大阪最北の地で「一貫造り」にこだわる

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米作りに並々ならぬ意欲を見せる秋鹿酒造。蔵のある能勢町は、大阪最北部にあり有数の自然に恵まれ、日本に普通にあった農村の原風景が残るのどかな土地柄です。

海抜250mの盆地にあり、大阪の中では寒暖の差が激しく、冬は気温が氷点下になることも珍しくありません。米作りや酒造りに適している土地柄と言え、利点を生かし米作りから酒造りすべてを自社で行う「一貫造り」に取り組んでいます。

秋鹿の銘柄は初代・奥鹿之助が自らの「鹿」と実りの「秋」を組み合わせて命名しました。どの銘柄もしっかりした酸と米の質の良さをダイレクトに感じられます。

全量自家栽培の「純米シャトー」目指す

昭和60年から酒米の王様「山田錦」の低農薬栽培を始め、現在では11ヘクタールの自社田、15ヘクタールの契約栽培田で無農薬有機栽培で良質な酒米を生産しています。

秋鹿の米作りの特徴は、肥料などに極力頼らず、稲の生命力を最大限に引き出すこと。収穫された米は、芯が強くそれでいて雑味のない味わいになるそうです。近い将来、全量を自家栽培米で醸造する「純米シャトー」化を目標にしています。

3種類の「純吟生原酒」はシャープな酸と切れ味が印象的

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秋鹿の純米吟醸の無濾過生原酒は「槽搾直汲」「超辛口 槽搾直汲」「大辛口」の3種です。

槽搾直汲は槽で搾ったお酒を直に瓶詰したものです。「大辛口」の直汲が「超辛口」となります。「槽搾直汲」が9号酵母、「大辛口」「超辛口」にはアルコール耐性があり、辛口酒に向くと言われる11号酵母を使用しています。

槽搾直汲は2種とも開けたてはシャープでガス感と渋みを感じます。日本酒度が+10を超える超辛口の方がよりドライです。日を置くと落ち着いて、生酒ながら燗酒もおすすめ。大辛口は旨みもしっかりあり、熟成させると眠っていた米の旨味も出てきて、どんな食事にも合わせやすい万能酒となります。3種とも濃醇旨口の秋鹿の中では軽快ですが、それでもしっかりした米の旨み、シャープな酸は秋鹿らしい個性を感じられると思います。

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