味わうことを最優先に、地元愛知で日本酒を求めてふらふらとしているやいちです。
名古屋をメインに東海地方のお酒の魅力をご紹介していきます。
今回は名古屋城にて開催されている「名古屋城・秋の陣」(開催期間10/10〜11/23)にて行われた愛知の地酒、試飲即売会に行ってきました。
「秋の陣」では期間中さまざまなイベントが企画され、試飲即売会は内苑での地域交流ブース(愛知県内の市町村による観光案内や特産物の販売・紹介等)にて行われていました。
試飲即売会は期間中3回ほど行われ、11/3は江南市・勲碧酒造、名古屋市・山盛酒造、岡崎市・柴田酒造が出展していました。
観光地ならではの楽しさ!
デパートや百貨店での試飲会には何度か行っていますが、観光地での試飲会は初めて。
立ち寄るお客さんの様子も、交わす会話も観光地ならではの楽しさがいろいろ。
観光地だけに立ち寄る方々の目的は主に観光。
日本酒に日頃触れない人にもふらりと立ち寄ってもらえる観光地での試飲会は、今まで日本酒と縁のなかった方々に、興味をもってもらうきっかけを得るにはよい場ではないかなと思いました。
好みのお酒との出会いは蔵元さんとのコミュニケーションから
自分は基本なんでも直感で決める方なので、お酒を選ぶときの基準は特になく、試飲会では「これだー!」ときたものを選んでいます。
試飲出来ない時はラベルで選んだりもします。
今回は時間もあったのでひとつひとつ蔵元さんからそのお酒の特徴を聞きつつ、他のお客さんへの説明を盗み聞きしつつ(笑)、しっかり飲み比べてきました。
そして今回選んだのが柴田酒造の「孝の司 純米大吟醸 無濾過」
蔵元さんが言っていたとおり"もわん"とした柔らかさのあるお酒でした。
自分は食べながら呑むよりもお酒だけで呑む方が好きなので、お酒自身の味がしっかりしたものが好きなようです。
以前蔵元さんとのお話で、愛知の人はどちらかというとお酒自身の味がしっかりしたものを好む人が多いと伺いました。
また体質的にあまり量が呑めない土地柄でもあるようで、お酒自身の味を少量で楽しむ傾向にあるようです。
まさに自分のタイプそのまま。愛知県民らしい酒呑みのようです。
名古屋城で日本酒を買っていった観光のお客さんがどんな土地からきてどんなお酒を買っていったのかちょっと知りたい気持ちになります。
思いがけないお酒との出会いも・・・
今回の試飲会では、参加していた3蔵がそれぞれ3種類ずつ出品されていましたが、それ以外にも数種類の日本酒がありました。
その中のひとつが「明眸(めいぼう)」
かつては瀬戸市の地酒だったお酒です。
販売だけのお酒が多い中、「明眸」を含めた何本かは試飲することもできました。
瀬戸出身でありながら、瀬戸市に酒蔵があったこと、地酒が存在していたことを最近まで知りませんでした。
今はもう瀬戸に酒蔵はなくなってしまいましたが、そこで造っていた「明眸」というお酒は他の酒蔵さんが製造を引き継いで今も残っていると知りました。
(※現在は関谷醸造で製造されています。)
ずっと気になりつつもなかなか呑む機会がないままだった「明眸」との思いがけない出会い。
やっと味わうことの出来た地元のお酒。
とてもうれしく感慨深かったです。
地元のお酒は地元の空の下で
日本酒の試飲会はデパートなど屋内での開催されることが多いですが、青空の下で味わう日本酒というのも良いものでした。
名古屋のシンボル、金シャチ輝く名古屋城の下で、名古屋の地酒との新しい出会い。
名古屋という土地の魅力を見て味わって満喫!という名古屋城での試飲会でした。
試飲即売会は期間限定となりますが、正門横の食堂&売店に名古屋の地酒コーナーもあります。名古屋の歴史と地酒に名古屋城にて触れてもらえたらと思います。
今回の試飲会が名古屋城に観光で来ていた人たちに、お城以外の名古屋の魅力を知ってもらえるきっかけになっていたらうれしいです。
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