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ラーメン店で立ち飲み!? 話題の「一風堂スタンド」で味わう厳選日本酒と絶品ラーメン

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日本全国のみならず海外にも店舗を展開する人気ラーメン店「一風堂」が、日本酒を立ち飲みできるスタンディングバースタイルの「一風堂スタンド」を浜松町にオープンしました。

一風堂がなぜ日本酒を? 「一風堂スタンド」のご紹介とともに、その真相をレポートします。

JR浜松町駅から徒歩3分!女性でも入りやすい開放的な店内

JR浜松町駅から徒歩3分、都営地下鉄大門駅から徒歩2分と、気軽に立ち寄れる立地に一風堂スタンドはあります。素朴でかわいらしいロゴの暖簾と、ガラス張りの大きく開放的な入口は、女性でも入りやすいですね。

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11時から15時まではランチ営業のため、ラーメンが食べやすいように椅子が設置してありますが、15時以降は立ち飲みスタイルになります。ランチタイムでも日本酒のオーダーは可能ですが、一品料理は15時からの提供です。広々とした店内には、30〜40人は入ることができそうです。

日本酒初心者にもうれしい!タイプ別の厳選4種

一風堂スタンドで提供される日本酒は4酒類。博多の日本酒好きが絶対の信頼を寄せる酒販店・住吉酒販の監修のもと、「モダンとクラシックの法則」という独自のチャートに沿った、個性の異なる4タイプが常備されています。

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カウンター前の壁には、提供している銘柄がチャートとともに大きく書いてあります。これなら日本酒初心者でも安心して注文できますね。ラーメン店ということもあり、日本酒初心者にもわかりやすいよう、できるだけシンプルに、気軽に楽しめるスタイルを追求したのだそう。日本酒好きの裾野がますます広がりそうな予感がしますね。

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驚くなかれ、価格はオール500円(1杯90ml)! 気軽に日本酒が楽しめる「軽く一杯」にピッタリな良心価格でうれしいですね。

 「一風堂スタンド」オリジナルのおつまみと日本酒のマッチング

従来の一風堂と違い、夜は“立ち飲みスタイル”で日本酒に合う一品料理を楽しめるのも、一風堂スタンドの大きな特徴。店長イチオシの日本酒と一品料理をいただきました。
(※日本酒のランアップは2016年7月取材時のものです)

1. 松の司 純米酒(滋賀県) ― CLASSIC/LIGHT

まずは、どの料理にも合う「松の司」からいただきました。ラーメンどんぶりを模したお猪口もかわいいです。

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軽めの飲み口に、スッキリとした米のコク。香りは控えめです。バランスが絶妙で、これぞオールマイティな食中酒! 日本酒を普段飲まない方でもすいすい飲めてしまうお酒です。

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そんな松の司には、福岡で創業95年「豆藤」の豆腐を使った「ラーメン豆天3種」(350円)を合わせます。

味は3種類あり、写真左から「あおさ」「紅しょうが」「きくらげ」。豚骨ラーメンお決まりのトッピングを用いています。豆腐由来のふわふわな食感と大豆のコクに、絶妙な塩加減。小ぶりですがこの1皿で軽く一杯飲めてしまいそうです。

2. 美田 辛醸 山廃純米 辛口(福岡) ― CLASSIC/RICH

次は、RICHタイプの「美田」をいただきました。一風堂の発祥地・福岡の日本酒です。

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赤いラベルに「山廃純米 辛口」の文字。一体どんなガツンとした味かと恐る恐る口にすると、予想に反して第一印象は優しい口当たりでした。

山廃ならではの乳酸のクリーミーなコクと香りが膨らみ、かつ舌に感じるしっかりした米の味わいと酸味。そして、キリッとした後味があります。冷酒はもちろん、燗酒でも美味しいのではと思いました。ちなみに、冬には燗酒の提供もスタートするそうです。

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人気メニュー「パクチー辛豆腐」(350円)と合わせます。

こちらも「豆藤」の豆腐に、オリジナルの辛味ダレとパクチーをたっぷりトッピングした一品。辛いもの好きとパクチー好きを虜にすること間違いなしの旨辛おつまみです! パクチー独特のふくよかな香りに、美田のクリーミーな香りが融合。辛味ダレとキレ味の相性も抜群でした。

3. 東一  黒瓶 純米吟醸(佐賀) ― MODERN/LIGHT

次は、MODERNタイプに挑戦してみます。

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「東一」は、松の司と比べると香りが華やかで、微かなガス感がありジューシーな味わい。それでいて、スッキリしたキレがあり、MODERNかつLIGHTという住吉酒販の的を射たセレクトに感嘆してしまいます。

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モダンでフルーティーな日本酒に合わせて出されたのが「オリーブとピクルスの味噌漬け」(350円)。オリーブの塩漬けをさらに味噌で漬けた一品です。

これが本当に美味しくてびっくり! オリーブに味噌と麹の香味が染みこみ、絶妙な塩梅に仕上がっています。ジューシーで甘いトマトも好相性。塩気も強すぎないため、日本酒の味を邪魔しません。「これぞ一風堂スタンドのおつまみ」とも言えそうですね。

4. 亜麻猫 特別純米 白麹仕込み(秋田) ― MODERN/RICH

最後は、新政酒造の人気銘柄「亜麻猫」をいただきました。日本酒好きのお客さんばかりではない一風堂スタンドでも、亜麻猫は日本酒初心者に大人気だそうです。

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白麹由来のレモンのような酸味にフルーティーな香りで、まるでレモネードを飲むかのように楽しめます。こちらも、オリーブの味噌漬けがベストマッチでした!

「一風堂スタンド」のスタイルは、海外店舗からの逆輸入!?

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初心者でも楽しめて、酒飲みも唸らせる、一風堂の新業態。しかし、なぜラーメン店が日本酒の立ち飲みを始めることになったのでしょうか?浜松町店の店長・樋渡(ひわたり)さんにお話をうかがいました。

「『一風堂スタンド』を語るうえで欠かせないのが、海外店舗の存在です。一風堂は国内に77の店舗がありますが、実は、海外でも56の店舗を運営しています(2016年8月現在)。2008年にニューヨークで海外初進出を果たし、その後もシンガポール、香港、東南アジアやロンドン、パリなどを中心に積極的に海外店舗を展開していきました。それらの海外店舗では、席が空くまでの間にお酒を嗜む「ウェイティングバー」付きのスタイルが主流なんです。シンガポールにある日本酒をメインで扱う「BAR IPPPUDO」では、23蔵90種もの日本酒を提供しているんですよ!」

なんと「一風堂スタンド」は、海外から逆輸入した店舗モデルなんですね。

オープン時からニューヨーク店で指揮をとってきた島津智明さんが2015年に帰任したことをきっかけに、日本酒の本場である日本にて、改めてこのスタイルを導入するプロジェクトがスタートしたそうです。

今後、国内においてこのスタイルの店舗を増やしていくかどうかはまだ検討中だそうですが、お客さんの要望によっては充分可能性があるとのこと。 ぜひ、日本でも「一風堂スタンド」を広げていってほしいですね。

〆にはやっぱりラーメン!

日本酒4種とおつまみ3種を平らげつつ、しっかりと〆のラーメンまでいただきました。

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一風堂創業当時から受け継がれる「白丸元味」。豚骨の旨味を存分に楽しめる上品なスープに硬茹での細麺が絡みつきます。そして豚骨ラーメンの可能性を広げた”革新派”「赤丸新味」は、自家製の香味油と辛さを加えることでコクと深みを追求した一杯です。

一風堂のおつまみと選りすぐりの日本酒を楽しんだ後、ラーメンで〆るという一風堂の新たな楽しみ方に病みつきなる人もいるでしょう。

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未体験のラーメンと日本酒のコラボレーションが楽しめる一風堂スタンド。ぜひ一度「一風堂飲み」を体験してみてください。


(取材・文/平井遥)

◎一風堂スタンド 浜松町店

  • 場所:東京都港区浜松町1-27-6 マストライフ大門・浜松町1階
  • 電話:03-6459-0068 (予約不可)
  • 営業時間:月~木・祝 11:00~23:00 金・土・祝前日 11:00~翌2:00
  • 定休日:日曜日

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平井 遥

日本酒を一番理解した料理家を目指し日々奮闘中のド根性フードコーディネーター。 食いしん坊が災いして「食いだおれんぬ」の愛称でも知られております。 イベントのケータリングはじめ、レシピ提案や日本酒バーの週一女将など、幅広く活動中。