近年、酒類業界は大きな転換期を迎えています。かつての「大量生産・大量消費」を前提とした画一的な商品づくりから、個々の嗜好に寄り添う「多品種・小仕込み」へのシフトです。
その象徴的な存在となっているのが、各地に誕生したマイクロブリュワリー(小規模醸造所)です。
彼らがあえて選んだ非効率な手仕事は、「誰が、どこで、どんな想いで醸したか」という、お酒の持つ情緒的な価値に、再び光を当てました。消費者は、お酒を単なる飲料としてではなく、その背景にある物語も一緒に味わうようになったと言えるでしょう。
こうした時代のうねりの中、伝統を重んじる大手酒蔵もまた、長年培った技術力を武器に次なる一手を打ち出し始めています。
なぜいま「ワンカップ®」の大関が小規模蔵をつくるのか─マイクロブリュワリー「魁蔵」に込めた原点回帰と技術継承の想い

2025年10月、兵庫県西宮市の日本酒メーカー・大関株式会社が、自社敷地内にマイクロブリュワリー「魁蔵(さきがけくら)」を新設しました。
大関といえば、ロングセラー商品の「ワンカップ®︎大関」をはじめ、全国規模で安定的に商品を展開することができる大量生産の体制を確立している酒蔵です。しかし、この新しい蔵には、500リットルの仕込みタンクがわずか2本しかありません。なぜ、小仕込みの酒造りに挑戦するのでしょうか。
醸造をスタートしたばかりの魁蔵の様子を紹介するとともに、新しい蔵を設立した経緯や、そこに込められた技術伝承への想い、そして今後の展望について取材しました。
熱燗と一緒に世界の街を巡る酒紀行
燗酒の魅力を伝える新感覚の旅エッセイ「あつかんオン・ザ・ロード」が、1/30(金)に発売

「あつかんオン・ザ・ロード」は、2023年から小鳥書房のnoteで公開され、話題を呼んだ連載で、今回大幅な加筆修正を加えて単行本化されました。
筆者のDJ Yudetaroが、日本全国、さらにはパリまで、津々浦々の居酒屋、バー、角打ちを巡り、燗酒と料理のペアリングに酔いしれながら日本酒の奥深さに迫る、新感覚の旅エッセイです。
訪れた場所は、静岡県富士市、山梨県甲府市、兵庫県丹波篠山市/神戸市灘区、福島県郡山市、広島県東広島市、群馬県前橋市、山形県大蔵村/肘折温泉、島根県出雲市、フランス・パリ、新潟県新潟市の10ヵ所。地元民が集う小さな店を中心に紹介し、ローカルな場での交流を生き生きと綴っています。
伝統の灯を消さない!あなたの応援が能登の希望に
飲んで能登を応援!石川県の6蔵の日本酒が3ヶ月連続で届く「『能登と共に』石川の地酒 頒布会」が、3/25(水)まで申込受付中

石川県小売酒販組合連合会と石川県酒販協同組合連合会(石川県金沢市)は、2024年に発生した能登半島地震・奥能登豪雨で被災した酒蔵の日本酒が3か月連続で届く「『能登と共に』石川の地酒 頒布会」の申し込みを、2026年3月25日(水)まで、600セット限定で受付中です。
長い歴史を持つ「谷泉」「能登大慶」や、本企画限定となる「手取川 山廃純米吟醸 原酒」などの6種類の日本酒が、3か月連続(2026年4月~6月)で毎月2本ずつ届きます。収益の一部は、復興支援金として能登の酒類業界へ寄付されます。
協力酒蔵は、白藤酒造店(輪島市)、櫻田酒造(珠洲市)、鶴野酒造店(能登町)、御祖酒造(羽咋市)、吉田酒造店(白山市)、松浦酒造(加賀市)の6蔵です。
新商品情報をピックアップ
高知県・酔鯨酒造が「横浜DeNAベイスターズ 酔鯨 純米吟醸 WHALE STAR」を、2/1(日)に発売

酔鯨酒造株式会社(高知県高知市)は、横浜DeNAベイスターズとのスポンサー契約の締結を記念した商品「横浜DeNAベイスターズ 酔鯨 純米吟醸 WHALE STAR」を、2026年2月1日(日)に全国で発売しました。
横浜DeNAベイスターズは、前身である「大洋ホエールズ」の歴史を受け継ぎ、世代を超えてファンを魅了し続ける“挑戦と進化の象徴”とも言える球団です。同じく「鯨」を名に冠し、「世界の食卓に酔鯨を!」というビジョンを掲げる酔鯨酒造は、同球団のひたむきな姿勢に強く共鳴し、今回のスポンサー契約に至りました。
今回発売された「横浜DeNAベイスターズ 酔鯨 純米吟醸 WHALE STAR」は、勝利を目指して挑み続ける横浜DeNAベイスターズと、世界に向けて挑戦し続ける酔鯨酒造、その双方の熱い情熱と「鯨」のモチーフが重なり合って誕生した日本酒です。
愛媛県・水口酒造が主力ブランドをリブランディング!新シリーズ「NIKITATSU」が、2/4(水)より発売開始

水口酒造株式会社(愛媛県松山市)は、創業130周年の節目を記念して、主力ブランド「仁喜多津(にきたつ)」の主要4商品(純米大吟醸酒、大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒)の全面リブランディングを実施し、新シリーズ「NIKITATSU」として、2026年2月4日(水)より販売を開始しました。
水口酒造の創業は、道後温泉本館が建築された翌年の1895年(明治28年)。以来、道後地区唯一の酒蔵として、代表銘柄「仁喜多津」をはじめとするさまざまなお酒を造り続けています。
創業130周年を迎えた今、「道後から世界へ、世界から道後へ」という新たなビジョンを具現化するために、新シリーズ「NIKITATSU」では、従来の日本語を基調としたデザインから、道後温泉の発見伝説に登場する「白鷺」をモチーフにしたデザインへと刷新しました。
原料米の処理では、その一部に米の表面を均一な厚さで削る「扁平精米(へんぺいせいまい)」を導入。日本酒の雑味となるたんぱく質を効率的に除去し、米を削りすぎることなくクリアな酒質を実現しました。
白ワインのように爽やか!低グルテリン米「春陽」を使った生酛造りの日本酒「多島海 生原酒」が、1/23(金)より販売中

地域商社やまぐち株式会社(山口県下関市)は、瀬戸内の美しさを表現するブランド「多島海 -TATOUMI-」シリーズより、低グルテリン米「春陽(しゅんよう)」を使用した日本酒「多島海 生原酒」を、2026年1月23日(金)より販売中です。
今回発売された「多島海 生原酒」は、新潟県の酒米生産者から譲り受けた希少な低グルテリン米「春陽」を使用し、中島屋酒造場(山口県周南市)が醸したお酒です。
グルテリンとは、穀類の種子に多く含まれるたんぱく質のこと。グルテリンの含有量が少ない米で醸したお酒は、雑味の原因となるアミノ酸の少ない、淡麗な味わいとなることが知られており、また、白ワインなどに含まれる香気成分「4MMP」が生成されやすい可能性が示唆されています。
女性の女性による女性のための日本酒!新潟県・弥彦酒造が「READY!LADY!READY!天晴 純米酒」を販売中

弥彦酒造株式会社(新潟県弥彦村)は、女性の女性による女性のための日本酒「READY!LADY!READY!天晴(あっぱれ)純米酒」を、2025年12月25日(木)に数量限定で発売しました。
1838年(天保9年)創業の弥彦酒造は、越後一宮として有名な彌彦神社のお膝元で、古くから神社に献上するお酒を造り続けてきました。その特徴は、弥彦山から流れる軟水の伏流水や、弥彦村産の米など、地元の素材を極限まで活かす姿勢にあります。
そんな弥彦酒造のもうひとつの特徴が、「女性の女性による女性のための日本酒」をコンセプトにした商品を毎年発売している点です。かつては女人禁制だった酒造りの現場も様変わりし、全国の女性杜氏の数は約40名にまで増加しました。弥彦酒造でも、1級酒造技能士の資格を持つ岡本裕美さんが杜氏として活躍しています。
第5弾となる「READY!LADY!READY!天晴 純米酒」は、皇室献上米として知られる「伊彌彦米(特別栽培米コシヒカリ)」で仕込んだ純米吟醸酒と、弥彦酒造の「彌彦 極純米」をブレンドして製造。純米吟醸酒の透明感に、フルーティーな香りと後味のキレを加え、料理に寄り添いながらも存在感のある味わいに仕上がっています。
(編集:SAKETIMES)



