こんにちは、SAKETIMES編集部、最年少酒匠の山口奈緒子です。
日本酒と焼酎、どちらも日本で造られる代表的なお酒ですが、どのようなちがいがあるかご存じですか?あらてめて聞かれると言葉に詰まってしまうという方も意外に多いのではないでしょうか?
今回は日本酒と焼酎のちがいについてご説明します!
1. 醸造酒と蒸留酒
日本酒と焼酎はそもそも同じカテゴリーに属していません。
日本酒は醸造酒、焼酎は蒸留酒というカテゴリーに属しています。
醸造酒とは「原料を酵母によりアルコール発酵させて造られたお酒」、つまり「原料のエキスをアルコール発酵させたお酒」です。
日本酒はお米のエキスを発酵させたお酒です。
それに対して蒸留酒は「醸造酒を蒸留して造られたお酒」です。アルコールが水の沸点よりも低いので、この沸点の違いを利用しアルコール濃度を高めているのです。たとえば日本酒を蒸留して焼酎を造ると米焼酎になります。
2. 原料の違い
日本酒の原料は酒税法上では「米、米こうじ、水を原料として発酵させたもの」とされています。
それに対して焼酎は米、麦、芋などさまざまなものを使用して造られています。
これも大きな違いですね!
ちなみに、昔は焼酎といえばすべての日本の蒸留酒の総称でした。
しかし現在の酒税法では連続式焼酎(焼酎甲類)と単式蒸留焼酎(焼酎乙類)にわけられています。
3. 日本で飲まれてきた歴史の長さ
日本酒は紀元前500~1000年頃に稲作の伝来によって、お米による酒造り=日本酒造りが始まったとされています。
それに対して1500年代の初め頃に最初の米焼酎が作られていたと考えられています。
(はっきりした年代は定かではありませんが)日本酒が紀元前から造られていた可能性があるのに対して、焼酎の歴史は500年ほどということですから、日本で飲まれてきた歴史の長さは圧倒的に日本酒の方が長いのですね!
以上です!
日本酒と焼酎のちがい、いかがでしたか?同じく日本で発展してきたお酒ですが、ぜんぜん違うお酒なんです。今度日本酒や焼酎を飲む機会があったら、ちょっと気にして飲んでみると普段とはちがった発見もあるかもしれませんね。
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