2024年春に北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸することが決まり、大きな注目を集めている福井県。

豊かな自然や景観に恵まれた福井県には、魅力的な7つの伝統工芸品(越前漆器、越前和紙、若狭めのう細工、若狭塗、越前打刃物、越前焼、越前箪笥)があります。これら福井の伝統工芸品の魅力を広く発信して、より身近な存在になろうと立ち上げられたのが、「FUKUI TRAD(フクイトラッド)」というプロジェクトです。

「FUKUI TRAD」は、年度ごとにプロデューサーが変わるプロジェクトで、今期は日本の音楽シーンをにぎわせているミクスチャーバンド「King Gnu(キングヌー)」の常田大希氏が主宰するクリエイティブチーム「PERIMETRON(ペリメトロン)」から、佐々木集さん、西岡将太郎さん、森洸大さんが担当。

福井県にサテライトオフィスを構えたPERIMETRONは、伝統工芸士たちとの日常的な交流を通して、現代のライフスタイルに合わせた形で福井の伝統工芸品をアップデートし、新たなプロダクトを開発しました。

FUKUI TRADで誕生したオリジナルの器

2022年1月には、福井の日本酒とともに、それらのプロダクトを実際に手に取り体験できるポップアップイベント「"圓"(えん) Pop-up Restaurant」を期間限定で開催したばかりです。

このイベントに合わせてオリジナルの日本酒も開発され、日本酒ペアリングの名店、東京・恵比寿の「GEM by moto」の店長で、第14代酒サムライでもある千葉麻里絵さんが、「黒龍」「常山」「早瀬浦」の3銘柄を選定しました。

左から順に「PERIMETRON」メンバーの佐々木集さん、西岡将太郎さん、森洸大さんと、「GEM by moto」の千葉麻里絵さん

左から順に「PERIMETRON」メンバーの佐々木集さん、西岡将太郎さん、森洸大さんと、「GEM by moto」の千葉麻里絵さん

今回は、作品のもつ世界観を多彩なビジュアル表現を駆使して描くクリエイティブチームが、歴史ある福井の伝統工芸品や日本酒とコラボレーションするに至った経緯とそこで起きた化学反応について、PERIMETRONのメンバーをはじめとする関係者のみなさんにお話をうかがいました。

東京・原宿に現れたポップアップレストラン「"圓"(えん)」

2022年1月22日から30日までの9日間に渡って開催された、「FUKUI TRAD」のポップアップイベント「"圓" Pop-up Restaurant」。会場は、東京・原宿にある古民家をリノベーションしたイベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)」です。

"圓" Pop-up Restaurantの会場外観

木造建築の一部や瓦屋根を残したその建物は、若者で賑わうポップな原宿エリアのイメージとは異なる佇まい。室内には、福井県から持ち込まれた襖や畳などを使って天地が逆転したかのようなオリジナリティあふれる空間が作られ、工事中のように足場が組まれた外観との対比で印象的です。

"圓" Pop-up Restaurantの内装

壁面や天井に襖や畳、椅子が貼り付けられている

まず印象的なのは、ポップアップイベントの「圓(えん)」というネーミング。会場となったUNKNOWN HARAJUKUの外観にも「圓」という文字がメンバー直筆で大きく書かれていました。

「旧字体の"圓"という文字は、2年ほど前から、いつかどこかで使いたいと思っていたんです」と、PERIMETRON アートディレクターの森さん。

"圓"という文字を選んだ理由のひとつが、「PERIMETRON」の名前が、ギリシャ語の"円"周率に由来すること。2つ目の理由が、くにがまえに員が入った"圓"の文字の形が、それぞれ独立して活躍するクリエイターたちが「PERIMETRON」という同じ箱に入り、仲間として活動する集団の在り方を示していることです。

そして、今回のプロジェクトにおいて必要不可欠であった人と人を結ぶ"縁の力"という意味合いもあり、さらに、「PERIMETRON」のチームのスローガンである「Give us money,We are cool.(カッコいいものつくるから金よこせ)」にもちなんでいるのだとか。

「今まで自分たちがやりたいことがあっても、金銭面で諦めるしかないという経験をたくさんしてきました。自由にやりたいことをやるにはリアルにお金が必要なんだと。いい物にはしっかりとお金が出るという流れを業界にもたらすためにも、自分たちのような異質な存在がしっかりお金も生んでいかないといけないという思いを込めて、"圓"という字を掲げることにしました」(アートディレクター・森さん)

3つの交わりが表現された家紋

暖簾に描かれた三つ巴をモチーフにした家紋も、彼らが紋章上繪師と共に試行錯誤し作り上げたものです。

「このポップアップイベントのキーワードは、数字の『3』です。PERIMETRONの3人のメンバー。料理と日本酒を担当する、生井さん、木村さん、千葉さんの3名のプロフェッショナル。福井の日本酒の『黒龍』『常山』『早瀬浦』の3銘柄。そこで巴紋を使って、3つの要素が混ざり合うように、波紋、渦、螺旋などをイメージして完成させました」(企画プロデューサー・西岡さん)

福井の日本酒×食材×伝統工芸が織りなす体験型コース

ポップアップイベント「"圓" Pop-up Restaurant」で提供されたコースは、先付「玉」、椀物「重」、三付「圓」、丼物「渦」、甘味「御縁波紋」の計5品。

料理を担当したのは、8年連続ミシュラン1つ星のフレンチレストラン「Ode」の生井祐介さんと、9年連続ミシュラン2つ星の「すし 㐂邑」の木村康司さんのお二人です。

いずれも福井の職人たちとのコラボから生まれたPERIMETRONプロデュースのオリジナルプロダクトに盛り付けられ、料理に合わせるのは、福井の日本酒、「黒龍」「常山」「早瀬浦」の3銘柄です。

FUKUI TRADで生まれたオリジナル日本酒

「FUKUI TRAD」のオリジナル日本酒

「FUKUI TRAD」オリジナルの日本酒は、福井県産五百万石を精米歩合50%まで磨いて造られたもの。原料米は3蔵とも同じ条件ですが、造り手が変われば酒の設計も変わり、全く味わいの異なる3本となっていました。

ラベルには、福井の伝統工芸品である「越前和紙」が使われ、各銘柄の筆文字が凹凸をつけてデザインされています。

「髭文字の中心に渦状に捻った文字を周りに重ねていき、3つの酒蔵が渦の中心となり、その波紋が広がっていく様を描きました。全く同じエフェクトで色を白のみに絞ることで統一されつつ、表情の違いが生まれ、同じお米と精米歩合なのに、こんなにも味わいが違うという今回のお酒の面白さを感じられるものにできたんじゃないかなと思っています。

信洋舎製紙所の上品な印象のある凸和紙のおかげで、うまくサイケデリックな要素を紛れ込ませることができて、とても気に入っています」(森さん)

料理の提供にはPERIMETRONの3名も加わり、器をひとつひとつ、ていねいに解説していました。

「昨年の夏ごろから千葉さん、生井さん、木村さんに福井に来てもらって福井の生産者のもとを巡りました。まだ器の色も決まっていない段階で料理を考えてもらったりして大変だったと思います。でも、仕上がった器と料理を見て、全てが繋がったと感動しました」と、PERIMETRONのメンバーも納得の完成度です。

先付“玉”× 黒龍 福井トラッドオリジナル

先付「玉」×THE SAKE OF FUKUI「黒龍」

越前漆器「大きな盃」に「黒龍」の純米大吟醸が注がれ、コースが始まりました。

黒光りする石のような越前焼の器「月見玉座」の上にあるのは、「黒龍」の酒粕を食べて育った黒龍吟醸豚のリエットです。

口に含んた瞬間の印象が強めで、青っぽさがあり、ドライに感じる「黒龍」ですが、リエットの脂とハーブのさわやかさで日本酒のアルコール感が和らぎ、これから続くペアリングへの期待が感じられる一品でした。

椀物“重” × 常山 福井トラッドオリジナル

椀物「重」×THE SAKE OF FUKUI「常山」

椀物「重」で使われたのは、木地の代わりに3Dプリンタで造形した芯を使い、漆加工を施した「朧月(おぼろづき)」というオリジナルの漆器。それぞれの器は、入れ子状に重ねられるようになっていて、その様子も非常に美しいものでした。

ここに盛り付けられたのは、カリフラワーのスープ、クミン香る美山産米のパフ、常山の酒粕と発酵させたトマトを豆腐で和えた白和えです。スープに浮かべられた福井市・ワトム農園の紫色のエディブルフラワーと、越前漆器「夜湖盆」の縁を彩る紫色が絶妙にリンクしています。

「常山」は、フルーティーな香りとキリリとした酸、若干の苦みとアルコールの刺激がある味わい。クミンの風味が全ての料理とお酒を繋げる役割を果たしています。

三付“圓” × 早瀬浦 福井トラッドオリジナル

三付「圓」×THE SAKE OF FUKUI「早瀬浦」

三付「圓」は、三つ巴の家紋を模した越前焼の器「三つ巴圓盤」に、塩ぶり、蟹のブランデー漬け、はちみつがかけられたへしこのブルーチーズ和え。

合わせるのは、ドライな味わいの「早瀬浦」に押し味を追加するために、特別に四段仕込みにしたという「FUKUI TRAD」オリジナルの日本酒です。四段目に吟醸甘酒を使用した効果で、麹や米の風味がほんのりと残り、ふくよかさが感じられます。

料理はどれも香りと塩気が強くクセのある味付けですが、「早瀬浦」のピリピリとしたアルコールの刺激がそのクセを流し、奥底にある甘みがまろやかさを加えて、料理の旨みを引き出していました。

丼物“渦” × ESHIKOTO AWA2019

丼物「渦」×「ESHIKOTO AWA 2019」

ズワイガニ、小鯛、イカ、さわら、ぶりが、酢飯の上に美しく盛り付けられた丼物「渦」。ていねいに仕事がなされた具材はほどよく熟成がすすみ、ねっとりとした食感です。

イカの下ごしらえには、大きくて酸味の強い獅子ゆずと米麹を使った若狭名産の調味料「柑なんば」が使われ、ここにも福井とのつながりを感じます。酢飯は、「俺の米ハニー」という福井県産米。もっちりとした食感で食べ応えのある酢飯です。

これに合わせるのは、黒龍酒造の新ブランドとなる瓶内二次発酵をさせたスパークリング酒「ESHIKOTO AWA 2019」です。銘柄名の「ESHIKOTO」を反対から読むと「とこしえ(TO・KO・SHI・E)」になり、永(とこしえ)に繋がるという意味も持ち合わせる、永平寺のお膝元にある黒龍酒造らしいネーミングです。

「ESHIKOTO AWA 2019」は、口の中いっぱいに泡が弾ける刺激的な1本ですが、アルコール度数13%で飲みやすく、麹の香りがふわりと鼻に抜けていき、魚介類の芳醇なうまみや燻製で使われた藁の焼けた香りを優しく包み込んでくれました。

竜巻のように螺旋状に伸びた薄造りの越前焼の酒器「竜巻銀河」に注がれ、泡が立ち上る様子も美しく見えます。

甘味“御縁波紋” × 早瀬浦 甘酒

甘味「御縁波紋」×「早瀬浦 甘酒」

コースの最後は、デザートで締めくくります。甘味「御縁波紋」は、薄いグレー色の越前漆器「波紋」で提供されました。

福井市美山産の蕎麦粉を使ったパン・ド・ジェンヌの口当たりはふわりと軽く、甘くてシャリシャリ食感のアイシングと柑橘の苦味・酸味がアクセント。

合わせるお酒は、「早瀬浦 甘酒」か「常山 純米大吟醸」のいずれかです。

「早瀬浦」の甘酒は、このイベントのために特別に用意された限定仕様で、麹の割合を通常より増やして造られたもの。濃厚な甘みが重なって、満足度の高い食事の締めとなりました。「常山」はスッキリとドライで、デザートの甘さを流してくれます。

デザインと酒造りに共通する神秘的なもの

「FUKUI TRAD」のプロジェクトを担当することが決まり、すぐに福井へ向かったPERIMETRONの3人。

空き家を借り受け、そこをサテライトオフィスとして福井と東京を行き来しながら構想を練っていったといいます。プロジェクトの立ち上げ時は、月の半分は福井で過ごしたというほどの熱の入れようです。

サテライトオフィスの内観

サテライトオフィスの内観

「もともと、福井と所縁は全くありませんでした。『FUKUI TRAD』の企画チームに知り合いがいて、たまたま話をもらったのがきっかけなんです。そこで、PERIMETRONの佐々木と森に声をかけました。彼らはグラフィックや映像に和のテイストを取り入れていて、きっと伝統工芸にも興味があるだろうと思って」(西岡さん)

福井の伝統工芸品と食材を繋げる「ポップアップレストラン」のアイデアは、プロジェクトの早い段階から浮かんでいたようです。

「福井に行って実際に職人さんたちと会い、伝統工芸品を手にとって、その素晴らしさを実感したんです。プロジェクトでは実際に触れてもらう場を用意しようと考えたのですが、ギャラリーのような展示だけにしてしまうと滞在時間が短く、器本来の本来の良さが伝わらないのではないかという心配がありました。そこで、料理を通して実際に器に触れてもらい、2時間程度、ゆっくりと滞在できる仕掛けを考えたんです」(クリエイティブディレクター・佐々木さん)

FUKUI TRADについて語るPERIMETRONの3名と千葉麻里絵さん

料理と酒と伝統工芸を同時に体験できるのがベストと考えた時、佐々木さんは「すぐにGEM by motoの千葉さんの顔が思い浮かんだ」と、いいます。

「日本酒のおいしさや、料理と日本酒のマリアージュの奥深さを『GEM by moto』で知り、そこでの体験がとても面白かったんです。自分たちも仕事をする上で美学を持っていますが、日本酒と料理のペアリングにも繊細さがあって美学があることがわかりました。なので、ポップアップレストランのアイデアが浮かんだ時に、真っ先に千葉さんに相談したんです」(佐々木さん)

この企画に携わることになったとき、GEM by motoの千葉さんは「ざっくりとですが、3つの酒蔵でやりたいな」と思ったようです。

「やはり、福井といえば絶対王者のような存在の『黒龍』。これは外せません。『常山』は、最近の酒質が上がってきて良いお酒だと感じてました。『早瀬浦』は、今の流行りに乗っていないのが面白くて。ここ数年、甘酸っぱいお酒が主流なのに、日本酒度+10という、シャープでキレのある酒を造っていてすごく興味があったんです」(千葉さん)

千葉さんとともに福井の酒蔵を巡ったPERIMETRONのメンバーは、初めての酒造りの現場を見て、「自分たちと共通点がある」と感じたようです。

「たとえばデザインするとき、自分たちの会話の中から議論を重ねて生まれたものだけれど、実はもともと最初からそこにあったかのように神秘的な連鎖が繋がって、驚くものができあがったと感じる瞬間があります。

酒蔵を訪れて、蔵に住みついている菌や酵母の話、水の話、蔵の歴史、酒造りの設計、成分を化学的に分析していることなどの話を蔵元から聞いて、酒造りは科学的な進化と逆に、アニミズムやスピリチュアルに頼る部分もあることに共感しました。

3つの酒蔵それぞれに違いや個性があり、そのキャラクターが造られる日本酒にも反映されている点も面白いと思います。同じ福井県の3蔵でもこんなに大きな違いがあるのだから、全国の酒蔵だったらどれだけの個性あるお酒があるのだろうかと、酒造りは本当にすごいなって思いました」(西岡さん)

黒龍酒造での視察

黒龍酒造での視察の様子

日本酒の多様性や面白さ、奥深さを知ったPERIMETRONのメンバーは、伝統工芸品も含めて、その魅力を伝えるためにどのように考えたのでしょうか。

「世界観を作り込んで、多面的に伝えることとキャッチーさが必要だ」と答えてくれたのは、クリエイティブディレクターの佐々木さんです。

「ある楽曲に対して依頼を受けた場合、個人だと一つの作品を作るだけで終わってしまいますが、チームならば、ミュージックビデオ、ライブ演出、CDジャケットのように、楽曲の世界観を多面的に、いろいろな形で見せることができます。同じように『FUKUI TRAD』の取り組みも、今回のイベントだけでなく、SNSでの発信など、さまざまな形で伝えてきました。

また、今までのPERIMETRONの活動にはなかったジャンルの仕事を受けて、実際に福井にサテライトオフィスを置くというチャレンジもしました。PERIMETRONという異色の存在が、地方の伝統工芸に取り組むというキャッチーさ。この点に興味を持ってくれたら、ポップアップレストランにも訪れてくれると考えたんです」(佐々木さん)

佐々木さんがそう話すとおり、日本酒にあまりなじみのない若い世代が、PERIMETRONをきっかけにイベントへと足を運び、なかには「伝統工芸を初めて体感し、料理と日本酒のマリアージュに感動しました」と、手紙を渡してくれた人もいるぐらいコラボレーションの成果が表れているようです。

新たな刺激と発想が求められる伝統産業

このような若手クリエイターとのコラボが、日本酒業界にどのような影響を与えるのか、「"圓" Pop-up Restaurant」を実際に体験した黒龍酒造の水野直人社長にお話をうかがいました。

「古い体質を持っている業界と最先端の業界が交わるとどうなるのか、最初は想像がつきませんでした。ですが、北陸・福井を発信するという同じ志を持った蔵元たちが集まり、クリエイターを通して新しい視点で取り組むことは手法として面白いですし、業界全体の盛り上がりにも繋がると思います。

コロナ禍になり、日本酒業界も価値観が変化し、酒蔵としてできることの選択肢が広がりました。日本酒の魅力をあらためて見つめ直す意味でも、若い人たちとの化学反応は必要ですね」(水野社長)

黒龍酒造・水野さん

黒龍酒造株式会社 代表取締役社長・水野直人氏

さらに、福井県の魅力と課題についても、うかがいました。

「福井県は、日本海と若狭湾に面していて希少な海産物が獲れ、上質な米や野菜などの農作物が収穫できる土地柄。歴史ある行事や風習もあり、四季の豊かさも感じられます。これらの要素は地元民にとっては当たり前ことだと思われているようで、県外への発信が十分でない現状があります。

福井県が弱いのは、クリエイターをプロデュースする人、情報を発信する人が足りないという点です。福井県の魅力を伝えるためにも、都市部との定期的な交流や情報発信が必要だと感じます。そういう意味で、『FUKUI TRAD』の取り組みは大変意義のあることだと思います」(水野社長)

FUKUI TRADで縁を持った方々の名前が綴られた作品

FUKUI TRADで関わった人が刻まれている

「『"圓"(えん) Pop-up Restaurant』は、今までになかったコラボレーション。伝統工芸の職人さんをはじめ、福井県で出会った多くの方々。オリジナルの日本酒を造ってくれた酒蔵のみなさん。料理とペアリングを考案してくれた、千葉さん、生井さん、木村さん。まさにご縁を感じられるイベントになりました」

このようにプロジェクトを振り返るPERIMETRONのメンバーたち。PERIMETRONがプロデュースする今期の「FUKUI TRAD」事業は一区切りを迎えますが、彼らのサテライトオフィスは継続し、引き続き、福井のクリエイターや職人たちとの交流を続けていく予定です。

福井の伝統工芸品と日本酒に新たな光を当て、さらなる魅力を引き出す試み「FUKUI TRAD」。ここで起きた化学反応は、やがて大きな波紋となり、福井を、そして日本全体を鮮やかに彩るきっかけとなることでしょう。

(取材・文:まゆみ/編集:SAKETIMES)

◎商品情報

FUKUI TRAD「THE SAKE OF FUKUI」

オリジナル日本酒「THE SAKE OF FUKUI(3本セット)」は、2022年3月12日にIMADEYA ONLINE STORE他にて販売開始。

  • 商品名:THE SAKE OF FUKUI「黒龍」
  • 規格:純米大吟醸酒
  • 使用酒米:福井県産五百万石
  • 精米歩合:50%
  • 容量:720mL
  • 商品名:THE SAKE OF FUKUI「常山」
  • 規格:純米大吟醸酒
  • 使用酒米:福井県産五百万石(美山地区産特別栽培米)
  • 精米歩合:50%
  • 容量:720mL
  • 商品名:THE SAKE OF FUKUI「早瀬浦」
  • 規格:特別純米原酒
  • 使用酒米:福井県産五百万石
  • 精米歩合:50%
  • 容量:720mL

◎取扱店舗

首都圏

味ノマチダヤ

  • 住所:東京都中野区上高田1-49-12
  • 電話番号:03-3389-4551

IMADEYA

  • 住所:千葉県千葉市中央区仁戸名町714-4
  • 電話番号:043-264-1200

横浜君嶋屋

  • 住所:神奈川県横浜市南区南吉田町3-30
  • 電話番号:045-251-6880

福井県内

石川酒店

  • 住所:福井市西木田2-4-12
  • 電話番号:0776-36-0206

カネヒみやごう

  • 住所:福井市花月3-4-10
  • 電話番号:0776-22-4414

Kirari

  • 住所:福井市中央1-2-1 ハピリン2F
  • 電話番号:0776-25-0291

酒のタケウチ

  • 住所:福井市下馬3-1606
  • 電話番号:0776-34-8040

酒乃店はやし

  • 住所:福井市西方2丁目2-13
  • 電話番号:0776-63-5120

田中屋酒店

  • 住所:福井市豊島1-8-10
  • 電話番号:0776-22-1719

川越酒店

  • 住所:敦賀市清水町1-22-10
  • 電話番号:0770-22-1074

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