酒米の状態を細かく観察し、微調整を繰り返す精米工程は、実に78時間。ただ機械に任せるのではなく、原料米と対話し続けることで、白鶴酒造は同社にとって史上最高の精白となる精米歩合29%への扉を開きました。
2026年9月に発売された白鶴酒造の新商品「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」は、原料の栽培や調達、精米、醸造、研究のスペシャリストたちが情熱を注ぎ、これまでに培ってきた技術や知見を総動員して醸した、白鶴酒造の新たなシンボルとなる日本酒です。
技術だけでは超えられなかった精米歩合29%の壁─白鶴酒造の最高峰「天空 袋吊り」を支える2つの酒米の物語
雫一滴に全神経を注ぐ、袋吊りから生まれる究極の一杯─白鶴酒造の最高峰「天空 袋吊り」を支える技術者の物語

「精米歩合38%こそが、純米大吟醸酒の最適解」という白鶴酒造の常識を覆そうと、最高品質の酒米を使用し、圧力をかけずに重力のみで一滴ずつ搾る「袋吊り」を採用。それを実現したのは、国内トップクラスの生産規模を誇る酒蔵だからこその圧巻の技術力と現場力です。
しかし、どれほど高度な技術があっても、極限近くまで磨き抜く工程に耐える酒米がなければ、商品としての設計は成り立ちません。その実現の背景には、契約農家との地道な試行錯誤と、自社ファームだからこそ可能だった酒米栽培と醸造の密な連携がありました。
新潟県・吉乃川がブランドを全面刷新
日々に感動と満足をもたらす日本酒を─新潟県・吉乃川の“19.5代目”が継承する、創業470年の変わらない誇りと挑戦

1548年の創業以来、470年以上にわたり、新潟県の晩酌酒として愛されてきた吉乃川の歴史を振り返ると、リブランディングにつながる転機となったのは、大きな危機が襲った2016年です。
当時の社長の急逝や主要なメンバーの退職し、経営・製造・営業の各トップが同時に不在となる異例の事態のなか、会社の舵取りを任されたのは、マーケティング会社出身の峰政祐己(みねまさ・ゆうき)さんでした。吉乃川にとって、創業家以外から迎えた初めての社長です。
社長への就任から10年、創業家にバトンを戻すタイミングが近づいているなか、峰政社長は老舗酒蔵が抱えていた構造的な弱点をどのように乗り越えて、伝統を紡いでいこうとしてきたのでしょうか。
熟成とブレンドの技を未来へ
ウイスキー樽熟成とミズナラ木桶仕込みが生み出す、重なる香りと旨味─世界99%の市場へ挑む、新潟県・緑川酒造の新ブランド

新潟県魚沼市に蔵を構える緑川酒造。代表銘柄の「緑川」は、低温熟成とブレンドによって生まれるまろやかなうまみと洗練されたキレで、特約店を中心に日本酒ファンから愛されてきました。そんな緑川酒造が、さらなる進化を遂げようとしています。
長年磨いてきた技術を活かし、原酒をウイスキー樽で熟成させた「カスクコレクション」。そして、毎年移ろいゆく魚沼の風土や微生物がもたらす発酵という“現象”を瓶に閉じ込めた「Phenomeno(フェノメノ)」。
ウイスキーやワインといった異なる酒類の哲学や思想を取り入れた、一見大胆に見える新ブランドですが、そのベースにあるのは、緑川酒造が長年培ってきた熟成とブレンドの高い技術です。
世界基準の美酒が集結したプレミアムな試飲会
2026年のIWCチャンピオン・サケ「天美」も飲める!?10/17(土)開催「プレミアム日本酒試飲会」の魅力&トロフィー受賞酒レビュー

2026年の「International Wine Challenge」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/IWC)」で、世界一の称号「チャンピオン・サケ」に輝いた、長州酒造(山口県)の「天美 純米吟醸 蛍天」。
そんな話題の「チャンピオン・サケ」をはじめ、「IWC」のSAKE部門で世界最高峰の評価を受けた上位入賞酒が集結するイベント「プレミアム日本酒試飲会」が、2026年10月17日(土)に、東京・日本橋の商業施設「YUITO」にて開催されました。
受賞したみなさま、おめでとうございます!
「Kura Master 2026」の最高賞「プレジデント賞」が発表されました!─フランス人によるフランス人のための日本酒コンクール

日本時間の2026年10月1日(木)、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」の最高賞「プレジデント賞」が発表されました。
「Kura Master」は、フランス人によるフランス人のためのフランスの地で開催される日本酒コンクールです。フランス人を中心に、五ツ星ホテルのトップソムリエ、ミシュランで星を獲得しているレストランの関係者、ホテル・料理学校の関係者、ワインジャーナリストなど、現地のプロフェッショナルたちが、その審査員を務めています。
2026年の日本酒部門は、「純米酒(51-65%)部門」「純米酒(66-100%)部門」「純米大吟醸酒(1-35%)部門」「純米大吟醸酒(36-50%)部門」「大吟醸酒部門」「サケ スパークリング部門」「クラシック酛部門」「古酒部門」「熟成酒部門」の計9部門。日本酒のコンクールと同時に開催された、ワイン、本格焼酎・泡盛、リキュールのコンクールを含め、本年度の総出品数は1,252点でした。
栄えある「プレジデント賞」を手にしたのは、山梨銘醸株式会社(山梨県)の「七賢 スパークリング 星ノ輝」です。
山梨銘醸のみなさま、本当におめでとうございます!
「2026年度 全米日本酒歓評会」の結果が発表されました!

2001年から毎年開催されている、日本国外でもっとも歴史の長い日本酒の品評会「全米日本酒歓評会」の審査結果が、日本時間の2026年10月28日(水)に発表されました。
出品部門は、以下の5つ。精米歩合の数字が高い(=あまり精米していない)純米酒の出品が増加したため、2024年度から純米酒部門が2つに分けられました。
- 大吟醸酒部門A(精米歩合40%以下/純米大吟醸酒も含む)
- 大吟醸酒部門B(精米歩合50%以下/純米大吟醸酒も含む)
- 吟醸酒部門(精米歩合60%以下/純米吟醸酒も含む)
- 純米酒部門A(精米歩合60%以下)
- 純米酒部門B(精米歩合60%を超える)
厳格な審査のもと、153蔵・486点の出品酒の中から140点に金賞、129点に銀賞が授与され、その中でさらに高得点を獲得した出品酒には、グランプリ・準グランプリが与えられます。
新商品情報をピックアップ!
『ちいかわ』のくりまんじゅうファン必見!京都・玉乃光酒造「ちいかわ 日本酒とお出汁のだし割りセット」が、10/5(月)より予約開始

玉乃光酒造株式会社(京都市伏見区)は、イラストレーター・ナガノ氏の人気作品『ちいかわ』に登場する「くりまんじゅう」をデザインした「ちいかわ 日本酒とお出汁のだし割りセット」を、2026年11月10日(火)に発売します。現在、玉乃光酒造オンラインショップにて予約を受付中です。
「だし割り」は、日本酒におでんのお出汁などを合わせて楽しむ、日本酒の飲み方のひとつです。お出汁の香りと旨味に、日本酒の味わいが合わさることで、いつもの日本酒とはひと味違った楽しみ方ができます。
令和7酒造年度全国新酒鑑評会で金賞受賞!「日本盛 金賞受賞酒 大吟醸原酒720ml」が、10/1(木)より数量限定で販売開始

日本盛株式会社(兵庫県西宮市)は、令和7酒造年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞した日本酒「日本盛 金賞受賞酒 大吟醸原酒720ml」を、2026年10月1日(木)より数量限定で販売開始しました。
全国新酒鑑評会における金賞は、その年を代表する最高峰の評価であり、確かな品質と高度な技術力を証明する栄誉です。
本商品は、酒米の最高峰として知られる兵庫県の特A地区・吉川町西奥(よかわちょう・にしおく)産の山田錦を100%使用した、特別な大吟醸原酒です。酵母や麹の個性を巧みに引き出す繊細な管理によって、香りは例年よりも抑えつつ、すっきりとした心地よい喉越しに仕上げています。
とろりと甘い冬季限定のにごり酒!岩手県・酔仙酒造の「活性原酒 雪っこ」が、10/1(木)より販売中

酔仙酒造株式会社(岩手県大船渡市)は、冬季限定のロングセラー商品「活性原酒 雪っこ」を、2026年10月1日(木)より販売中です。
「活性原酒 雪っこ」は、1970年から50年以上にわたり販売され続けている酔仙酒造のロングセラー商品。とろりとした独特の口当たりとまろやかな甘さが特徴の冬の定番にごり酒です。
原料米には岩手県産米のみを使用。酔仙酒造の地元・大船渡市の西側にそびえる氷上(ひかみ)山系の水と、きょうかい9号酵母で醸したあと、火入れ(加熱処理)を行わずに充填しています。酵素や酵母が活きたままの生原酒でありながら、冷暗所で半年間の保存が可能です。
(編集:SAKETIMES)



