛かりな道具じゃなければ、遠くのキャンプ場に行かなくても、広場のある公園や河川敷など近場で十分楽しめそうですね。ただし、火気厳禁など場所によってルールが定められているので、事前にチェックしてから行くことがオススメとのことです。

「日本酒ピクニックキャンプ」をやってみよう!

こいしさんのお話を聞いて、ますますピクニックキャンプへの期待が高まってきました。早速、こいしさん愛用のアイテムを使って準備開始!食事は事前にお店で購入したもの、お酒は携帯しやすいボトル缶の日本酒です。

「今日の荷物はこれだけ!」とピクニックキャンプ道具を見せてくれたこいしさん。

椅子やテーブルが入った大きめのトートバッグ、食材の入ったソフトクーラーボックス、食器の入ったバスケット……、思った以上にコンパクト!女性一人でも持ち運べるほどの量です。

タープ代わりにもなる小さなテントを持参したこいしさん。慣れた様子で設営していきます。

バスケットから取り出したのは、ボトル缶に入った日本酒たち。軽いので持ち運びしやすく、落として割る心配もなし。紫外線を通さないので中身のお酒が劣化しにくく、まさにアウトドアにうってつけの容器です。テーブルに並べると、個性豊かなボトルデザインが目を惹きます。

大和製罐の日本酒ボトル缶。瓶と比べて圧倒的に軽く、一度開栓しても再度キャップができるので持ち運びに便利。遮光性やバリア性が高いのでお酒の品質を保ってくれるなど品質担保・安全性の面に加え、軽量なので輸送コストが抑えられるなど、造り手にとってもメリットがある。

大きいバーベキューグリルなどは荷物になるため、今回は不要。ベーカリーで購入したパンを、スーパーで購入した野菜などと一緒にお皿に並べるだけで、おしゃれな"キャンプごはん"に。「食器にこだわると、普通の食事でも気分が上がります」と、こいしさんは話します。

テーブルに並んだ、おしゃれな器に盛ったパンや野菜

準備ができたら、Myお猪口にお酒を注いで乾杯!開放的な屋外で、暖かい日差しと爽やかな風を感じながらいただくお酒は格別です。

クーラーボックスでキンと冷やした日本酒を、こいしさんのイラスト入りお猪口に注ぎます。

「あ~、おいしい!こうやって明るい時間にキャンプしながら、気持ちよく日本酒を飲んでると、あっという間に一日が終わっちゃうんですよね(笑)」

そう言いながら、スイスイと飲み進めていくこいしさん。飲みかけのお酒はこぼれないようきちんとキャップを締めて、今度は別のボトル缶を開栓。この自由度の高さも、ボトル缶日本酒の魅力のひとつといえそうです。

こいしゆうかさん。イラストレーター、キャンプコーディネーターとして活躍中で、AKETIMES編集部が監修を務めた『日本酒語辞典』(誠文堂新社刊)の著者でもある。

「飲みくらべやお土産にも」ボトル缶入り日本酒とアウトドアの好相性

もともとお酒好きだったというこいしさん、以前はキャンプに持って行くのはもっぱらワインだったといいます。ある日、キャンプ仲間に連れて行かれたお店で飲んだ日本酒のおいしさに衝撃を受け、一気に日本酒のトリコになっていったのだそう。現在は、地方へキャンプに出かけた際、その土地で飲まれている地酒を探したり、蔵を訪ねたりする楽しみも増えたといいます。

「私、飲みくらべが好きなので、おいしそうな地酒を見るとあれもこれもと買い込んでしまうんですよね。そうなると、一人で四合瓶を3本も4本も持って歩くのはさすがに大変で……その点でいうと、やっぱり軽くて持ち運びしやすいボトル缶は助かります。小ぶりのサイズで荷物のスペースを圧迫しないので、キャンプ仲間へのお土産として渡しても喜ばれそう。紫外線を通さないので酒質の劣化が防げるのも、お酒好きとしてはかなりポイント高いです!」

便利なお猪口付きタイプのボトル缶もアウトドアにおすすめ。

「私は登山もよくするんですけど、そのときもやっぱり荷物の量は減らしたいんですよね。瓶以外にも最近はいろんな軽い容器の日本酒が発売されるようになりましたが、個人的には、カップを持って行かなくても飲めるボトル缶が一番便利だなと感じています」

お酒が進み、ほろ酔い気味に話を続けるこいしさん。ボトル缶日本酒の魅力を上機嫌で語るうちに、"日本酒×キャンプ"の奥深さについて言及していきます。

「アウトドアの場にお酒があると、開放感のせいかガブガブ飲んでしまうことがありませんか?私も以前はよく飲みすぎちゃって、『酔うためにお酒を飲んでいる』感じになるのがすごく嫌でした。もっと丁寧に楽しんで飲みたいな、とだんだん思うようになっていったんです」

こいしゆうかさん。イラストレーター、キャンプコーディネーターとして活躍中で、AKETIMES編集部が監修を務めた『日本酒語辞典』(誠文堂新社刊)の著者でもある。

過去の失敗を振り返りながら、「お酒はガブガブ飲むものじゃなくて、おいしさを素直に感じて、たしなむものだ」と気づいたこいしさん。それ以来、アウトドアと日本酒の相性の良さをより実感するようになったといいます。

「空気のよい自然に囲まれた環境でお酒を飲むと、そのおいしさがより五感に響くと思うんです。そのことをキャンパーたちは知っているのか、キャンプに慣れた人たちは、みんなゆったりとお酒をたしなむようになります。そういう楽しみ方を、もっとたくさんの方に知ってほしいです。よいお酒を楽しむなら、泥酔してしまってはもったいないですからね」

後片付けまでがキャンプ!ボトル缶は持ち帰りも軽々

楽しく飲んでいるうちに、気づけばあっという間に帰り支度を始める時間に。道具を片付け、忘れ物がないか確認したら、ゴミの処分もキャンプの大切なマナー。飲み切れなかったお酒はキャップを締めて持ち帰り、飲み干した分はビン・カン専用のゴミ箱へ。ゴミを持ち帰る場合でも、空き缶容器ならある程度数が多くても軽々と持ち運べます。

大和製罐の日本酒ボトル缶。瓶と比べて圧倒的に軽く、一度開栓しても再度キャップができるので持ち運びに便利。遮光性やバリア性が高いのでお酒の品質を保ってくれるなど品質担保・安全性の面に加え、軽量なので輸送コストが抑えられるなど、造り手にとってもメリットがある。

「今日はボトル缶の便利さを改めて感じることができました。今回は冷やしていただきましたが、キャップを開けて容器ごと湯煎すれば、熱燗も楽しめますよね。気温の高い昼間は冷酒で、冷え込む夜や朝は燗酒で。一日中楽しめるキャンプだからこそ、いろんな楽しみ方ができるボトル缶の日本酒はすごく魅力的だと思います」

そう話す、キャンプ経験の豊富なこいしさん。アウトドアシーンにぴったりのボトル缶入り日本酒に大満足の様子です。

ボトル缶日本酒は、今後、アウトドアで楽しむ日本酒の定番スタイルになるかもしれません。みなさんもぜひ、ボトル缶入りの日本酒と一緒に、少ない荷物で楽しめる「日本酒ピクニックキャンプ」にチャレンジしてみてくださいね。

(取材・文/芳賀直美)

『日本酒ボトル缶販売店舗一覧』はこちら


sponsored by 大和製罐株式会社

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます