天文17年(1548年)の創業以来、実に470年以上にわたり酒を醸し続けてきた新潟県の老舗酒蔵、吉乃川。

長岡・摂田屋の地で時代ごとの暮らしや食卓に向き合い、求められるお酒を造り続けてきましたが、現代では、食生活の多様化やお酒の選択肢の増加に伴い、日本酒は高級化・希少化が進む反面、日常の食卓からは少しずつ距離を置かれるようになりました。

1548年創業の新潟県・吉乃川がブランドを全面刷新!新ライン「清流美」「渓流美」が、9/11(金)より蔵出し開始

吉乃川リブランディング

そんな吉乃川は、長年愛されてきた看板商品「極上吉乃川」を終売し、理念・酒質設計・商品体系・デザイン・品質保持・届け方までを「吉乃川らしさ」というひとつの軸でつなぎ直すリブランディングを、2026年9月に実施しました。

今回のリブランディングの背景にあるのは、特別な一杯の追求にとどまらず、「日本酒を日々楽しむ人そのものを増やしたい」という強い想いです。新しいブランドメッセージは「毎日を、こんこんと、やさしく。」。川の流れのように絶えず、日々の暮らしのそばにあり続ける吉乃川の姿勢を表現しています。

また、新潟淡麗の良さを受け継ぎながら、現代の食卓に寄り添う味わいを「美味淡麗」と定義しました。きれいな酒質を基調に、上品な甘み、穏やかな酸、旨味が調和したクリアな味わいが特徴です。お酒単体でのインパクトではなく、料理と一緒に何度も飲みたくなる“飲み続けられる食中酒”を目指しています。

世界から信頼される日本酒のコンテスト「IWC」

なぜ、世界最高峰のワインコンテストが日本の地方を救うのか?─IWC「SAKE部門」が歩んだ20年間の軌跡

かつて海外では、知る人ぞ知る存在だった日本酒。しかし現在は、「International Wine Challenge」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/IWC)のSAKE部門の上位入賞をきっかけに酒蔵が世界的な注目を獲得し、それが地域全体のブランド化を推進、さらに国の外交の場を彩るまでになりました。

IWCのSAKE部門は、どのようにしてこれほどの世界的な影響力のあるコンテストへと成長し、日本の酒蔵や地域の価値を大きく変える存在となったのでしょうか。

「七賢」と「南部美人」が語る、IWC「チャンピオン・サケ」の真の価値─最高峰の称号がもたらす世界基準の視座

ワインの品評会として世界的な権威のある「International Wine Challenge」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/IWC)は、その規模は拡大し続け、2026年には過去最多となる1,738点が出品されました。

なぜ、これほどたくさんの酒蔵がIWCに挑戦するのか。それは、SAKE部門の最高賞である「チャンピオン・サケ」の称号が、受賞商品の売上向上や酒蔵としての知名度拡大にとどまらず、地域全体を動かすほどの大きな影響力を持っているからです。

世界一に輝いた酒蔵は、その変化をどのように捉えているのでしょうか。2025年の受賞酒蔵・山梨銘醸(山梨県)と、2017年の受賞酒蔵・南部美人(岩手県)に話を伺いました。

「輝く未来が生まれる酒を造り出す」─IWCトロフィー・ダブル受賞の「梵」加藤吉平商店が目指した世界への道標

「梵・プレミアムスパークリング」(画像左)と「梵・天使のめざめ」

2026年の「International Wine Challenge」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/IWC)のSAKE部門では、福井県鯖江市で「梵(BORN)」を醸す加藤吉平商店が、古酒とスパークリングの2カテゴリーで最高賞のトロフィーをダブル受賞する快挙を成し遂げました。

深みのあるウイスキーや上質なチョコレートを思わせる重厚な香りに、ドライフルーツのような凝縮された甘みが重なる「梵・天使のめざめ」。そして、精米歩合20%の純米大吟醸酒を瓶内二次発酵させ、シルクのようななめらかな口当たりと澄んだ酸味を際立たせた「梵・プレミアムスパークリング」。

なぜ、福井県の小さな城下町で生まれた日本酒がダブル受賞を達成することができたのか。その背景には、18歳の若さで突然蔵を継ぐことになった蔵元の覚悟と、泥臭い挑戦の歴史がありました。

2026年のIWCチャンピオン・サケ「天美」も飲める!─10/17(土)開催「プレミアム日本酒試飲会」の魅力&トロフィー受賞酒レビュー

「IWC 2026」のトロフィー受賞酒

2026年の「International Wine Challenge」(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/IWC)」で、世界一の称号「チャンピオン・サケ」に輝いた、長州酒造(山口県)の「天美 純米吟醸 蛍天」。

そんな話題の「チャンピオン・サケ」をはじめ、「IWC」のSAKE部門で世界最高峰の評価を受けた上位入賞酒が集結するイベント「プレミアム日本酒試飲会」が、2026年10月17日(土)に、東京・日本橋の商業施設「YUITO」にて開催されます。

今年で13回目を迎える恒例イベント「プレミアム日本酒試飲会」の魅力とともに、当日試飲できる2026年のトロフィー受賞酒11点のテイスティングレビューをお届けします。

「蔵主」という新しい事業承継の形

「日本の酒蔵は、AI時代に最も強い」─著名投資家・千葉功太郎氏が長野県・芙蓉酒造の六代目「蔵主」になった理由

(画像提供:芙蓉酒造株式会社)

2026年9月1日(火)、長野県佐久市で1887年(明治20年)から酒造りを続ける芙蓉酒造が、新たな経営体制を発表しました。

起業家・スタートアップ投資家の千葉功太郎(ちば・こうたろう)さんが全株式を取得し、代表取締役会長に就任。六代目蔵元の依田昂憲(よだ・たかのり)さんが代表取締役社長を続け、千葉さんは「蔵主」、依田さんは「蔵元」として、ともに「共同六代目」を名乗ります。

スタートアップの世界を歩んできた投資家は、なぜ今、日本酒蔵を継ぐのでしょうか。「蔵元」と「蔵主」が一つの代を分け合う体制は、酒蔵経営をどう変えるのでしょうか。発表翌日、ふたりに話をうかがいました。

受賞されたみなさま、おめでとうございます!

「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2026」SAKE部門の最高賞「チャンピオン・サケ」が発表されました!

International Wine Challenge(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2026

日本時間の9月9日(水)、イギリスのワインコンテスト「International Wine Challenge(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2026」のSAKE部門における最高賞「Champion Sake(チャンピオン・サケ)」が発表されました。

2026年のSAKE部門のカテゴリーは、従来の「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」「熟成」に加え、「フレイバー・サケ」が新設され、計11カテゴリーとなりました。

【速報】香港の国際日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2026」のメダル受賞酒が発表されました!

世界有数の日本酒市場・香港で開催される、アジア最大級の日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2026」のメダル受賞酒が、2026年9月9日(水)に発表されました。

「Oriental Sake Awards」は、世界有数の日本酒市場・香港で開催される、アジア最大級の日本酒コンクールです。酒類専門家がブラインドテイスティングで審査を行い、アジアの消費者に好まれる日本酒を選出することで、アジア市場に向けた輸出戦略の一助となるコンクールを目指しています。今回で5回目の開催となります。

2026年の出品部門は、「吟醸系(ライト&クリーン)」「吟醸系(ライト&アロマティック)」「吟醸系(リッチ&アロマティック)」「純米酒(ライト&クリーン)」「純米酒(リッチ&ウマミ)」「本醸造」「生酒」「スパークリング」「熟成酒(エレガントタイプ)」「熟成酒(リッチタイプ)」「特別なタイプ」の11カテゴリーです。

新商品情報をピックアップ!

白鶴の技とこだわりが結集したフラッグシップ!「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」が、9/4(金)に発売

「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」

白鶴酒造株式会社(兵庫県神戸市)は、原料米の選定から造り、パッケージデザインに至るまで、これまで培ってきた技術とこだわりを注ぎ込んだ新商品「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」を、2026年9月4日(金)に発売しました。

「白鶴 天空」は、酒造りを原点から見つめ直し、持てるすべての技術と情熱を注ぎ込むことで生まれた、白鶴酒造を象徴するブランドです。今回新たに登場した「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」は、「天空」ブランドのなかでも最上位に位置づけられる商品です。

原料米には「山田錦」と「白鶴錦」を採用。酒米由来の豊かな味わいを活かしつつも、さらなる透明感を追求するため、精米歩合は同社初となる29%に設定。仕込みはすべて手作業で行われ、丹波杜氏に受け継がれる伝統製法「蓋麹法(ふたこうじほう)」により麹を手づくりしています。

搾りの工程では、もろみを酒袋に入れて吊るし、圧力をかけずに自然に滴り落ちる雫だけを集める「袋吊り」を採用することで、ふくらみのある香りと澄み切った後味を実現しました。

炭酸割りで味わう「立山」!富山・立山酒造「タテヤマサンダー」が、9/18(金)より通年販売開始

タテヤマ酒造 タテヤマサンダー

立山酒造株式会社(富山県砺波市)は、炭酸割りで飲むことを前提に開発した日本酒「タテヤマサンダー」の通年販売を、2026年9月18日(金)より開始しました。

「タテヤマサンダー」は、「炭酸水で割ってカジュアルに楽しめる立山」をコンセプトに開発された新商品。近年、日本酒の新しい飲み方として注目されている炭酸割りを前提に商品設計を行い、普段は日本酒を飲まない方にも楽しんでもらうことを目指しています。

四段仕込を採用することで、濃厚な甘みと酸味を実現。炭酸水で割るとほどよい濃さに落ち着き、「立山」らしいクリアで滑らかな飲み口と、炭酸の刺激の中にやわらかな米の旨味を楽しめます。

氷温熟成で透明感とキレを実現!福島・ほまれ酒造「特別純米 ひやおろし」が、9/1(火)より秋季限定で販売中

会津ほまれ 特別純米 ひやおろし

ほまれ酒造株式会社(福島県喜多方市)は、福島県産の酒米「夢の香」を100%使用し、マイナス5℃で半年間熟成させた秋季限定商品「特別純米 ひやおろし」を、2026年9月1日(火)より販売中です。

「特別純米 ひやおろし」は、原料米に福島県産「夢の香」を100%使用し、マイナス5℃の氷温環境で半年間熟成させて仕上げた特別純米酒です。

その特徴は、ひやおろしならではのふくよかな旨味と、氷温熟成による透明感とキレ、そしてなめらかな口当たり。全体を心地よい酸が引き締めるやや辛口の味わいが、秋の味覚のおいしさを引き立てます。

伝統製法で醸した濃醇な純米酒!兵庫・辰馬本家酒造「黒松白鹿 ひやおろし 純米 もち四段仕込」が、9/1(火)より数量限定で販売中

黒松白鹿 ひやおろし 純米 もち四段仕込

辰馬本家酒造株式会社(兵庫県西宮市)は、同社の伝統製法「もち四段仕込」で醸造した秋季限定商品「黒松白鹿 ひやおろし 純米 もち四段仕込」を、2026年9月1日(火)より数量限定で販売中です。

「黒松白鹿 ひやおろし 純米 もち四段仕込」は、一般的な日本酒の製法である「三段仕込」の後に、四段目としてもち米を加える辰馬本家酒造の伝統製法「もち四段仕込」で造られた純米酒です。

特徴は、「もち四段仕込」ならではの甘みを帯びた深い旨み。火入れ(加熱処理)後にひと夏熟成させたことで、香味が整ったまろやかな味わいに仕上がりました。

(編集:SAKETIMES)

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