“1杯目”に飲みたいシュワシュワとした飲み心地─低アルコールで甘くない日本酒ソーダ「JAPAN SODA」

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銘醸地として知られる兵庫県・灘の日本酒メーカー「日本盛」が、2023年春に発売したアルミボトル缶の日本酒「JAPAN SODA」。アルコール度数が7%という低アルコール、かつ炭酸入りの日本酒で、甘さが控えめのすっきりとした味が特徴です。

日本盛「JAPAN SODA」

日本盛は、日常的に手軽に楽しめるパック酒だけでなく、糖質ゼロ・プリン体ゼロの機能性日本酒や発酵技術を活かした化粧品など、幅広い商品展開に取り組んできましたが、この「JAPAN SODA」はどのような思いから生まれた商品なのでしょうか。商品開発に携わったマーケティング部の担当者と研究員に話を伺いました。

“1杯目”に選ばれる日本酒をつくりたい

「JAPAN SODA」の商品開発を担当したマーケティング部の髙野将彰さんは、商品開発の背景として「飲酒量が減少傾向にある次世代に、どのようにして日本酒の魅力を伝えていけばいいのかという危機感があった」と話します。

昨今のトレンドに注目してみると、酒類業界全体で低アルコール化が進んでいます。若い世代の多くが「お酒は1〜2杯で満足」と感じているという調査もあり、特に飲酒シーンの後半で飲まれることの多い日本酒は、若い世代との接点を失っていくのではないかという懸念が、髙野さんの中にありました。

日本盛 マーケティング部 商品開発室の髙野将彰課長

日本盛 マーケティング部の髙野将彰さん

「日本酒の家飲みの需要をどうやって増やしていくかを考えた時に、ビールやハイボールのような、“1杯目”の需要に近づく必要があると思いました。そうなると、『低アルコール』と『発泡性』は必須です。低アルコールや炭酸入りの飲みやすい商品を通して日本酒の美味しさを知ってもらい、そこから他の商品につなげていきたいと考えました」

カジュアルな食事にも合う美味しさを目指して

最初の課題となったのが、お酒の味です。すでに「スパークリング日本酒」というジャンルは日本酒市場で確立されていますが、特別な日の乾杯シーンで飲まれるような、華やかな香りとしっかりとした甘さのある味わいがほとんど。しかし、髙野さんが目指しているのは、食事とともに楽しめる日本酒。そのため、料理との相性を意識しました。

現代の食事に合う美味しさを見つけるため、連日コンビニの惣菜を買い込み、お酒との相性を試してみたという髙野さん。いくつもの組み合わせを試す中で、「脂っこい料理と一般的な日本酒を合わせると口の中に油が残ってしまうが、炭酸入りで甘くないすっきりとした日本酒なら、ウォッシュ効果(料理の後味をお酒で洗い流す効果)で油が気にならない」という発見がありました。

日本盛「JAPAN SODA」

「現代の食事といっしょに飲まれなければ、日本酒の裾野は広がりません。特に若い方は、コンビニの惣菜やファストフードなど、味付けのはっきりした食事を好む傾向にありますが、そうした食事に合わせるためには、低アルコールや発泡性に加え、“甘さを抑えたすっきりとした味”も必要だとわかりました」

こうした試行錯誤の末、「低アルコール」「強すぎない爽やかな炭酸」「甘みを抑えたすっきりとした味」という特徴を持った「JAPAN SODA」が完成しました。

「すっきりとしつつも日本酒らしい旨味があるので、特に塩味が効いている料理との相性が良いと思います。コンビニの食事と合わせた中でのおすすめは、塩ホルモンや餃子。脂っこくて塩気の強い味が、『JAPAN SODA』のふくよかな旨味によく合いますよ」

さらに、180mLのアルミボトル缶という容器にもこだわったと、髙野さんは話します。

「『生原酒ボトル缶』を代表に、本格的な日本酒をカジュアルに飲めるアルミボトル缶は、いまの日本盛を象徴するもののひとつです。1杯目がビールやハイボール、2杯目が『JAPAN SODA』と想定すると、足りなければもう1本飲もうかなと思える絶妙な量だと思います。日本酒のハードルを下げて、お試しで飲んでもらう意味でも、このアルミボトル缶を採用しました」

2015年に発売された「生原酒ボトル缶」シリーズ

2015年に発売された「生原酒ボトル缶」シリーズ

発売から半年ほどの購買データを分析してみると、「JAPAN SODA」は、普段は日本酒をあまり購入していない人の購入率が高いことがわかりました。さらに、他社のカップ酒は60代以上の購入が7割を占めているのに対し、「JAPAN SODA」は20〜50代の購入が7割となっていたのです。

「従来とは異なる日本酒への入口をつくる商品として、可能性を感じました。ただ、今はようやくスタートラインに立ったところ。商品の魅力をさらに伝えるためには、やらなければならないことがまだまだたくさんあります」

理想の味を実現したのは、過去のお蔵入り酵母

「以前から『低アルコール』『発泡性』は、近年のトレンドだと感じていました。自分たちもできることなら挑戦してみたいと思っていたので、はじめに『JAPAN SODA』のアイデアを聞いた時から歓迎していました」

そう話すのは、日本盛の研究室で酵母などの研究をしている櫻井崇弘さん。これまでに「糖質ゼロプリン体ゼロ」や「燗酒ボトル缶」など、日本盛が誇るさまざまな“業界初”の商品に携わってきた研究員のひとりです。

日本盛 研究室の櫻井崇弘さん

日本盛 研究室の櫻井崇弘さん

櫻井さんは新商品のアイデアに胸を躍らせましたが、同時に「難しそう」とも感じていました。その理由のひとつは、日本酒に炭酸を加えると、独特の苦味が出てしまうということ。甘酸っぱい酒質にすればその苦味を隠せますが、それでは従来のスパークリング日本酒と差別化できません。「炭酸入りでも苦味を感じさせず、かつ甘さを抑えた味」を実現するにはどうすればいいか、頭を悩ませたといいます。

その課題を解決したのは、日本盛と酒類総合研究所が共同開発したオリジナル酵母でした。普通酒のために開発されたこの酵母を吟醸酒にも活用しようと研究を進めていたところ、「香りの成分を多く生成するが、発酵力が弱い」という特徴の新しい酵母が見つかりました。それから約3年間、商品開発に使用されることはありませんでしたが、この「JAPAN SODA」にはぴったりの酵母だとして採用されることになったのです。

「この酵母は、リンゴのような甘い香りが出るのが特徴です。発見時は『発酵が弱いので、実用化は難しい』と見逃してしまいそうだったところを、研究員のひとりが『おもしろそう』と保管しておいたものでした。もしその時に取り上げていなければ、『JAPAN SODA』に合う酵母を見つけるのは難しかったかもしれません」

「JAPAN SODA」のために、新しい設備を導入

炭酸入りの日本酒の開発は、櫻井さんにとって初めての挑戦。日本盛では何年もの間、炭酸入りの商品は製造しておらず、「JAPAN SODA」を機に、炭酸ガスの充填設備を新たに導入することになりました。炭酸の強弱によって味の感じ方が変わるため、どのくらいのガス圧がベストなのか、テストを重ねていったそうです。櫻井さんは、発売までの限られた期間の試行錯誤を「大変でしたが、新しい技術を試すことができて楽しかったです」と振り返ります。

「JAPAN SODA」の製造現場を訪ねると、炭酸ガスをアルミボトル缶に充填する製造ラインが稼働していました。炭酸は液体の温度が低くなければ溶け込まないという性質があるため、原酒を通常よりも低い1~3℃まで冷やすなど、発泡性ならではの設計になっています。

「JAPAN SODA」の製造現場を取り仕切っている、製品部の花房●●さん

「JAPAN SODA」の充填作業を取り仕切る、製品部の花房翔太さん

製品部の花房翔太さんによれば、新しく導入したこの設備を活用すれば、今後、ワインやリキュールなどの炭酸入り商品の開発も期待できるといいます。

日本盛としても初めての試みが多かった「JAPAN SODA」の開発。櫻井さんに完成品を飲んだ感想を尋ねると「美味しいものができて良かった」と、達成感と安堵感をにじませていました。

「甘さが控えめで1杯目でも飲める日本酒を目指した結果、2杯目以降も飲み飽きしない美味しさになりました。理想的な香りや味わいになったと思います。ぜひ、たくさんの方に飲んでほしいですね」

日本酒の未来に対する課題意識からスタートした「JAPAN SODA」でしたが、飲みやすさを追求した結果、課題をシュワッと吹き飛ばすような、カジュアルに楽しめる日本酒が完成しました。

日常の食事はもちろん、旅行や出張帰りなどの移動中、アウトドアなど、さまざまなシーンで楽しめます。日本酒が好きな人も普段は飲まないという人も、「JAPAN SODA」を手に取ってみてください。

(取材・文:芳賀直美/編集:SAKETIMES)

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