冬から春にかけて、「新酒」と呼ばれる日本酒がたくさん出回ります。この新酒、実際にどのような意味かご存知ですか?

今回は、新酒についてご紹介したいと思います。

1. 新酒とは?

新酒とは、酒造年度(7/1~翌6/30)内に造られて出荷されたお酒です。
※酒造年度に関してはこちらの記事をご覧ください。

私たちが普段飲んでいる日本酒は10〜3月の寒い時期に集中して造られます。
この10〜3月の間に造られたお酒が、ひと夏を越して秋に出荷される場合は新酒とは呼びません。

2. あいまいな新酒の定義

1. のような新酒の定義があるのですが、この定義以外にも「新酒」という言葉が使われている場合があるので気をつけましょう。

*その年に取れたお米で、一番に造られたお酒

1. との違いは、
・お米の収穫年度
・しぼられた時期
です。

*醸造したままで、まだ火入れをしていないお酒。
また、その年にとれたお米で醸造して、春に出荷するお酒

広辞苑では「醸造したままで、まだ火入れをしていない清酒。また、その年にとれたお米で醸造して、春に出荷する酒」と定義されています。
1. との違いは、
・火入れの有無
・お米の収穫年度
・出荷される時期
です。

新酒というのはとてもあいまいに使われている言葉です。
様々な定義があるのだと頭の片隅に入れておきながらも、1. の定義で覚えておけば問題ないでしょう。

3. 新酒の味わい

味わいに弾けるような若々しさを感じることができます。これは古酒には感じられない新酒ならではの味わいです。
冬〜春にかけて「新酒」と掲げている日本酒が多くなりますのでぜひ召し上がってみてください♪

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