こんにちは、SAKETIMES編集部、最年少酒匠の山口奈緒子です。

暑い夏は、キンキンに冷えたビールが仕事後の楽しみ!という方も多いと思いますが、冷たいものばかり飲んでいて身体が不調になったりしていませんか?そんなあなたに、温かい日本酒つまり「燗酒」をおすすめします。

 

1. 意外と身体が冷えてしまう夏

夏は暑いがゆえに、冷たいものを飲み過ぎてしまったり、室内では冷房が欠かせなかったりと、意外と身体が冷えてしまっているものです。そのように冷えてしまった身体のまま、居酒屋に行って「キンキンに冷えたビール」ばかり飲んでいては、さらに身体を冷やす一方ですね。

このように意外と身体が冷えてしまっている夏には、キンキンに冷えたビールよりも日本酒、特に燗酒がおすすめです!

 

2. 燗酒は身体の芯から温められる

なぜ、日本酒の燗酒がおすすめなのでしょうか?
それは日本酒の身体を温める効果に加えて、さらに温かい飲み物を口にすることで身体が温まるからです。

※日本酒には、他のお酒に比べて身体を温める効果があります。
詳しくはこちら「夏こそ日本酒?冷房や飲み物で冷えた身体を温めよう!

昔から「暑いときにはあたたかいものを」とよく言われます。実際に江戸時代に書かれた「養生訓」という文献には「酒は夏月も温なるべし。冷飲は脾胃を破る。」という記述があります。なんでも、体温に近い温度で飲むことで身体への負担が減らせるようです。
江戸時代の頃から夏に燗酒がすすめられていたんですね。

 

3. 飲み過ぎも防げる

また、日本酒の飲み過ぎも防ぐことができます。

一般的にアルコールは体温に近い温度で吸収されます。
冷たいお酒は体内に入ってから時間をかけて温まり、ようやく吸収されます。そのため、お酒を飲んでから酔いがまわるまでのタイムラグが長くなります。その結果、実際に飲んだアルコールの量を把握できずに、飲み過ぎにつながってしまうのです。

燗酒は、体温に近い温度で飲むことになりますので、飲んでから酔うまでのタイムラグが短く、お酒を飲みながら自分の酔いを把握できるため「知らない間に飲み過ぎていた」ということを防げるのですね。

 

以上です。

燗酒は身体を温める効果や飲み過ぎを防げるという効果もありますが、そもそもアルコールですのでたくさん飲んでしまっては身体を壊す原因にもなり得ます。適量の飲酒を心がけ、自分の身体と相談をしながら、楽しく飲んでくださいね!

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